北海道ツーリング2008
8月9日
朝、頭をクラクラさせながら起きたのは7時だった。 昨日のセロー組はもうマルトマ食堂のホッキ丼を食べに出発した後だった。タフだな〜。
まあ、あくまでワタクシはのんびりしに来ているんでマイペースで行かせてもらいます。 身支度と荷物支度をしたら、支笏湖を眺めながら昨日コンビニで買ってきたおにぎりで朝ごはん。
北海道ではやっぱり筋子のおにぎり!うまいのです。朝の定番っす。 天気は快晴。それはもうツーリング日和なのです。
今日からは、昨日行けなかった道南の方に行ってみるつもりでルート検索。 東側から行こうか、西側から行こうか迷ったけれど、やっぱり積丹のウニは食べなきゃいかんだろ!ということで西側から回っていくことに決定。 ついでに去年スルーしてしまった洞爺湖も見て行こう。ということで、記念写真を撮って出発です。
快晴の支笏湖。さあ今年はいつまで天気が持つのか!? |
相変わらずキレイな樽前荘。 |
まず、支笏湖から国道276号を進みます、う〜ん、ここはやっぱり北海道。空気が違います。 地元は最近ずっと空が霞んだような感じで、遠くの山とか、何かフィルターをかけたようにしか見えなかったんですが、 ここでは景色がすごくクリア。視力良くなったかのように景色がキレイです。地元ではこんなふうに見えるのは大雨の後くらいなのです。 うーん、綺麗な景色、走りやすい道、やっぱり北海道は気持ちいい!!!
…しかし寒い(-"-;)こんないい天気なのに。しかし、止まるのも面倒なのでそのまましばらく進み、美笛峠を越えると、 個性的かつ巨大な建物の「きのこ王国」があります。ここはきのこ汁1杯100円!がウリなのです。 もちろん頂きますよ。一発目の峠の寒さにやられてからここのきのこ汁を食べるのがいいんですよこれが! 100円なのにきのこ沢山入ってるしね。
ちなみにきのこ汁以外にも色々なものがありました。 こんなに朝早くからやってるんだったら、ここで朝ごはん食べてもよかったな〜。と思いつつきのこ汁をすする。
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きのこ王国。 |
きのこ汁1杯100円。 |
さて、寒いので早くもウニクロ製エアテックジャケットを着込んで出発です。 晴れててこんなに着込んでたら、天気悪くなったときキツそうだな〜、と思うけれど、上陸直後ってホント寒く感じるんです。 ついこの前まで37℃の世界にいたんだから、23℃とか寒く感じるんですよ。これが。 道民は「暑い!!」とか言ってるんですけどね(^^; ・・・まあそのうちこの気候にも慣れるでしょう。
きのこ王国から国道276号をまだまだ進み国道230号に入ります。そうそう、今年はあのホクレンで給油すると貰える旗がないんです (;_;)でも、昨日の夜聞いたんだけど、洞爺湖の北側にあるホクレンでフラッグが貰えるらしいのだ。 それはぜひもらってパタパタさせとかないと! ということでホクレンを探す。2007年版の地図には乗ってないホクレンらしいけど、 教えてもらった場所を走ってみると…ありました!色あせた「フラッグあります」の看板のあるホクレン。 早速給油します。 すると、「今年は3ヶ所でしか配ってないんですよ」と言いながら白いフラッグをくれた。 やった〜!今年は諦めてたフラッグゲットっす! もちろんすぐ装着。いや〜、やっぱり旗があると違うね〜^^
ついでにホクレンの人に道を聞いてみた。話によると、洞爺湖は一周すると大体フルマラソンと同じ位の距離があるらしい。 「1周すると、30分くらいかな〜。」と仰っていた(←っていうかいくらなんでも30分じゃ無理です(^^;) まあそんなもんならせっかくだし一周してみようか、ということで道道132に入り、時計周りに一周してみることにしました。
道道132は湖畔の林の中の道。くねくねしているけれどさすが北海道。しっかり2車線あります。 今回はシェルパにカメラスタンドを取り付け、インターバル撮影モードで数分おきに撮影をしてみました。 カメラスタンドって言っても、ただの端金に3Mの超強力マジックテープをつけただけのもの。テストしながら走行です。 まあ、いちおう落ちたときのためにゴムバンドをつけてミラーに引っ掛けてありますが…。 でも、結構大丈夫なのは敦賀行きの高速で実証済み。 あとはカメラに両面テープでマジックテープを取り付けてあるのだけど、両面テープの粘着力がどこまで持つかだな〜。
洞爺湖湖畔を走っていると、警察が事故処理をしていた。傍らにあったのは横倒しのバイクとトラック…大丈夫だったのかなあ? 事故らないようにスピードを落として走ります。さっきもらったフラッグにも「交通安全」ってしっかり書いてあることだしね。
しばらく行くと、「←昭和新山」との看板。おおっ!そこ見たかったんだ。 昨日ライダーハウスにいたおっちゃんが「そこはクマ牧場が他と比べて安いから一回ヒグマ見とけ!」って言ってたし。 ・・・っていうか見たかったのに場所すら調べてなかったorz危うくスルーするとこだったわ。
ということで看板に従い、道道703に入り駐車場へ。 ちなみにここは駐車場料金が100円かかります。でも、駐車場のすぐ前がもう昭和新山。 高さ398mの結構高い山で、まだ山からはモクモクと煙が上がっている禿山です。
さて、登る気はさらさらないので写真を撮ったらクマ牧場に行きます。 クマ牧場は年齢別に檻に入れられたクマがいました。はじめは赤ちゃんクマ。そしてどんどん年を取ったクマの檻になっていきます。 赤ちゃんのクマはまあさすがにカワイイのですが、デカい熊はもうヤバイです。 ここは「人のおり」というのがあって、間近で熊が見られるのですが、そのでかさはさすがヒトを喰うだけのことはありますね〜。
こんなのがリアルに出てきたらマジ泣きです。 まだ檻なしで見たことはないですが。
「羆(ヒグマ)にうっかり遭遇してしまったら、目を離さずにジリジリと後退しろ」と、 去年泊まった羆密集地帯岩尾別のユースで教えてもらったのですが、バイクで会っちゃったらどうすればいいんですかね〜。 ジリジリ後退もバックギアついてる訳じゃないので本当にジリジリっちゅーかヨチヨチになっちゃうし、 真っ直ぐ全力で走り抜けようとしても羆は時速60キロ位で走るらしいし。(こっちはライダーがヘタレだからダートでそんなにスピード出せないし。)
難しいところなのです。まあ、シェルパは静かな方だと言ってもバイクは結構音が出るものなので、大丈夫だと思うんだけどね。 「スピードが早くて、音に気づいたクマが逃げようとしたところに追いついた」なんてこともありえないしorz
昭和新山。いまだモクモク中です。 | 昭和新山クマ牧場。 大人800円也。 くま!と書いてあります。わかりやす。 |
クマ牧場のクマ。ってゆーかヒグマ。 イマイチ大きさが伝わらないのが残念ですが、やたらでかいし強そうです。 |
クマ牧場を後にして、洞爺湖一周を続けます。洞爺湖の東半分は国道230号を進みます。 しばらく行くと「HO」に載っていた温泉を発見!もちろん立ち寄ります。 「洞爺月温泉ポロモイ」というところで、綺麗な施設でした。温泉はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉だそうで クセのない湯でした。ただせっかく高い位置にあるのに、高い壁で景観を楽しめないのがちょっと残念。 施設設備とも障害者に優しいものになっているそうで、そっち系の賞を受賞したこともあるとか。 空いていてゆっくりできる温泉でした。
温泉を後にしたら、ついこの前サミットがあったウィンザーホテルをどんなもんかと見に行くことに。 看板があったので従って行きます。見た看板が結構年期入っていたので「そんなもんか」とホテルへの一本道を登って行くと…
目の前に超ゴージャスなホテルが!
いやこれは…荷物満載のバイクが来るところじゃねえ!ということで写真すら撮れず退散(ノ_・。) しょうがないのでかなり望遠で撮影。ここは要塞か!?っていうような立地条件でした。 まあそうじゃないと世界の要人泊めたりできんのだろうけどね。
洞爺月温泉ポロモイ。 |
要塞のようなウインザーホテル。 |
洞爺湖を後にして、いよいよウニを喰らいに積丹に向かいます。 実は去年、貧乏性のあまりウニだけ丼喰えんかったのもありまして…。今年は是非にと覚悟してきました。1食3000円どんと来いです。 しかし、洞爺湖から積丹は意外と遠い!こんだけ色々寄ったので洞爺湖を出た時間はすでに昼時。
ここから積丹までは、地図上ではそうでもなく見えるんですがかなりありました。 去年せっかく身につけまた北海道マップルの距離感覚はもうすっかりどこかに行ってしまい、誤算の連続です。 だって普段見てる地図の倍だもんねえ。そりゃ解らんくなるわ。と、自分を慰めつつ進みます。 巨人の国の感覚ははやっぱりコビトなワタクシには難しいものがあるのです。 どんな妄想癖なんでしょうか。
とにかくニセコで休憩したときにはもうランチがヤバい時間でした。
地図を見てみると、ワタクシとしては今後道南方面に行くつもりなのですが、積丹方面に抜ける道はそれとはちょっと違うようで、 「ニセコパノラマライン」という道を通って行くのが良いらしいですね〜。 それじゃあ、時間もないことだしさっさと出発しましょうか。と、休憩もそこそこに出発です。 いやあ、慌ただしくなってきました。こんなことじゃいかんなあ。と思いつついつもオチはこうなってしまうのが悲しい(ToT)
さっきまで真っ青だった空は、ニセコパノラマラインで標高を上げて行くにつれて、雲が多くなって来ました。 まあ、雨が降るような雲じゃないので良しとしましょうかね。 と、深く考えずに登っていく。
ニセコパノラマラインは、雑誌なんかにも載っているくらい快適な道でした。 なんか今年はよく見たキツネが道にいたりしてね。 ただ、途中から雲の中に突入してしまったらしく、恐怖の気温17℃・・・ワタクシ北海道に襲われておりますorz
って言っても襲われっぷりとしてはまだまだなんでしょうけどね。 それでも寒いもんは寒いんです。
峠を越えると、日本海が見えてきます。 日本海沿いの町並みも見えてきます。
まあ、ワタクシには町並みもウニにしか見えておりませんが。
なんだかんだで積丹半島の付け根にある「岩内」という町に着いたのはもう3時近く。 もう積丹半島になんてもちろん行ってられません。 まあ、積丹近いし、ここで良いか♪ということでここでうに丼を喰らうことにしました。
道の駅「いわない」は、あまりレストラン的な感じではなかったので、周囲の店を物色。 時間が時間なので、営業していない店も多かった中、結構車が止まっているすし屋を発見! むうう・・・寿司屋か・・・高そうだ・・・と思いつつ選んでられる時間じゃないので入店。
で、食べましたよウニだけうに丼、2700円也。 いやあ、ウニだね・・・。ウニって・・・うまいねえ(^o^)/
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ニセコパノラマラインの模様。 |
念願のウニ丼。 |
ウニ丼の幸せを連れて、今度は南下を始めます。この先はずーーーーっと海岸線の国道229号を南下して行く。
そういえばこの辺に「賀老の滝」という、日本の滝100選の滝があったんだっけ。と、思い出して地図を見ると、 もう少し南の道の駅「よってけ!島牧」の近くだということが判明。 とりあえず道の駅に寄って情報を探ることにした。
なかなかユニークな名前の道の駅「よってけ!島牧」は、意外とこじんまりとした道の駅だった。 賀老の滝の観光案内を見てみると、綺麗な滝の写真と共に「駐車場から徒歩20分」との案内が。 むむう。歩くのか…。イヤだなあ(-"-;)と、思いつつ、 生の情報を集めるため、駐車場にいたライダーたちに、「すみません、突然ですが賀老の滝って行ったことないですか」話しかける。
するとおじさんライダーが一人「行ったことあるよ。」と滝の周りの様子を教えてくれた。 ここからさらに道道を山奥に入って行くとキャンプ場があり、そこから歩いて行くらしい。 道はそんなに険しい訳じゃないが、この時間(4時過ぎ)から登り始めるのはちょっと危ないそうだ。道的にもクマ的にも。
大抵の「危ない」には素直に怯むワタクシですが、クマ的「危ない」には最も素直に引き下がるタイプなので、 超素直に諦めることにしました(^O^)/
さて、ということでこれからニセコに抜けるという道の駅ライダー達を「寒いっすよ!」と脅して、 今夜のキャンプ地を求めてさらに南下開始です。
日本海側の海岸線を走る国道229号は、この時間夕陽を見ながら (って行ってもまだ日は結構高いししかもちょっと曇ってたけどね。)走る快適な道です。 北海道の街はどこも大抵綺麗な町並みですが、この辺は本州の漁村と同じ様な感じ。 まあ海風が当たるところは色々と劣化しやすいんでしょう。
このあたりにはあまりライダーとか観光客はいないのか何なのか、 キャンプ場が余り多くないので、様子を見ながら進みます。
まず始め、「せたな青少年旅行村」…まだちょっと時間が早いのと、オートキャンプ場チックなので却下。 高いしね(と言っても1000円也)。 次に熊石漁港の近くの「青少年旅行村」。ファミリーばかりだったのでちょっと居づらくて却下。 さらに南下して厚沢部(あっさぶ)町というところの「厚沢部レクの森」というところで日没のためあっさりここに決定となりました。
しかしここ、炊事場もあるし少し走ればコンビニも温泉もあるしトイレも綺麗ななかなかのキャンプ場。
しかもタダなのです。ステキです。
キャンプ場が決まったら、早速テント設営、時間はもう7時。急いでテントを立てて買出しと温泉です。 周囲にごはんが食べれそうなところは・・・ごく近くにはないので、セイコーマートで後で食料を買うことにして本日の温泉に向かいます。
今日の温泉は俄虫(がむし)温泉(大人400円 11:00〜21:30)。 単純泉らしく無色透明の湯でしたが、温泉旅館の風呂にこの料金で入れるのは有難いっす。 地元の方(多分)も結構来ていました。 露天風呂もしっかりあってなかなかゆっくりできました。
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厚沢部レクの森キャンプ場。 |
俄虫温泉。真っ暗で何が何だかわかりませんね。(^^; |
帰りにセイコーマートに寄って、晩御飯と、「おにぎり、茶、酒、つまみ」の「いつもの夜セット」を購入。 ついでに安売りしていたシシャモを買ってキャンプ場に戻ります。
さて、もう後は飲んで寝るだけw シシャモ焼こうかな〜、と、バーベキュー場(?)に行くと、ラッキーなことに炭を片付けている人発見。 もちろんワタクシもコンロ(と言っても固形燃料コンロ)を持っているのですが、やっぱり炭火は良いもんだし♪
ということで、炭を片付けている人に「ちょっとシシャモ焼かせてもらえませんか?」と図々しくも話しかける。 すると快く「いいですよ♪」と言ってもらえた。 「炭を片付けている人」は、どうもライダーだったらしく、結局シシャモをつまみつつ宴会に。
そのライダーは、札幌から来ている「道内ライダー」だったようで、 夜になってだいぶ冷えてきたこのキャンプ場でも平気だそうだ。イヤ、ワタクシ寒くてジャケット着たままなんですけどね。 しばらく飲んで、10時頃にはお開きです。 やっぱりライダーは朝が早いから寝るのも早い。いやあ、北海道に来た実感湧きまくりっすね〜。
それにしても炭火焼シシャモは美味かった。北海道のシシャモはレベル高いっす。 このときからすっかりシシャモにハマってしまいましたw