よたばなしin台湾(三日目)

 

〜その5 最後の晩餐の巻〜

 

さて、台湾最後の夜となってしまいました。

これまで、あんまりゴージャスな食事はしてこなかった我々。

最後くらいはいいもん食ってもいいだろう、と思いたち、とりあえずMRTに乗って、荷物を置きにホテルへ戻ることに。

 

しかし我々、この時点で「レストラン」というモノをあまりよく分かってなかったのも知れない。

 

日本で夜、何か食べに行くというのは、イコール飲みに行くイコール居酒屋

という暗黙の了解が(我々の中で)あるので、どうも時間の読みが甘かったようだ。

 

ホテルに帰ったとき、すでに時刻は8時頃。

でもって、調査によると、豪華っぽいレストランっていうのは、9時半には閉まってしまうらしいのだ(;° ロ°)

 

これにはすっかり慌てた我々。

とりあえずカードが使えてそれほど遠くないと思われる店をピックアップし、公衆電話に直行。

 

運がいいことに、2件目に電話した店でこれから入れるという返事をもらい、

フロントのヒトに地図と店名を書いてもらい、即、通りすがりのタクシーを捕まえてなんとか到着。

 

…したのはいいけど、実はこの店、ホテルからすぐ近くにあったりして(; ̄Д ̄)。

「しまった。タクシーなんか乗るんじゃなかった…。」と、ちょっと後悔しつつ、急いで店内へ。

 

到着したのは、「台北国際飯店」という、ホテルの中のレストラン。

なんと我々、今宵北京ダックを一匹食ってしまおう!という壮大な計画を5分で決めてきたのである。

いや、今だから思うけど、北京ダック一匹食うというのがどういうことか、もうちょっと考えるべきだったんだよなぁ(しみじみ)

 

注文はもちろん北京ダックとビール。あと、野菜系の炒め物を一皿。

とりあえずビールをもらい、これから来る北京ダックを想像しつつ幸せに浸っていた。

どうもこのホテル。まだできてからそれほど経っていないようで、

どこもかしこもピカピカだった。

そしてなんとこのホテル、北京ダック一羽が599元(約1800円)という、

ものすごい安さだったのである。

台湾では北京ダックはそれほど高くはないらしいが、

それにしてもこりゃ安い。ウハウハである。

そんなこんなで運ばれてきましたよ。北京ダック。

見事丸ごと!クチバシもついております。

このまま置いていくワケじゃなくて、客が写真を撮るための

サービスタイムがあるんですね。北京ダックという料理には!!

マジ知らなかった。危うくナイフ入れるところでした。

で、コレが解体された北京ダックちゃん。

ちなみに僕は北京ダック初体験です。

先ほどの北京ダックの皮部分と、お好みにあわせて肉やキューリや筍、

そして味噌と餅(ピン)で包んで頂きますです。

コレがまた皮が、しゃくっとしてて、脂もついてて

美味いんですわ!!

そして、すでにココが豪華(?)レストランだということも忘れ、

ガシガシと巻いては食い、また巻いては食う我々。

だって、今を逃したら次いつ食えるか分かんないし!!

これまでだって、20年以上見たこともなかったワケだし!!

しかし、いくら美味いものでも、やっぱり限界って…ありますね。

どう考えても無理っしょ。女子2名でアヒル一羽食うのは。

旅の相方の胃下垂S子嬢も今回ばかりは限界まで逝ってしまったようで…。(←初めてみたかも。)

 

もう、ホントにいっぱいいっぱい状態で、でも残すのも(アヒルに)悪いし、

と思い、肉見るのも鬱な中でどうにか全部巻いて、明日の朝飯用にお持ち帰りしたのであった…。

 

 

 

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