2009.東北北海道ツーリング

 

8月11日 

 

朝、起きると天気はピーカンの晴れ!!
よしっ!天照大神はまだ見放してないぞ!!
ということでいそいそと準備。朝ごはんも頼んでないのでさっさと出発。
日ごろキャンプなんだから、朝ご飯なんて食べないのでこういうとき楽だったりします。

今日の最終目的地は山形県酒田市にある「庄内空港」
その空港のそばにあるキャンプ場がすごくいいよ!と、
数日前薬研キャンプ場で一緒になった女性ライダーが教えてくれたのです。

秋田から庄内まではそんなに距離はないっす。
普通に行ったら昼前くらいに着いちゃうような感じです。
なら何故秋田に・・・と思われるかもしれませんが、秋田といえばそう!あの有名な
「乳頭温泉」があるのです。
東北に行ったら絶対入る!!と、長年憧れてた温泉なんです。
イメージ的にもっと北にあるような気がしていたんですが、秋田県でも半分よりちょっと南くらいにある感じです。

ということで、秋田市内を国道13号に乗って出発なのです。
秋田市は、県庁所在地だけあってなかなか大きな町ですが、
まあそう混雑もなくていいとこです。
くねくねと曲がる街の中心部を抜けると、バイパス的いい道になってなかなか走りやすいっす。

街を抜け、道は国道341・46重複区間になるとあたりの景色はずいぶん山道。
天気のいい山道はステキですね〜。ゆるいワインディングを楽しみながら走行します。

しばらく行くと、「角館」(かくのだて)という街につきました。
なんか古い町並みがあるというのでちょこっと立ち寄る。
なかなか趣ある街並みでした。バイクでウロウロして写真を少し撮って満喫っす。


ガムの「Fits」のCMは多分このあたりで撮ったんだと思う。

 

ここから山間の田んぼの広がる道を少し北上すると、「辰子像」という看板がでてきます。
そう、ここは辰子姫の金色の像で有名な「田沢湖」なのです。

田沢湖へ続く県道60号を抜けると、大きなホテルが見えてきます。
そう、ここがあの田沢湖なのです。

 

東海地方の住民なら覚えてらっしゃるのではないでしょうか?
深夜にやっている「ノブナガ」という番組を。
もうかれこれ10年ほど前になるでしょうか、
ワッキーが「地名しりとり」をやっていたのは・・・。

「地名しりとり」とは、要するに地名でしりとりをその辺の人にしてもらうというもの。
ただしワッキーは、言われた場所まで行かなくてはならんのです。
で、その場所でまたしりとりをする。と・・・。ゴールは確か、「東海3県全部行く」とかだったと。
で、三重県の地名だけ だ〜〜〜れも言ってくれなくて、何年とか彷徨ってたような・・。

ワタクシ、その企画の大ファンで、毎週のようにワッキーの移動のさまを見てました。
いやあ、まだ大学生だったから、ヒマだったんだよね〜。
でもって、確かワッキーは相当な回数田沢湖に行ってて、
「またタツコに会っちゃった・・・」的なコメントをしていたんだね〜。

 

そのタツコなのです。
どうやら姫のようです。

タツコのまわりには観光客がすごくたくさんいました。
そうか〜、人気スポットだったんだね〜。
道理で、「た」なんて、結構たくさんありそうな地名なのに「田沢湖」連発されるわけだわ。

タツコ越しに見る田沢湖は、きれいな湖でした。
ちなみに、こういうとこ特有の
ウグイの群れはここにもいました。
なんちゅーか・・・正直キモイかも。
みなさん
餌やりすぎっす。


タツコと田沢湖。金ピカなのです。

ウグイの群れ。いや〜、どうなのYO!

せっかくなのでワタクシもタツコ写真を撮りまくり、
満足してさらに山奥、乳頭温泉方面へ出発なのです。

 

乳頭温泉郷へ続く道は、この田沢湖でもタツコの裏側くらいから出ている。
ということで、田沢湖を半周することに。
天気が良い事も大きく関係していると思うけれど、田沢湖は
ものすごい青い湖でした。
湖の周りには家とか宿とかが建っているところもあるんだけれど、
そんなのに使われている青いペンキより青いんです。

例えばワタクシの身近なところで言うと、琵琶湖なんか見ててもそんな青いことないんですけどね。
この青は一体なんなんでしょう。水の透明度とかそういう違いなんでしょうかね〜。

 

田沢湖の反対側まで来ると、ここから県道に入ります。
田沢湖だって山奥なんだけれど、そこから岩手県との県境に向かっていく激山奥っす。
でも、さすが天下の乳頭温泉郷に向かう道。
しっかり2車線のいい道でした。
県道は標高を上げていき「乳頭温泉郷」の看板が見えてきます。

乳頭温泉というのは正しくは「乳頭温泉郷」のようです。
ということは、「奥飛騨温泉郷」のように、たくさん温泉が湧いているところのようです。
と言ってもそんなに沢山入れるわけではないので、ここはネット検索の結果、
温泉めぐりでいつも参考にさせていただいているサイト「
きむ拳の名湯・秘湯批評」様で紹介されている
「黒湯温泉」に行くことにしました♪

なにしろこの道をまっすぐ行った一番奥というロケーションが、
この徹底した面倒くさがり体質のワタクシにぴったりなのです。(←なんだそりゃ)

 

道のどん詰まりは砂利の駐車場になっていて、黒湯温泉の看板に従って階段を下りていきます。
すると、古いけれどどこか小洒落た建物がたくさん。
初日に泊まった「湯治宿」をリニューアルした感じとでもいいましょうか。
ここが宿のようです。


到着!

受付があったので、入浴料500円を支払い、温泉に向かう。
温泉は独立した建物のようで、人が泊まってる建物の間を抜けていくのです。
昔の長屋ってこんな感じだったんでしょうか。
目隠しがあるわけでなく、泊まっている人が適当に過ごしてます。
窓が閉まっていれば中は見えないんでしょうが、皆さん開け放っております。
なんとも長閑な雰囲気っす。


受付なり。

しばらく歩くと湯畑に出ます。これはちょっと熱そうだな〜、と思うも、
大好物の硫黄の香りがムンムンなので何としてでも入ってやるのです。


湯畑。もうこの時点でかなりイイ感じ。

温泉の建物に入ると、いきなり脱衣所、仕切りナシの風呂と、町湯のような造りです。
お湯は乳白色、酸味なし、強い硫黄の香りと、正に「
ど真ん中」です!!
打たせ湯あり、露天風呂ありと歴史ある建物ながらツボを押さえているので、かなり長湯してしまいました。

風呂から出たらもちろんコーヒー牛乳でしょう!
ということでさっきの受付に戻ると、コーヒー牛乳が「
小岩井農場」産。
いや〜、東北ですな〜。

ちなみに温泉タマゴも売っていたので迷わず購入。
ここの温泉タマゴはどういうワケか
黒いっす。
黒い温泉タマゴってたまに見るけど、なんで黒いんでしょう?
もちろん期待に違わず、硫黄の味がしっかりするワタクシ好み温泉タマゴでした♪


風呂上りはコーヒー牛乳に決まってんだろ(゚Д゚)ゴルァ!


温泉黒タマゴ。美味なり。

 

黒湯温泉を出て、来た道を戻ります。
「結構登るな〜。」と来る時に思っていたのですが、それは間違いなかったようで、
この乳頭温泉郷から田沢湖に下る道、
あまりに絶景っす。

青い青い田沢湖が一面の森の中に浮かび上がる風景はなんとも幻想的。
展望台があったので迷わず止まってしまいました。
山を越えて田沢湖をはじめに発見した人はさぞかし感動したんだろうな〜。


田沢湖を後にし、庄内空港を目指して南下します。
ツーリングマップルには、秋田県道11号がいい道として書かれていますが、
ちょっと走ってみたものの狭くて走りにくかったので得意の広域農道を使って南下っす。

 

ところで、ツーリングマップル的「いい道」って、ホントにいい道なことが多いんですが、
まれに
「うん?」って思う道ないっすか?
ちなみにワタクシ、奈良県の天川を走る奈良県道48号がグリグリ紫になっていたのでそこを通ってみたのですが、
道細いし崖っぷちだし苔生えてるし
泣きそうになりました(ToT)
どうも「関西版」を作られている方がゲロダート好きな方のようで。。。
まあ、人の趣味によって良い、悪いなんて変わってくるんでしょうけどね〜。

 

途中、「十文字」というところでラーメン的記載がマップルにあったので遅い昼ごはん。(もう3時)
東北は塩ラーメンが多いんですかね〜。ここも透き通るスープの塩ラーメンでした。
あっさりしていてなかなか美味。しかも400円と激安なのです。

ずっと山間を走ってきましたが、庄内空港に行くことを考えるとここらでもう一度海沿いに出たいところ。
地図を見るものの、なかなかうまい具合に南に行きつつ山を越えられるルートはないようだ。

しょうがないので手近なところで山を越える道を探すと、「鳥海山」の文字が見える。
おお、鳥海山といえば、ワタクシの乏しい東北的知識でも知っている「出羽三山」ですな!(
←後に違うこと判明
ここまで来たんだから行ってみましょうぞ、ということで国道108号を通って山を越え、
鳥海ブルーライン」というこれまたツーリングマップルオススメの道を通ってみることにする。
何しろ観光の資料になりそうなモノが携帯とこの地図しかないので、
ツーリングマップルに言われるまま進むのです。

 

山の上の方までやってくると、なにやら又も景色が白い・・・。
下からみたときは晴れてるっぽい感じだったのですが、どうやら薄雲かかってしまったみたいっす。
まあ、雨が降るほどではなさそうだったので、鳥海ブルーラインに入る。
しかしこれがあまり正解ではなかったのです。

この鳥海ブルーラインは、鳥海山が見えたり、海が見えたりと景色がいい感じらしいのですが、
霧のような雲によって何も見えずorz
しかもただ走るにしてはどーーーも道がクネクネすぎてやたら時間がかかっちゃうんです(^^;
なんとか景色が見えた展望台からお写真。

海側はまあ青空とか見えてるんですけどね(^^;
山側はやっぱりなんとも微妙ですな〜。

これは。。。「鳥海山は無かった」ということでよろしいですかな?

 

鳥海山ブルーラインから下りてくると、時間はもう5時。
これは非常にまずい。まだまだ庄内空港は先なのです。
どうしようかと地図を見てみると、酒田から高速が出ているじゃないですか〜!
これは渡りに船なのです。急ぎに高速とはよく言ったものなのです。

ということで日が傾いてきた日本海を見ながら南下し、山形自動車道「酒田みなと」ICから高速に乗る。
1車線しかない高速だったけれど、ガラガラなので問題なく通過。
慣れたもんだな〜。高速にも。あんなにビビッてたのに。

 

高速には「庄内空港」ICがあって、庄内空港の目の前に下りられます。
かなりショートカットになりましたね〜。ETCついてないので高速使うのはちょっと切ないんですけど。
ということで6時に
「庄内夕日の丘」キャンプ場にチェックイン。
バイクは500円で、オートキャンプ場の施設を使えてステキなキャンプ場です。
薬研キャンプ場でここを教えてくれたお姉さん、ありがとう(^o^)/

このキャンプ場、ピカピカのトイレ、シャワー、炊事場があり、管理人24時間常駐。
場内の道沿いにサイトがあって、バイクの側にテントが張れます。
オートサイトは道の向こう側なのでそんなにうるさいこともないしね。
さらにここ、空港そばなので当たり前かもしれませんが、
飛行機が飛んでいくところがすぐ近くで見られて
カッコイイのです。
夜間は飛行機飛ばないみたいです。念のため。


庄内夕日の丘キャンプ場。

テントを張って、買出しに出ます。
ジャスコが2kmくらい離れたところにあるので、買い物も全く困りません。
住めそうですね。ここ。

肉と炭とオクラという、お決まりの夕食材料を買って、キャンプ場に戻り、シャワーを浴びて夕食なのです。
もしかしたら明日合流する友達の一部が来るかもしれないとのことだったので、一人で炭を起こしてご飯です。

結局、10時ごろ雨がぽつぽつ降り出したので合流はあきらめでしたが、
静かに火を見ながら過ごすキャンプもなかなか悪くないですね〜。
丘の上なので、夜景を眺めながらくつろいで就寝。
雨があんまり強くならないといいけどな〜。

 

※8月12日は、海水浴してただけなので割愛します♪

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