北海道ツーリング2008
8月13日
上湧別キャンプ場の朝は曇っていた。今日から天気は下り坂だそう。 雨のキャンプはイヤなので今日は宿を探そうと思いつつ撤収。 昨日のお隣ライダーも同じ位に撤収していたので、 宗谷岬は諦めたのかと思ったけどこれから行くんだって(^_^;)。
撤収してゴミを片付けたら(このキャンプ場はゴミ捨て場完備。ありがたい(^O^)/) 挨拶して出発するのです。
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今日の第一目的地サロマ湖畔の「北勝水産」。 ホタテで朝飯なのです。贅沢! 去年通ったサロマ湖畔の道を逆に走って北勝水産を発見。 国道沿いでわかりやすくてナイスですo(^▽^)o 朝だっちゅーのにバイクが沢山。いいねー。
北勝水産はさすがに人気立ち寄りスポットだけにホタテが安い! なんと活きホタテが一枚70円、刺身一枚分100円、焼きホタテも一枚100円なのです。 刺身と焼きホタテを食べると、やっぱり美味いっす。 朝から4ホタテ頂いてしまいました(^O^)/ 満腹になったのでホタテバーガーは止めることにする。ちょっと残念。
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北勝水産はサロマ湖の目の前だったので、サロマ湖でしばしたそがれて出発。 まだ天気は保ちそう。知床は去年行って人の多さにウンザリだったので 今年は野付までショートカットすることにします。
サロマ湖。天気がイマイチ・・・(ToT)
能取湖から県道を経由し国道39号を下り、美幌の町まで出て、 そこから国道334号に乗り換えます。 天気はあいかわらず曇り。う〜ん、今日はキャンプはやっぱり無理そう。 ただでさえ野付とか道東の方は寒いしね。
美幌を過ぎると、国道は例によって山の中に入っていきます。 と言っても、北海道らしい高速ワインディングが続くイイ道。 ただし、途中でパトカー待機してるところがあったので、 調子にのりすぎるとエライ目にあいそうですね(^^;
斜里の近くなんかでは、牧草地帯と斜里岳(多分)が相まって、なかなかいい感じ。 トラクターが通る中、路肩で写真撮影とちょっと休憩。 どこにも立ち寄ってないもんでさらっと書いてますが、結構な距離を走っているのです。
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国道244号で根北峠を越え、ここからはまた海が本当に近くなります。 この辺はもう本気で寒い。雨というか霧も出てきたので、 カッパも着てフル装備なのにまだ寒いのです。 海って…すごいですよね〜。
感心してばかりもいられないくらい寒いので遅い昼ご飯を食べることに。 どこにしようかちょっと迷って、結局去年も行った「標津町サーモンパーク」の海鮮ラーメンを食べる。 暖かいものが有難い…。いや、なんか間違ってるような気がするんですけどね。8月だし。
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ラーメンをすすりながら地図を見ると、ここから程近い「川北」というところのホクレンに 「オリジナルフラッグあり」と書いてあるのを発見! 今年はフラッグがないんですけど、もしかしてここなら…ということで立ち寄ってみることに。
ホクレンに着いてみると、おおっ!ライダーが結構いる! これはもしかして…ということで給油。 すると、「フラッグどうぞ〜♪」と、JA標津のフラッグをくれた! やった〜!!フラッグ2本目ゲット〜!!と喜んでいると、 「もしよかったら100円ほど募金に協力して頂けませんか〜?」と、募金箱を差し出される。
うぬ〜、何てうまい商売なんだ(笑) フラッグもらっといて協力しないわけにもいかないジャマイカ。
ということで商売上手なホクレンで給油と募金をし、 次の目的地に向かうのです。 次の目的地は「薫別」という、川のほとりに湧いている温泉なのです。 無料で混浴の秘湯なのですo(^▽^)o
その情報をとあるサイトで知り、地図で調べてみると 4kmほどダートを行った先にあるそうですorz
いやいや、orzとか言ってる場合じゃないんです。 なぜなら今回ワタクシはオフロード車で来てるわけなんですから!! むしろその道のヒトなら何の目的もなくてもとりあえず突っ込んで行くような道なんですからっ!!
ということでとりあえず様子を見に行ってみることに。 まあ、例によってダメなら引き返せばいいだけなのです。 そんな時のためにシェルパ君のハンドルは51°も動くのです。 従って、Uターンどんと来い!!なのです。
ということで来た道を少し引き返し、国道244号に出て、 あとは地図からの情報と大いなる勘を使って 薫別温泉まで着くはずの「滝の沢林道」入り口まで辿り着きます。 っていうかここに来るまでにすでに農道のようなダートに入ってるんですけど(^^;
しかしですねえ、まっこと残念なことにこの入り口に辿り着くとですねえ、 ちょおっとハードそうなダートが続くと共に「崩土、倒木のため薫別温泉には行けません」との文字が…。 そうか…それならしょうがない。とあっさり諦め戻ります。 ちなみに後日、他のライダーから「バイクなら行けるよ♪」という情報を頂いたのですが、 車が行けないところはワタクシには無理だと思われるので、 この判断は正しかったと思われますorz
証拠写真。決して怖気づいたわけではありません(^^;
まあ、無理なもんはしょうがないので、近くの超フラットダートで一人自主トレをして戻ります。
あまりにフラット過ぎて練習になってないんじゃないかと思われるかも知れませんが、 何ていうか…こんなもんなのです(ToT)
さて、ワタクシの腕のなさは置いといて、場所はもう少し先になるのですが、 もう1つ、狙っている温泉があるのです。 それは「尾岱沼(おだいとう)温泉」というところ。 野付半島の根元あたりにある温泉なのです。
もうすっかり冷えているので、とにかく温泉第一だ!! ということでダートは放置して温泉に向かうため、海沿いを走る国道335を南下します。 野付半島は去年走ったし、この天気じゃ寒いこと間違いないので 今回はスルー致します。結局トドワラはまた見れず(^^;
尾岱沼温泉は、国道から下った町中にあるのですが、 でかい看板がでているので迷うこともなく到着っす。 日帰り温泉施設…というか「町湯!」って感じの「野付温泉 浜の湯」に入ることにしました。
入浴料を払って温泉に入ります。 休憩所もなんか昔ながらというか…友達の家にでも来たような感じです。 肝心の温泉なのですが、こちらは2種類の源泉があって、 1ヶ所温泉施設ながら2つの温泉が楽しめるというグリコ的温泉なのです。
浴場に入ると、湯船が2つあり温泉の色が全然違います。 1つ目の湯はタイル張りの浴槽に黄色がかった湯が入っています。 こちらは「ナトリウム−塩化物泉」だそうです。
もう1つの湯は、岩風呂のような浴槽でアルカリ性単純温泉だそう。 しかし湯は茶色通り越して黒い…。これはモール泉ってやつではないのか? と思いつつ堪能。いや、これはお得。 入浴料も370円と安いしね♪。
さらにここの凄いところは公衆浴場だというのに露天風呂まであるし。 露天風呂も豪華温泉2本立てだし。
大当たりの湯でした。出たり入ったりして堪能。
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さて、そんなこんなで時間はもう5時前。 そろそろ宿を探さねばならん時間なのです。 今日はキャンプは無理と判断したので、ライダーハウスを探すもなかなか近場にはないご様子。 去年行った中標津のキャンプ場もいいんだけど、せっかくだから違うところにも行ってみたいし… と、地図を見ると摩周湖の近くに「ひとつぶの麦」という記載を発見。
ページを繰って調べると、どうやら「とほ宿」というところのようです。 早速携帯を駆使して調べてみると、男女別相部屋とのこと。 ユースみたいなもんでしょうか?ちなみに料金は…とさらに調べると、 なんと1泊2食で3000円也!! しかも夜には無料の飲み会なるものがあるとのこと。
それは是非行っておかねば!!とのことで電話をしてみる。 お盆も近いしいっぱいかとも思ったんですが、 ギリギリOKとのこと、予約完了♪ ということで摩周湖を目指します。
県道と国道243号・別名パイロット国道を乗り継いで 摩周湖へと向かいます。 ていうかクマ出そうな林間コースなのにジョギングしてるヒトいます。 大丈夫なんでしょうか?
例によって「地図で見ると近いけど走ると結構距離がある現象」により、 宿に到着したのは6時過ぎでした。 宿のヒトが、「暗くなると解りにくいから明るいうちに来てね〜。」 と仰っていたので、ノンストップで来たんですけどね(^^; でも確かに、国道から逸れて宿の方に行く道は細くて、 分岐には小さな看板が1つあるだけだったので暗くなると到着は困難かと。 実際だいぶ迷ってた人もいたしね。
宿に着くと、お、お仲間の白シェルパが止まってます。 それ以外にもバイクが数台…。車も沢山。やっぱり満員のようですね。泊まれて良かった♪ 「こんにちは〜」と中に入ると、貫禄たっぷりのオーナー氏が迎えてくれます。 ご飯の時間とか色々な説明を聞き、本当に3000円の会計を済ます。 無料の飲み会はホントに無料らしく、「ぜひ参加してね♪」と言って頂く。 そりゃ酒好きのワタクシとしては無論参加させて頂きます。
バイクもたくさんです。
荷物を片付け、風呂は…まあさっき入ってきたからいいか。 洗濯が終わったら夕食タイムになりました。 この日の夕食はなんと鍋。果たして8月の夕食に鍋を出す宿が他にあるものか…? しかし、この寒さ(おそらく16℃くらい)、地元なら11月くらいなのです。 思いっきり鍋シーズンなのです。 ということでみんなでわいわいと鍋を食べる。 やっぱり夏じゃないよ。ここは。
同じテーブルに、表に止まっていた白シェルパに乗っている女の子がいた。 宿に止まると女性ライダーに会えるのがいいですね〜。 キャンプ場にはソロの女性ライダーってなかなかいないですから。 でも、話を聞いてみると、彼女もソロでキャンプをしているらしい。 やっぱりいるんだ、そんな変わり者(^^; 自分だけじゃないことにちょっと安心です。
ご飯を終え、洗濯物の乾燥を済ませると、 お待ちかねの飲み会です♪ このあたりの情報を仕入れるにはこういうのが一番ですね〜。 ということで、情報交換。すると、 「オフ車なら摩周国道から屈斜路湖に抜ける、池の湯林道がいいですよ♪」 という何かちょっと心惹かれる情報を頂く。 フラットなダートで、途中「湯沼(キンムトー)」という湖がきれいなんだそう。 よし!それ頂き!明日はまずそこに行ってみよう♪
ちなみに、この辺クマ出ないですよね!? と聞くと、「出るよ」との暖かいお言葉。まあ、なんとかなるでしょ。 オーナーさんはこれまでに3度、北海道でクマを見たことがあるそう。 いや〜、住んでるヒトがそれくらいの遭遇率なんだから、まあ大丈夫でしょ!?
そんなこんなで「ひとつぶの麦」の夜は更けていくのでありました。