北海道ツーリング2008
8月15日
朝、起きてみるとこれまた絶妙な曇り空。まあ、雨は降ってないし、
今日はまあ別に絶景を求めているわけでもないし、まずまずじゃないでしょうか。
準備をして朝ごはんを頂きます。
こちらでは朝、「搾りたて牛乳」が出され、これが甘くて美味しかったです。
本当に朝搾った牛乳だそうです。
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宿の方や同宿の方々に挨拶をして出発っす。
さあ、この天気がいつまで持つのか…?
なるたけ早いうちに行きたいところなのです。
「ヌプントムラウシ」とはまた変わった名前ですが、お察しのとおりアイヌ語のようです。
何となく意味を調べてみましたが、ヌプン=沼、トムラウシ=花の多いところ(または水垢の多いところ(^^;)
なので、「花の多い沼」になるのかな?
でもそれだとどこにも「温泉」が入ってない気が…。まあ、良くわからないという結果に落ち着きましたorz
さて、ヌプントムラウシまでは、昨日も走った国道38号から、道道718号へ入り、
あとはひたすら真っ直ぐ進むのみです。付近にも林道はありますが、
まあ…地図を見るとヌプントムラウシまでダート15kmとあるので、
そんだけ走ればおなかいっぱいかと。
道道を走っていると、屈足(くったり)に「ヌプントムラウシまでの最終ガソリンスタンド 少量でもOK」
という旨の看板を発見。まだ50kmくらいしか走ってなくて申し訳ないけど、給油してもらう。
…案の定1Lくらいしか入りませんでした。スミマセン。
それでも快く入れて頂いて、ありがとうございますです。
最終スタンド。といってもここから林道入り口までかなり距離があります。
再び北へと向かいます。道はぐんぐん山に入って行き、ダムを越え、「富村牛(トムラウシ)」
という集落を越え、曙橋というところで、ヌプントムラウシ温泉方面と、国民宿舎大雪荘方面への
分岐が現れます。もちろん今回はヌプントムラウシ方面に行きますが、
国民宿舎大雪荘の方から続々と車が出てきます。
噂によると、大雪荘へ行くのもやっぱりダートで、
しかもヌプントムラウシへ行くより、大雪荘へ行くダートの方がキツイとのこと。
…といっても乗用車がガンガン出てきてますけどね(^^;
さて、辿り着けない可能性も捨てきれないので分岐で記念撮影をして、
ダートをテコテコと進みます。飛ばす気とか全くなしっす。
昨日太鼓判を押してもらっただけあって、道は確かにフラットです。
草も大して生えていないし、砂利も薄く、道はしっかりと締まっています。
ただやっぱりそこはダートなので、ときどき穴は空いてるし、時々キツネが出てくるし、
時々正面から手慣れたバイクや車が飛び出してきます。
というのも、全くヘタレなもんでなかなか軌道をずらせないんですよ。
こう、わだちが2本あるじゃないですか、
でもって、左側を走ってるじゃないですか。
んで、前方に穴を発見するじゃないですか。
右側のわだちに入れば、回避できるんですよ。
でもねえ、行けないんですorz
なんというか、2本のわだちのあいだの高さ10センチくらいの砂利段差を越えられないんですなあ…(ToT)
それでもって、前方から対向車が来たりするじゃないですか。
車は2本のわだちを2本使って走ってるんですよ。
そりゃもちろん、向こうは避けてくれますよ。
でも、もちろんこっちも左の路肩に避けなきゃいけない訳ですよ。
それがですなあ、避けられないんですよ。
結果、左わだちでフリーズしているところを車の人に「何してんだこの人」的な
目で見られつつ離合してもらうと…orz
そんなヒトとヒトとが離合しているとは思えない光景に、
ついに一台の車が止まり、「…なにかご質問ですか?」と声を掛けられる。
いや!違うんです!質問があって待ってた訳じゃなくて、
身動き取れずにフリーズしてたんです!!
と、元気一杯答えておきました。
親切なドライバーさんは、「あとちょっとですよ!頑張って!」と
応援してくれました(ToT)
いや〜〜〜、こんな山奥で恥ずかしい思いをするとは〜〜〜〜。
夢にも思ってなかったで〜〜〜〜〜〜す。
もうこうなったら恥ずかしいとか言ってられません。
悪いのは超初心者なのにこんなところに突入しているワタクシです。
ということで、開き直って温泉の様子を少し聞いてみました。
すると、温泉の周りには、車やヒトが沢山いるらしいです。
親切なドライバー氏は残念そうに言っていましたが、ワタクシとしては少し安心。
だって、こんな山奥で誰もいないって結構怖いですしね。
どうやら、ヌプントムラウシ温泉でキャンプをしている人たちがいるようですね。
本当に少しですが、温泉の様子を聞けてちょっと安心。
親切なドライバー氏にお礼を言って、やっぱり離合してもらいます。
そんなこんなでヌプントムラウシ林道を走ります。
途中、「ヌプン峠」なんて峠もあり、峠があれば当然アップダウンもあります。
といってもやっぱり終始道は締まってます。
オンロードバイクで行った人なんかも聞きますが、
確かに「オフ車じゃなきゃダメ!!」という道ではなさそうです。
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なんとか15kmのダートを走り終えると、車やテントが見えてきました。
後、何だか立派な山小屋も。
おおっ!もしかして着いた!?とテンション上がります。
そう、ここがヌプントムラウシ温泉のようですね。
立派な山小屋は、「ヌプン小屋」という看板がかかっています。
ここは避難小屋でそうですが、立派です。
隣にはトイレもあります。汲み取りですけど。
その先には川があり、小さな橋が架かっています。
そばにいたおばちゃんに、「バイクならこれ渡って温泉まで行けるよ〜」
と言われましたが、遠慮して手前の広くなっているところの片隅にバイクを止めます。
おばちゃんもここでキャンプをしているらしく、
「温泉タダだし、良いとこだよ〜。」と言ってました。
なるほどそうかも知れません。
ただ、ワタクシにはそんな度胸はございません(^^;
橋を渡って温泉に行くと、結構賑わってました。
中の人に「ここは水着いいですか〜?」と聞くと、
「いいんじゃない〜?」と言われたので、早速入浴。
こちらの温泉、脱衣所と湯船だけなのですが、しっかり整備されているのかきれいです。
すぐ近くに湧く高温の源泉をそのまま引いているので、かなり熱いのですが、
側を流れる川の水で調整ができるようになっています。
湯の花舞う上質な硫黄泉で、しかも高温。これは卵持ってくるべきだった!!
しかしまあ、それは今度の宿題ですね(^^;
十分堪能すべく温まってきました。
これはステキだわ。確かにキャンプしたくなるかもです。
ただ、ぬくぬくしていると、ついに雨が降ってきてしまいました。
ぱらぱらとした雨だけれど、超ヘタレライダーのワタクシとしてはとてもイヤなので、
雨と共に立ち去ります。
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風呂上りのカッパは何かすごくイヤですね(^^;
でも、帰りはさすがにちょこっと道に慣れたのか、さっきより10センチ位は車を避けられるようになりました。
ご通行中の皆様、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんm(__)m
再び舗装路まで戻ってくると、何とか雨は上がっていました。
時間はもう12時。ごはんの時間なのです。
空を見ると、いつまた雨が降ってもおかしくないので、カッパを着たまま進みます。
といっても付近にごはんが食べられそうなところはないので、
山を下って「瓜幕(うりまく)」というところに向かいます。
道の駅があるようなので、とりあえずそこに行くのです。
しかし、道の駅「うりまく」まで行ってみたものの、馬はいるけど食堂はない様子。
ちょっと休憩してから周辺を探して国道274号を走ると、
大好物のファームレストランを発見したので、ここで昼ごはん。
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ウッディで暖かいお店で、かなり美味かった「スペアリブ定食」を食べながら、地図を見る。
さて、目的も達成したし、次はどうしましょう。
17日の夜には、苫小牧港からフェリーに乗らないといけないので、
今日、明日くらいには日高山脈を越えないといけないのですが、
日勝峠にしろ狩勝峠にしろ、この天気で越えるのは非常にイヤでございます。
明日は天気が回復するようなので、峠越えは明日にして、
今日はもうちょっとこの辺を見て回ろうかな♪
ということでこの辺の見どころを物色。
すると、近くに「ナイタイ高原」があるじゃないですか。
おお〜、これはいちど行ってみたかったんだ。
ということで次の目的地決定でございます。
といってもこの曇天。
まあ、そう景色に期待はできないんだけれどね。
再び国道274号を走り、看板に導かれるまま道道を行く。
高原だけあって、ず〜〜っと上り坂が続く。バイクだととてもいい道です。
チャリダー集団が上っていたのはかなりキツそうだったけどね。
案の定というか当たり前というか、頂上はお霧様が光臨してりましたorz
う〜ん、高原に来たらソフトクリームを食べたいところだけど、この寒さでは無理ですね(^^;
しかし、北海道のソフトクリームはレベル高そうなんですが、実は一度も食べたことがないんですね。
だって寒いんですよ!基本的に!!
温泉的にはその寒さがいいんですけどね〜〜。
しかしここ、晴れてたらかなり絶景でしょう。
想像でしかないですけど。
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この時点で時間は3時。
何かまた雨降ってきてるし、もう今日は宿に入ってのんびりするのです。
ということで、今日の宿を探す。さて今日はどうしよう。
と、地図を見るとここから少し北へ行った「糠平」というところに
ライダーハウスがあると誰かが教えてくれたことを思い出した。
しかも電話番号も教えてくれたんだっけ。
糠平といえば「温泉」。こんな日は温泉でのんびりしたいですね。
ということで、そこに泊まることに。
こちらは温泉旅館が大広間を開放してやっているライダーハウスだとのことで、
電話をしてみると、「泊まれますよ」とのこと。
さらに、夕食も準備してもらえるとのことでお願いした。
そうと決まれば移動するのです。
一度、上士幌の街まで下り、給油を済ませ、「いつもの夜セット」を購入。
雨が強くなる中、さっさと糠平に向かいます。
ワタクシはここから山越えするわけではないのであまり関係ないですが、
ここから三国峠を越えて、旭川方面までいく道には、ここから120kmもガソリンスタンドがないそうです。
やっぱり北海道。スケール違いますね〜。
糠平までの道は、とても走りやすい林間の道でした。
しかし、この雨の中大荷物で歩いている人が一人。声を掛けることもなかったのですが、
彼は「徒歩ダー」ってヤツなんでしょうか!?
上士幌の町外れで見かけ、数時間後に糠平でも見かけたので、おそらくそうなんでしょう。
世の中色んな人がいますね(^^;
声かければよかったな〜。
さて、糠平のライダーハウス…というか、温泉旅館に着きました。
雨は少し小康状態になったかな?
でも、なかなか止む気配はありません。
こちらのライダーハウス、「糠平温泉湯元館」というれっきとした温泉旅館でございます。
しかし、「ライダーハウス」に泊まりながら、旅館の温泉にも入れるというすばらしいところなのであります。
ちなみにHPがあったので紹介しておきます(http://yumotokan.hp.infoseek.co.jp/04rider.html)
荷物を下し、寝床を作ったら温泉なのです。
こちらの温泉、「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」だそうです。
無色透明のやわらかい湯です。露天風呂もしっかりあって、なかなか風流。
川が近いのか、水の流れる音を聞きながら入浴できます。
湯からは、薄く硫黄の匂いがしたような気がしますが、成分を見ると気のせいなのでしょうか?
とても落ち着ける湯でした。
夕食も出して頂けたのでしっかり堪能。
蕎麦は、こちらの旅館のオーナー氏(何故か頭にプチひょっとこを着けていたのが非常に印象的(^^;)
が打たれた蕎麦だそうです。
結構しっかりボリュームがあって、美味しかったです。
さらにコチラ、ロビーにPCがあって、無料でネットができるのです。
至れりつくせりでございます。
天気予報を見ると…明日は待望の太陽マークが出ております!!
いや、ホント待ってました!!
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この日は、札幌からツーリング中の方々と一緒になりました。
さすが北海道ライダーは、北海道に詳しいっす。色々と教えてもらいました。
明日は山越えか〜。
霧出てないといいんだけどな〜〜。