北海道ツーリング2008
8月16日
朝、目覚めると雲一つない晴天!天気予報大正解なのです。 朝風呂に入り、今日は峠越え…の前に、ちょっと寄り道。 この近くには廃線になった旧国鉄のアーチ橋がいくつか残っていて、 その中でも糠平湖にかかる「タウシュベツ橋梁」というのが綺麗だとのことなので、 近くだしちょっと立ち寄ってみることにしました。
タウシュベツ橋梁までは、糠平の温泉街を国道273号で少し北上すると、 看板が出ているのでそれに従って右折します。 そこからはダート。約4kmあるそうです。
ダートの入り口まで行くと、案内の方がいらっしゃいました。 この先は道が悪いから気をつけてね!とのこと。 ありがとうございま〜す、と返事をして進みます。
このダート、ヌプントムラウシ林道よりも砂利が深くてちょっと大変。 坂も急だったりします。 でもまあ、距離が短いのですぐ着きますが。
タウシュベツ橋までは、林道にある駐車スペースにバイクを止めて森の中を少し歩きます。 まだ早朝なので、車が1台止まっているのみ。人がいないのがコワイです。 例によって防犯ブザーをういんういん言わせながら進みます。 少し歩くと、向こうから人がダッシュしてきます。 ももも、もしかして森のくまさんから逃げているお嬢さんですか!?と思ったものの、 こちらを見て止まったのでクマから逃げてるわけじゃなくて、多分熊鈴持ってないので走っていたのでしょう(^^; やっぱ誰しもクマは怖いのです。だって強いし。
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森を抜けると、視界が開け糠平湖の湖畔に出ます。 青い湖がまぶしいっす。 しかもやっぱり誰もいない…。 まあ、視界が広いのできっと大丈夫でしょう。
タウシュベツ橋梁は、そんな湖の端にあります。 ここは湖の北側なんですね。湖に流れ込む川にかかる橋のようです。 コンクリートで造られた橋は、年月の流れをあらわすかのように朽ちています。 橋の上は立ち入り禁止。崩落の危険があるようですね。 今日は晴天なので、糠平湖にくっきりと橋が映る、なんとも見事な光景です。 ヒト気のない、静かな湖畔をこの橋は何年も見続けているのでしょう。 この橋、特に手入れがされているわけではないので、何年か後にはもう見られなくなってしまうそうです。
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さて、タウシュベツ橋梁を出て、糠平まで一度戻り今度は然別湖の方へ向かいます。 ここからは道道85号を通って行くのですが、この道は北海道には珍しい1車線のちょこまかとした道です。 それだけこの辺の山が険しいのでしょうね〜。 こっちに来たのは訳があって、この先にもう1つ野湯というか温泉があるそうなのです。 温泉は「鹿の湯」というところで、例によってダートの先にあります。 せっかくのシェルパ君なわけだし、こんな近くに温泉があるんだから行くしかない! と、意気込んで来たわけなんですが…
ご覧の通りっすorz
がっくりっす。
まあ、林道なんでこんなこともありますさね(^^;
う〜〜ん、楽しみにしてたのに(ToT) しょうがないのでもう山を下ります。
昨日も通った国道274号線に着地し、鹿追町に辿り着きました。 道の駅を発見したので、腹いせにフランクフルトを食べて地図を見ます。 さあ、いよいよ恐怖の日高越えですね〜。 去年の日勝峠のキョーフがよみがえります。 しかし、ここを行かねば帰れないので行くしかないのです。
国道38号に入ると、もう離陸してしまいそうに真っ直ぐな道をすぎ、 次に山に向かって道はぐんぐんと高度を上げていきます。 こっちはいいんですよこっちは!!とばかりにスピードを上げていきます。 高速ワインディングの続く、ステキな道なのです。
で、狩勝峠まで辿り着きました。 さすがにこの快晴だけあって、景色がすごく綺麗です。 十勝平野を一望っす。それに高いところはそれだけですごく気持ちいい!! 展望台まで登って、堪能してきました。
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しかしですねえ、登ったら下らねばなりません。 これがまたひじょおおに厄介なのです。ワタクシ的に。 下りはもうトラックの皆々様がガンガン飛ばしてくるんです(ToT) 頼むから追わないでください!!ホント!!と思いながら下り始める。
でもまあ、やっぱり天気って大事ですねえ、 路面も視界もいいので、去年のように半泣きで下りてくることもなく、 むしろ下りを楽しむ余裕すらあったりして(^^;
でも、これで悪天候だとホント怖いんです。 ぜひとも「登坂車線」ならぬ「下坂車線」を設置…してくれるわけないか。
なんのかんの言いながら道の駅「南ふらの」に到着。 ここで、さっきもフランク食べたばかりなのに「チーズコロッケ」を頂きます。 何の気なしに食べたこのコロッケ、このあたりで取れたジャガイモを使っているらしく、 ホックホクでものすごく美味かったです。 こんなに美味しいコロッケ、本当に初めて食べました。
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さて、ここで時刻は11時30分。ここからどうするか考えたのですが、 昨日ライダーハウスに泊まっていたヒトが、北海道の美味いものを巡るツーリングをしているそうで、 富良野にすごく美味いものがあるよ!と教えてくれたのです。
ヒトの教えには素直に従うワタクシ。富良野に向かうことにしました。 マップル的いい道を辿って、道道465号「かなやま湖」経由で富良野に向かいます。
富良野は去年ちょこちょこ回ったのでまあ今回は良しということで、 早速駅の近くにあるという「くまげら」というお店に向かいます。 有名なお店だそうなのですぐ見つかるかな…?とフラフラしていると本当に見つかりました(^^; というのも店の前の道にやたらバイク止まってるし。 昨日のライダー氏も「0円マップ」を参考にしているとのことだったので、 ここも掲載されているのでしょうか?
止まっているバイクの端っこにシェルパ君を止め(本当は駐車場がありました) 店内に入ると、ヒトがいっぱいっす。 一人なのですぐカウンターに座れましたが、大人数だと要注意っす。 で、メニューをめくるも、周りの人々がみんな「牛さしみ丼」を注文しています。 おそらくソレが有名な店なのでしょう。ということで倣って「牛さしみ丼」1900円也を注文。
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「牛さしみ丼」は、薄切りにした牛肉に下味をつけ、ほんのりと温めてご飯の上に並べてあります。 これだけなのですが、脂と肉のうまみがしっかりとして、これがもうかなりの美味さです。 肉質の良さですよね。美味すぎです。
後日談ですが、これをきっかけに最近は美味いものツーにはまっております。 何かものすごい影響力のある丼でした。
さて、大満足の昼食の後はデザート…ではなく温泉です。 今回、どうしても行ってみたかった場所があるんです。 魅力的な温泉があるとかそういうわけではないのですが、 あの経営破たんで有名になった夕張市がどうなっているのか!? 何となく気になったので寄ってみました。
富良野から道道135号で、国道452号・夕張国道に入り、 一旦岩見沢市に抜けて道道38号で夕張市に突入です。 この道の途中にはいくつも温泉があって心惹かれておりますが、 とにかく今回は夕張に行くのです。
道道38号、丁未峠を越すと夕張市に入ります。 …っていうか何かこの道、キツネが異常に多いんですけど。 そういえば去年初めてキツネを見たのも夕張だったような…。 キツネ多いんですかね?夕張市。
夏だというのにやってるのかやってないのかよくわからないキャンプ場を越え、 やってるのかやってないのかよくわからない「夕張めろん城」を越え、 やってるのかやってないのかよくわからない「石炭の歴史村」を越えると夕張市街っす。
夕張市は映画の街なのでしょうか? 昔っぽい手書きの映画看板がいくつもありました。 道端には黄色いハンカチがはためいております。はたはた。 一応、温泉に入りに来たので、夕張駅のまん前にある「レースイの湯」にバイクを止める。 何かこう。。。雰囲気が晩秋ですねえ。 言葉ではうまく表現できないんですが・・・。
こちらの温泉、ナトリウム-炭酸水素塩泉だそうで循環消毒だそうです。 施設はピカピカ、浴槽も多彩で色々なお風呂が楽しめます。 しかし温泉的にはまあそうでもないです。 家族とかで行くにはいいところだと思います。
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何ともせつない看板を発見。 |
夕張っぷりを堪能すると時間はもう5時です。 ここで、本日の宿を決めます。ここまで来たらもう決まってますね。 お約束の支笏湖畔のライダーハウス「樽前荘」に電話をします。 予約を取り、ジンギスカンの時間を確認すると6時半からとのこと。
これはヤバイ!大急ぎで支笏湖に向かいます。由仁町を抜け、 千歳に入り、日が落ちてきた道道16号を飛ばしに飛ばし、 何とか6時40分、間に合ってないけど樽前荘に到着しました。
時刻は6:40。これでも急いだんです(ToT)
この日もライダーは沢山いて、ジンギスカンを楽しまれてました。 ワタクシ、樽前荘に来るのはこれで4回目ですが、ジンギスカン食べたの初めてなんです(ToT) いや〜、うまいっす。最高っす。
ジンギスカンの後は、もう最後になるであろう洗濯をして、 お約束の飲み会でございます。 焼酎も出てきて、旅の話で盛り上がります。 中には、ジンギスカンを食べてこれからフェリーで帰る!なんて方もいました。 そんな利用もアリなんですね〜。
ここはフェリーターミナルの近くなので、これから道内を回るヒト、 もうすぐ帰るヒトと、まさしく交差点状態です。 ワタクシも持てる情報を提供し、来年への宿題をどっさり頂いてしまいました またまた後日談ですが、このとき一緒に飲んでいたヒトと、数ヶ月後に 駒ケ岳SAで再会しました(?o?)
世の中広いようで狭い。不思議なことが起こったりしますね(^^;
ここに来るといつも飲みすぎちゃう気が…。 そして翌朝になると反省するんですが、もちろん飲んでるときは反省しません! この日も例外なく、だいぶ酔っ払ってしまいました。 居心地いいんですよね♪