2008.分割日本一周! 沖縄チャリツーリング

 

12月24日

 

朝、仕度を済ませて泊まっていたゲストハウス「BASE OKINAWA」を出たのは8時半。
今日はここから沖縄本島の南の方へ行くつもりなのです。

 

本格的に漕ぎ出すのは今日が初めて。
いったいどこまで行けるのか解っていないため例によって宿は取ってません。
まあ、なんとかなるんじゃないでしょうか。

 

えっ?クリスマスですか?σ( ̄、 ̄=)
大丈夫。
4日前に済まして来ました。

 

今日の沖縄は良いお天気。
太陽も青空もガンガンです。
しかし、12月だというのに結構暖かい。
気温は15℃といったところでしょうか。
自転車で体を動かしているのでなおさらっす。
Tシャツと薄手の「日よけ用」長袖シャツで走ります。

 

昨日路線バスで走った国道58号、331号を南下し、
国道沿いのツリーハウスなレストランを眺めつつ、那覇空港まで難なく到着。
那覇空港までは「ゆいレール」というモノレールが走っています。
国道とは離れているのか、那覇空港の側の駅に着くまで影も形も見当たらなかったけどね。

那覇空港をこえると、国道がなんか立派な道になって…しばらく行くと歩道が消滅しました(ToT)。
地図を見るとどうやらここはバイパスの模様。自動車専用道路の表記は無かった気がするけど…。
どうなん??これ、行けるのか?

結局分からず、このまま進んで道がどうなっているのかもわからないので車道を逆走して戻る。
なんだかんだで一番ダメなことしてる気がします。スミマセン( ̄ω ̄;)。

 

 バイパスはあきらめ、町中を走る道を進む。
自転車は本来車道を走るべきなんでしょうが、なにしろ道が細くて
スレスレのところを追い越していく車に全然慣れられず、
歩道と車道を行ったり来たりしながら超ゆっくり走行です。
まあ、急ぐ訳でもないのでのんびり行かせてもらいます。

しばし走ると糸満市の中心に入る。町並みが沖縄らしいコンクリートの建物になっていきます。
何だろう。知識の少ないワタクシにはなにがどう違うのか説明ができませんが、
このコンクリ建物の群れも沖縄っぽい町並みですよね。
かといって沖縄以外に無いのかと言われると全然そんなこともないんですけど。

 

 糸満の町を過ぎると、やっと「ざわわ」な畑が現れたり木々に囲まれたりしてきます。


やっぱりこういうとこ走りたいですよね〜。ごみごみした町も楽しいことは楽しいんですが。

 

今回の旅の目標は「チャリで沖縄一周!」なので、
本来はポイントポイントの岬に寄ってかなきゃいけないような気がしないでもないんですが、
まあ、地図を見ても道がよくわからないので、国道331号を素直に進みます。

そう、今回はチャリですが、いつも通り地図は「ツーリングマップル」です。
100均のチャック付きA5クリアファイルに地図を入れ、
カーテンをつり下げるフックにくっつけて自転車のハンドルバーからぶら下げております。
今持っている九州・沖縄版のツーリングマップルに乗っている沖縄のページなんて、
実は10ページにも満たないので、持って行こうかコピーして行こうかすごく悩んだんですが結局持って来ちゃいました。
地図マニアなので、手元に地図がないとなんか不安になっちゃうんです(^^;

 

で、本日の第一目的地、「ひめゆりの塔」に到着です。時間は10時。

那覇から約20キロを1時間半で到着なので、まあ時速13キロってところでしょうか。

チャリダーの皆様から見るととんでもなく遅いんでしょうが、まあワタクシの体力なんてそんなもん。
頑張って疲れて
アラ大変。てなことになるとイヤなので、ほどほどに進むのです。

大丈夫。漕いでりゃいつか着くのです。

 

「ひめゆりの塔」は、第二次世界大戦の末期、沖縄戦で兵士ではないのに駆り出されて衛生兵のように戦争に参加した沖縄の女学生の慰霊の塔です。
資料館があり、せっかくなので見学。

写真なんかはここに訪れる多くの人に与える影響を配慮してかあまり生々しいものは少なかったように思いますが、
学生たちが残した日記や手紙などの文書がかなり生々しいっす。
しかし、それだけのことがここで行われたのですよね。

こういうこと書くと嫌な思いをされる方もいるとは思いますが、
ワタクシはこの国を守るために戦った人々に感謝しています。
思うような結果にはならなかったかも知れませんが…。
それでも自分の国やその将来を守ろうとする思いは大事なんですよね。きっと。

いや、たまにはマジメなこと考えたりもするんですよ。
四六時中アホなこと考えてるワケじゃないんです。四五時中位です。つまり
大概テキトーっす。


資料館中庭。ここだけは平和そう。


碑。あんま写真撮れる雰囲気じゃないんですよココ。

 

 

さて、ひめゆりの塔を出ると、再び国道331を今度は東に向かって進みます。
ここまで、那覇からほとんどアップダウンがなかったんですが、ここへ来てついに
があらわれ始めました。
いやいや、坂があることぐらいはさすがに予想してたんですが、何しろ自転車自体昨日那覇で借りたという急ごしらえっぷり。
自転車で首里城以外の坂を上ったことなんてもう10年も前の話なのです。
というわけで久々に坂をのぼります。人力で。

いやあ、人力ヤバいっすね〜。
ちょっと坂が急になるともう上んない上んない!!
でも、この自転車には30段くらいの変速があるので、軽いギアにするとペダルは一応回せるんですよ。
ただ益々速度が下がっていくだけでね。

 

このあたりには、「おきなわワールド」という観光施設があり、玉泉洞という長〜〜い洞窟もあるのですが、
まあここは以前行ったことがあるし、さっき休憩したばかりなのでパス。
まだまだ続くアップダウンをひーひー言いながらやっつけていきます。
何で下るの解ってんのに上んなきゃなんないんだ!
位置エネルギーの無駄遣いさせんじゃないよ!!とかもう文句タラタラっす。

 

実は昨日、このあたりにある「奥武島」という橋で渡れる島に
もずくの天ぷらっていうのがあって美味しいから一度食べてみなよ〜。
と薦めて頂いたのですが、島にかかる橋にかなりの
アップダウンがあるのを見て諦めました(^^;一体何しに来たんだか…。

しかしこの日は本当に良いお天気。
強い日差しの中、上って下っての坂を漕ぎ続けてるとなんだか足下が覚束なくなってきてしまいました。
ええ〜〜?初日にしてこんなんか〜〜?と思ってお茶を飲んで一服。
また漕ぎ出すと5分もしないうちにまた足が動かなくなってきた。

おいおいおい。何で進めないんだ〜?と休憩していると、そういえば今朝は朝ご飯を食べていないことに気づきます。
これは…もしかしたらハンガーノックってやつか?つまるところ
ガス欠なのか?
那覇からまだ40kmくらい。そんなに進んでないんですけどね…(^^;

 

騙し騙し進み、やっと第2目的地「斎場御獄」(せいふぁ〜うたき)に着きました。

 温度計なんて持ってないので分かりませんが、たぶんこのときはもう気温が20℃を超していたんでしょうね〜。
真冬っすよ!!?日本はやっぱり広いですわ。

暖かいを通り越して暑い駐車場の片隅にチャリを止め、「沖縄で一番の聖地」と地図にある斎場御獄に入ります。
大人200円をビジターセンターのようなところで払って入場です。

ビジターセンターの先は遊歩道になっていますが岩があったりぬかるみがあったり意外と歩きにくいところもありますのでちょっと注意です。
でも、その先には。。。

ガイドブックでよく見るこんな光景がありました。

ちなみにウィキペディアによると「斎場御獄」とは、


15世紀-16世紀の琉球王国・尚真王時代の御嶽であるとされる。
「せーふぁ」は「最高位」を意味し、「斎場御嶽」は「最高の御嶽」ほどの意味となり、これは通称である。
正式な神名は「君ガ嶽、主ガ嶽ノイビ」という。

 …だそうです。

 最近では「パワースポット」なんて言われているようですが、パワーを頂いて益々空腹を覚えたワタクシ。
一通り見終わると近くのレストランへ直行っす。

 

なんだかんだ言って時間はもう1時。とにかく何か食べたいんですが、近くのレストランはもうあきらかに人が一杯(ToT)。
待ちたくないワタクシとしては近くにコンビニとかないか!?と進みながら探しますが、そう都合良くないんですよね〜。

でも運良く、道沿いに混んでないレストランがあったのでそこでなぜかカレーとナンを頂きました。

自転車漕いでるとすごく暑いのですが、やっぱり季節は冬。
レストランのテラス席の日影にいるととても心地良い気温です。
…なんかおかしいっすね(^^;まあとにかく優雅な時間を堪能し、レストランを後にします。

ここまでさんざん上らされてきただけあって、しばらくは下りメインの道が続きます。

重力に従って降りていくだけなので非常に楽。いいっすね〜。
右手に美しい海を眺めながら、これこそ
サイクリングの醍醐味ってやつですよね〜。


緩下り。こんくらいがベスト。

 

このあたりで時間はもうすぐ3時。そろそろ今日の最終目的地を決める時間なのです。

始めに予想したより距離が稼げ、ここまできたら宿がたくさんある那覇まで戻っても良い感じだったのですが、
那覇まで行くと明日また戻ってこないといけないので
少しでもショートカット気味で行きたいワタクシ、
針路を北に取り、「
沖縄市」で宿を取ることにしました。当然今日もゲストハウス。いや、今日の宿はどんなところでしょう??

沖縄市までは国道329号を行きます。この道は路側帯も歩道も狭くて交通量が多いという嫌な感じの道だったので、
ちょっと脇道にそれてシーサイドを走ることにしてみました。
するとこれが大正解!浜が公園になっていて、その前の車通りの少な〜〜〜い道を走れます。

 

そんなこんなで北上を続けると、「中城(なかぐすく)城跡」という看板を発見したので、
ちょっと行ってみることにします。

しかしですなあ、いや、自分の迂闊さがものすごく悲しいのですが、
城っていうのはまあエライ人がいて攻め込まれたりするから、それはイカンということで
山の上に建ってたりするわけですよ。

 ということで気づいたときにはものすごい上り坂の途中にいました(ToT)

 

 これはちょっと沖縄上陸以来最大の傾斜ですよ!降りて押すのもかなりキツイ坂です。
しかし途中まで上っちゃったら降りるのももったいない気がする
チャリ魂に押され、えっちらおっちら上っていきます。

ようやく頂上が見えたときには、4時を回ってました。
おいおい、まさか閉まってないだろうな〜〜。と、ドキドキしながら受付へ行きます。
すると、「入場は4時30分まで」とのこと。ぎりぎりセーフっす。あ〜、助かった(^^;

 

中城城は、山の上なのですごく景色が良かったです。
夕焼けには少し早かったですが、赤みがかった空とそれを映す海はとても綺麗でした。

城といっても城跡なので、中城城には石積みの城壁と城の地盤が残るのみ。
しかし、それでもこの城は、沖縄で最も原型をとどめている城だとのことです。戦争で沢山破壊されてしまったようですね。

あまり城跡を見に行くことなんてないのですが、
石積みの壁に囲まれた道はあっちへつながったりこっちへ下ったりと迷路のようでなかなか楽しかったです。

 

 

城閉店の5時まで休憩して、次は沖縄市内にあるゲストハウス「羊屋本店」に向かいます。 
とても暖かくて今が冬なんてことは忘れかけてますが、しっかり冬なんです。沖縄だって。
なので、地元と同じく5時くらいには暗くなるのかと思いきやこの時間でもまだ結構明るいです。
6時くらいまでは明るかったかな。思い通りに時間を使えないチャリダーなのでこの1時間の猶予は有難いっすね〜。

 

宿を予約したときの電話によると「ゴザ十字」という交差点まで来て下さいとのことだったけど…。
まあとりあえずそれっぽい方向へ進みます。しかしこの山、海側から上ってくるときは森の中だと思っていたんだけれど、
反対側に来てみると意外と住宅街ですね。横浜の外人墓地のあたりのような坂道で、チャリで降りるのが若干怖いし(^^;

ビビリつつも山を下りきると、そこには基地がありました。そしてアメリカンな人々がたくさん…。
米軍基地ってやつですね。フェンスの側を走り、沖縄市の町に入って行きます。

だいぶ暗くなってきましたが、ここまで来ればまあ大丈夫でしょう(^^;


日没間際のアメリカンなドライブイン。

 

 かなり暖かいのであんまり実感がないですが、今日はクリスマスイブ。街はなんだか盛り上がっております。
アーケードを横目に見て、長い坂を下っていくと
人影がまばらになって行きます…?

 あれ?街もう終わりみたいなんですけど??と疑問に思いつつ坂を下りきったところには
胡屋(ごや)十字」という交差点がありました。
「ああ、ここのことか〜。」と宿に電話して具体的な場所を聞こうとすると、
何故か宿の人が言っている目標物がここには全然見あたりません。

 

 そう、やっぱりここは「胡屋(ごや)十字」。
ワタクシが探していたのは「ゴザ十字」で合ってたみたいです。
ということは
道を間違えたということですね(ToT)

宿の人の「戻って下さい」との案内に、さっきの長い長い坂を思い出しブルー入る。
でも間違えたのは自分なんだからしょうがない。地味に戻ることにします。

 

坂道を上って商店街を過ぎるとゴザ十字。
確かに宿の方が仰っていた目印の「クリスマスツリー」もありました。
ただ難点はそれっぽく見えないこと・・・orz
しかもこの交差点、交差点名書いてないんですけど〜。

とにかく着いたので詳しい場所を聞くために宿の人に電話してみると、すぐ近くとのことで迎えに来てくれました。
来てくれたのはカワイイお姉さん。お姉さんに連れられて宿へ行く。
どうやら今夜はワタクシ1人の様子。
宿のルールとか教えてもらいやっと投宿。

2段ベッドがたくさん並ぶ部屋でまったりさせてもらいました。

 

近くのスーパーで食料を買ったり、英語ネオンが光る街を物色したりごはん食べに行ったりする。
やっぱり基地が近いせいか外人さんが多い。
アメリカンというかなんというか外国っぽい雰囲気でちょっと怖かったりするんですけど、
まあ人多いのでそう気にせず街をウロウロして宿に戻る。

 

しかし、やっぱりなんちゅーかチャリって超エライ
しかも、何しろスピードが遅いので思い通りに時間を使えないところがな〜。
そしてふと目がいったところには
レンタカー屋のチラシが・・・。
しかも安いし…。

 

これは明日の朝あたりこのページのタイトルが「沖縄レンタカー旅行記」になっててもおかしくないぞ。
ケツも痛いしのう。。。

 

1人ということもあって、どんどんダークサイドに突っ走っていくワタクシ。
チャリ魂とやらは一体どこに行ったのか。。。

 

 

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