2008.分割日本一周! 沖縄チャリツーリング
12月26日
おはようございます。
現在時刻は朝7時です。
予告どおり6時起きで準備をして宿の前で太陽待ちしてます。
そろそろ空が白んできました。
ということで、こっそり出発します。別にこっそりするほどの騒音もないんですけど。チャリだから。
今朝は日の出と共に出発のため、サンライズ的なモノが見れるかも♪とか思ってたのですが、
そう簡単に太陽には会えないシステムらしく、空には雲がかかっておりました。
今回はチャリなので、堂々と音楽聞きながら走れますね〜。
朝7時とはいえ夜明けなので、PE'Zの「Akatsuki」をBGMに走ります。
このチャリツーの間ずっと音楽聞きながら走ってましたが、やっぱり冬とは言え沖縄。南国チックな曲が合いますね〜。
「SPECIAL OTHERS」とかね。ずーーっと漕ぎっぱなしとかあるので、「音楽は必要だ、絶対に。」なのです。
あかつき…?
朝日も見えないのにとりあえず心意気だけは盛り上げ、いきなり山道突入なのです。
こっち側はもうホントにずっとそんな感じ。それだけは分かっているのです。
そしてワタクシにできることはただ進むだけなのです。
なんともシンプルな世界なのです。ついでにエライです。とても。
このあたりは、確かこういうのってリアス式海岸っていうんでしたっけ。
うねうねとした険しい海岸線を、これまた上って下って上って下って…。
ならしとけってんだ(`(エ)´)ノ!!
なんというかこの乗り物、非常に独り言増えます。
もうブッツブツ言ってます。常時。
ちょっとオカシイ感じの人になってます。
いや、やってること自体が既におかしいんですけど。
AM8時、慶佐次に到着。ここにはマングローブ林があります。
マングローブって昔社会の教科書か何かに載ってましたよね。
あの、海から直接生えてる木です。
魚とかたくさんいるらしいですが、水が濁ってて全く見えません。
マングローブの生えてるとこってなんでか濁ってますよね。
海とかめっちゃ綺麗なのに。なんででしょう。たまたまなのかな。
ほら濁ってる。
ちょっと休憩してふと上を見るとそこには青看。
そして「↑辺土岬70km」orz
おい、ホントに着くのかよこれ!!
写真を撮って次へ次へ進みます。
何か焦ります。
途中ペンキ塗りたての橋とかあります。
ペンキ非常にクサイです。
ハアハア言ってるので余計キツイっす。
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漕いで漕いで漕ぎまくって11時に国頭村入り。12時には安波集落に着きました。
ここを逃がすと先に街っぽいモノが地図に見当たらないので何か食べます。
とにかくエネルギー補給なのです。
この集落に一軒だけある共同売店に入り、ご飯食べれるところがないか聞いてみるものの、
この辺りにはそんなモノはないらしい。
そう言われてはしょうがないので適当にゴハンになりそうな物を物色して店の前のベンチで食べる。
何で沖縄来てパン食べてんのかorz
昨日、宿に遊びに来ていたおっちゃんにもらったミカンを大量消費する。
甘いモノが美味いよう(ToT)
おかしいな〜。沖縄の食べ物は美味いし、チャリならたらふく食べても消費するはずだ!!
とか思っていたのに何故かエライ粗食っす。
パンとおにぎりとソーキそばの世界なのです。
もう何でも良くなってきたけどね。ははは。( ̄Θ ̄;)
漕ぎっぱなしだった甲斐あって、
この時間にここに居られれば、辺土岬まではあと30kmほど。まあ相当着けそうな感じになってきました。
ということで、昨日オススメしてもらった辺土岬の少し手前の民宿に泊まることにすると、
荷物を置いて辺土岬までの坂を上れそうな感じになってきました。
そうと決まれば早速狙いをつけた民宿に電話してみる。
話によると、ディープなおっちゃんがやっているステキな宿だそうなのです。
これはちょっと楽しみじゃないですか。
トゥルルル・・・・。
ガチャ。
「はい、民宿○○です。」
「すみません、突然で申し訳ないんですが、今日1人泊まれませんか?」
「今日か〜。満室だね〜♪」
そんな〜・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。
…で済むような軽い話じゃないんですよここは!!
次の宿は…おいおいおい、さらに20kmも離れてるんですけど!!
辺土岬から離れること20km。
辺土名というところにある「民宿やんばるくいな荘」が次の宿なのです。
ここ泊まれなかったらマジ危険!とか思いつつ電話。
しかし、沖縄的オフシーズンといわれるこの季節、
さすがに2件続けて満室ということはなく、無事予約をゲット。
夕食も、時間とか結構無理を言ってつけてもらえることになった。
なったはいいんだけど、ホントに着けるんでしょうか?
ツーリングマップルによるとここからまだ50kmくらい離れてるんですけど。
安波集落を過ぎるとまた山道。
山道以外無いのかよ!とか思うけれどそんなモノはないのです。
必然的に書くことも山道なのです。
でも、見どころ的なものはたまにあります。
これもその1つ、「タナガークムイの植物群落」というところ。
小さな滝と、池のようになっているところがあって、
そこに木のつるを使って「アーアアー!」とかターザンごっこが出来るところなのです。
珍しい植物なんかもあります。
はい、スルーしましたorz
だってもう冬だから池にボチャンとかしたら死んじゃうし。
前に一回来たことあるからもういいのです。
出た観光放棄。
もう何しにきたんだかわかりません。
とにかく漕ぐ。
でも、やっぱり遅いんで進まないんだこれが。
ここから道はますます山。
アップダウンもまだまだ続きます。
ちなみにこのあたりは、天然記念物「ヤンバルクイナ」の生息地であるらしく、
道にはヤンバルクイナ飛び出し注意の看板があります。
そんなに簡単に見られるもんでもないらしいですけどね。
こんな山道でも、結構歩道があったりする。
でも当然山道だけに誰も使っていないので、草ボウボウでひび割れとかしてます。
でもって、チャリのシートってかなり小さい。
お尻が痛くなることくらいは想像していたので、ボード用ケツパッドを装備しているのですが、
これだけ長時間乗っているとそれでも痛いのです。
もう段差なんかあった日には大変。
微妙〜な段差とかでも涙がこぼれそうな勢い。
ということでひび割れ歩道なんかとても走れず車道を走る。
これまで自転車のヒトに「何で歩道あるのに車道走るんだろう。。。?」とか思ってホント申し訳なかったっす。
こんな段差がキツイものだとは知りませんでした(ToT)
これだけ坂道続くと、いかに楽に上るかということに全神経集中。
とにかく下りは全速力で漕ぎ、慣性をフル活用して上るのです。
たま〜に、下りの一番下が交差点とかになっているところがあるけれど、
停まって左右確認とかもう絶対したくないのです。
この速度を少しでも殺したくないっす。
ほとんど車が走ってない道なのをいいことに、車線ど真ん中をスゴイ勢いで下ります。
もうね〜、なんかヤバイ。ニュータイプとして覚醒したかも。
だって交差点とかすごいスピードで突っ込んでたもの。
そんなの何か特殊な能力がないと出来ないよ。普通。
だから普通のヒトは真似しないでください。
ワタクシだからできました。実は運とかそういう感じですが。
(↑壊れかけてますが危険です。本当にマネしないでください。)
途中、どこかの大学のチャリ部集団にシャーーっと抜かれる。
早いな〜。サポートカーとかいるしな〜。
着いて行ければ楽なんだろうけれども。
なんだかんだで、辺戸岬までの最後の集落「奥」に14時到着。
ここまで来たらあと少し!!
残るは最後の上りです。
まだ上らせるのか〜。ホントに何て言うか。。。もうちょっと何とかならなかったもんなんでしょうか(/ー ̄;)
坂道を上りきると、森が切れて視界が広がってきた。
すごい風が吹いていて進みにくい。
岬っぽくなってきたのです。
どうも今日は曇っていたよう。
ほとんど道しか見てないから気づかなかったけれど。
辺戸岬のあたりは草原というか、草に覆われている。
さっきまでとは一変した景色の中を進みます。
景色の先には大きなレストハウス。
アレが辺戸岬なのです。
15時ちょっと前、駐車場にあった柵に自転車を立てかける。
ああ〜もうね〜。長いよ〜〜〜。
やっと着いたよ〜〜〜。
とんでもないよ〜〜o(TωT
)( TωT)o
なんだかフラついてきた足取りで、辺土岬のコンクリ製木造風看板の前で写真を撮る。
これだけじゃ証拠になんないですね。
自転車を引っ張ってきて、看板の前で記念撮影。
着いたよ〜う(^o^)/
辺土岬の先端は断崖絶壁でした。
そうね。このガケがワタクシを上らせたわけね。
破壊してしまいたい。。。
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辺土岬を堪能して、さらに進みます。
ここでゴールだったはずなんですがね。
まだまだ宿まで20kmくらいあるんですよねこれが。
ということで漕ぎます。
でも、ここから先はずっと緩やかな下りで、平坦な道なのです。
たまにトンネルとかあってちょっとコワイですが、
もうはっきり言ってどうでもいいです。
集落が点々とする、海水浴場とかありそうな穏やかな海岸を進みます。
もう漕いでんだか漕いでないんだかよく解らないっす。
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だらだらだら〜っと走り、時間は18時。
辺りが薄暗くなってきた頃、やっと今夜の宿に到着しました。
野宿とかにならなくてホント良かった(ToT)
シャワーを浴びて一息入れて、夕食の時間なのです。
こちらの宿では、離れのような囲炉裏のある「三角小屋」で食事を頂けます。
今夜の宿泊者は、ワタクシと1組のご夫婦。
自転車を積んだパジェロで回っていて、景色のいいところで自転車に乗り換えるらしいです。
ワタクシを辺土岬で見かけたらしく、覚えていてくれました。
泡盛を飲みながら囲炉裏を囲んで話をする。
「自分達はできんな〜」と仰りつつも、楽しげにこれまでの苦労話を聞いてくれました。
ありがとうございます。ちょっとはネタになったので苦労も報われましたよ。ええ。
囲炉裏のあるお食事ルーム。ステキです。
飲んでいると、民宿の母屋の方から三線の音。
いい感じに酔っ払ってお開きなのです。
彼らも明日は「古宇利島」に行く予定だそうなので、どこかでまたお会いするかもしれません。
坂の手前とかで会ったら乗っけてくださいね〜。
マジで。