2009.東北北海道ツーリング

 

8月18日 

 

おはようございます。
夜が明けてなんと
早朝4時半(日本時間)
昨日11時間も歩いたのに早起きしてしまいました。
他の宿泊者を起こさないようにこっそりベッドから出る。

目が覚めたわけではありません。
狙ってこの超早起きをしているわけなのです。
というのも、この礼文島には
朝4時からやっているというウニ丼の店があるそうなのです。

昨日8時間コースを歩いた人のうち数人は今日の朝一のフェリーで礼文を出ます。
ということで、早起きしてウニ丼食べに行こう!ということで、この時間に起きて出発なのです。
桃岩荘から30分歩いたところにあるウニ丼屋
「佐藤売店」へ!!

昨日約束した人は、誰も遅刻せず桃岩荘玄関前に集合っす。
なんだかもうワケのわからない世界ですが、ウニ目指して歩きます。
足が筋肉痛かと思いきや、そろそろ筋肉痛が遅れて来るお年頃なのか(ToT)結構元気っす。

 

桃岩荘を出て、昨日8時間コースで歩いた方とは違う方向に歩きます。
ウニ丼・・・いや、佐藤売店のある集落は、島の西側に食い込んだようなところにあります。
てけてけと歩くこと30分少々
目指す佐藤売店は、朝6時だというのにしっかり営業しておりました(-。−;)

我々の他にも桃岩荘から来られている方がいてこの時間だというのに客は2組。メニューを見て、
うに丼1000円也をオーダー。ウニの量によって「スペシャルうに丼」というのもあるようです。

しばらく待って運ばれてきたウニ丼は、鮮やかな橙色のバフンウニが乗ったうに丼。
個人的にはやっぱりバフンが美味い!と思っているので嬉しい。
キレイな海水の香りがするねっとりとしたウニは、仄かな甘みが感じられて非常に美味でした♪
ちなみに1000円のウニ丼で、5個分のウニが使われているそうです。

 

ウニを堪能し、てけてけと歩いて桃岩荘に戻る。
途中、漁師さんがウニ漁をしているのが見えた。
小船に乗って、海に何やら棒のようなものを入れて、遠隔操作な感じで漁をされていた。
中部人としては、ウニと言えば素潜りで捕るイメージなのだけれど、
こちらでは海上から捕るのがスタンダートなんでしょうか?

 

30分かけて桃岩荘に戻り、時間は6時半。
桃岩荘ではこの時間は
「ラジオ体操」の時間のようです(^^;
皆さんがラジオ体操をされている中、荷物確認とチェックアウトを済ませる。
ラジオ体操が終わると、懐かしいことに出席者は出席のスタンプを押してもらっていた。
昔あったな〜。今でも夏休みのラジオ体操とかあるんでしょうか?

桃岩荘から港までは、チェックインのときに言われたように「歩くのがオススメです」とのこと。
車で送ってもらうこともできるんですけどね。
来た時は、「歩くとか無理っす」と思っていたのだけれど、
何となく「歩いて帰ろうかな〜。」というキモチになったので、荷物は預けて歩くことに。
「足大丈夫ですか?」と心配してもらったけれど、特に異常なし。
まあ、こんだけ歩いたらあとちょっとくらい距離が増えても何とかなるっしょ。

 

7時になると、徒歩で港行き組み、総勢15人くらいを見送る儀式が行われた。
玄関前のちょっと広いスペースでお約束のみんなで合唱。
そして、連泊者&ヘルパーさんが思い切り手を振る中、出発なのです。

そして、お約束とも言える掛け合い…というか叫びあい

ヘルパー&宿泊者「行〜ってら〜っしゃ〜〜い!!」
出発組「い〜ってきま〜〜〜す!!」
ヘルパー&宿泊者「行〜ってら〜っしゃ〜〜〜い!!
出発組「まぁ〜たく〜るよ〜〜〜!!」

てな具合っす。
この叫び合いが何度も何度も繰り返され、
砂利道の坂の上、桃岩駐車場の前あたりまで行って、お互いが見えなくなるまで続きます。

そして我々出発組は、桃岩タイムトンネルをくぐって日本に戻り、
登山道のようなところを歩いて約1時間後、香深港に帰ってきたのです。


帰国中。

 

香深港に着くと、桃岩荘からの見送り部隊はすでに港に到着していました。
昨日、高齢のお母様と共に8時間コースを歩かれ、今朝、一緒にウニ丼を食べに行った方が、
「実は母が、一緒にウニ丼食べに行こうと思って、朝準備してたらしいんですよ〜。
置いて行ってしまったのでご立腹です〜。」
と仰っていた。それは申し訳ないことをしてしまいましたです。
でも、きっともう一度食べに行かれたんだろうな〜。
やっぱり礼文島だけあって、値段も安いしなにより美味いしね。

そんな取り留めのない話をしつつ、チケット買って荷物を受け取り、
いよいよ出航なのです。

タラップの脇に重い荷物を放置し、甲板へ向かう。
すると、港には「見送り部隊」の方々が整列し、

「♪ギンギンギラギラ夕日が沈む〜 ギンギンギラギラ日が沈む〜!!」

と、またも夕日を沈めておられた。
桃岩でのミーティングで行われた歌と踊りをここでも「見送り」でしているのです(^^;
いやも〜、常に全力っす。桃岩荘。
そこに妥協はないっす。

船が出港すると、見送り部隊のダンスは例の掛け合いに変わる。

ヘルパー&宿泊者「行〜ってら〜っしゃ〜〜い!!」
出発組「い〜ってきま〜〜〜す!!」
ヘルパー&宿泊者「行〜ってら〜っしゃ〜〜〜い!!
出発組「まぁ〜たく〜るよ〜〜〜!!」

これが、船が見えなくなるまでず〜〜〜〜っと繰り返されるのだ。
こんな感動の別れをしている人たちが、いったいどこの世界にいるんでしょうか?
到底宿泊者のチェックアウトとは思えない状況なのです。


叫び声がこだまする香深港

 

 ε〜( ̄、 ̄;)ゞ はぁ〜。
港が見えなくなると、何だか脱力感っす。

 

 

さて、ちょっとここから調べ物で忙しくなるのです。
というのも、実は21日のフェリーで帰ろうと思っていたのですが、
21日からしばらく雨続きという予報が出てたのです。
雨の中残っていてもあんまり意味がないので、出発を一日早める。
フェリーの予約には空きがあり、無事手続きを済ませる。

20日も午後あたりから天気が崩れる見込みだったので、最後の宿を「かみふらの道楽館」という、
ダッチオーブン料理で有名な宿に決定。
予約を入れるため電話をすると、こちらも予約OKとのこと。

 

ついでに昨日まで、思いがけず忙しい感じだったので、この先のことを何にも考えてないのです。
こんないい天気の日に、地図見て悩んで時間を過ごすのは勿体ないので、出来ることはやっておく。
桃岩タイムトンネルで無事理性を拾ってこれた様子です(^^;

とりあえず11時過ぎに着くフェリーなので稚内で昼ごはんを食べて、
宗谷丘陵経由でオホーツク側に抜け、枝幸(えさし)あたりまで行くことに。

 

そんなことをしていると、フェリーはあっと言う間に稚内に着いてしまった。
他の皆さんはJRなどで来られているヒトばかりだったので、
フェリーターミナルで挨拶をして駐輪場に向かう。
シェルパ君にイタズラとかされてたらどうしよう。。。とか心配したけれど、
全く無事で変化無く停まっていた。

 

キャリアに放置していった焼酎のパックもそのまんま(^^:
ワタクシいったい
いつまでこの宝焼酎と旅を続けることになるのでしょうか。

荷物をくくりつけていると、なんとあの稚内に向かう途中で出会ったハーレー氏にまたも再会。
ハーレー氏も礼文で8時間コースを歩き、同じフェリーで礼文から戻って来たそうだ。
本当だ。よく見ると駐輪場にはいつか見たハーレーが停まっていた。

 

同じ方向から来て、同じように島に渡ってたということは、
多分行き先も同じでしょうな(^^;
と、聞いてみるとなんと帰る日まで同じだった。
さっき、天気の関係で帰りのフェリーを変更したという話をすると、
「そうしようかな〜?」と仰っていた。
これはまたどこかでお会いするかもしれませんな〜。

 

準備を済ませて出発。
と言っても、すぐそばのラーメン屋に行くだけなんだけど。

以前、「北海道に行く」とある人に話したら、なんとかって言うラーメン屋が美味いから行って来い!
と言われたんだけれど、名前をすっかり失念してしまったワタクシ、
フェリーの中で、お気に入りグルメサイト「食べログ!」を使って
調べてみたところ、稚内にはラーメン屋さんが沢山ある模様っす。
その中でも今回は、駅の近くにあるらしい
「たからや」さんにお邪魔してみました。

 

稚内駅の北に位置するこのラーメン屋さん、
エメラルドグリーンの外壁が印象的っす。
「ラーメン 葱抜きで!」と注文してしばし待つと、
ものすごく澄んだスープの塩ラーメンが出された。

元々あんまり塩ラーメン選ぶことは少ないのですが、
色々な旨味が感じられるこちらのラーメンは美味しかったです。
あっさり好きなヒトなんかは堪らないんじゃないかな〜。


本来はもっと色合い的にキレイだと思われます。

お店のオーナーさんはとても話好きなおっちゃんでした。
ラーメン食べながら色々稚内のことを教えてもらったり。
天気が良いとこの店の裏の
窓から樺太が見えるそうです。
「今日は見えるかな〜?」と、見に行ってくれたのですが、
残念ながら霞がかかっていて見えないんだって。
残念です。こんな晴れてるのに。

 

ラーメンを堪能しておっちゃんと話してまったりしたとこで出発なのです。
次の目的地は
宗谷丘陵
これだけ晴れてれば良い景色が見られそうですね〜。

稚内から、2年前にも通った国道238号を走り宗谷丘陵へ。
宗谷湾は太陽の光を受けて輝いております。
県道889号に入ると、すぐに一面の草原が見えてくる。
そう、ここが宗谷丘陵なのです。

ゆるやかな波のような丘に、一面の緑。
長閑に草をはむ牛。
海風を受けて回る白い風車。

日本離れした景色なのです。まるでハイジの世界。
でもハイジはスイスの山だからもっと険しいトコなんだろうな〜。

 

宗谷丘陵で少し写真を撮り、何故か道に迷ってそして辿りついたのは「宗谷岬」
宗谷岬も、2年前に来ました。
その時の気温は確か24℃。
今日の気温は。。。と、土産物屋に設置されている温度計を見ると
22℃。
やっぱり日本最北端。亜寒帯気候ですね〜。
(ちなみに本日10/19の最高気温と同じですわこれ。)

通りがかりの久留米ナンバーの大きなバイクに乗ったヒトが「写真を撮りましょうか?」と言ってくれた。
自分で言うのもアレですが、あまり写真に残したいと思うような出で立ちをしてないので
あんまり記念写真に興味がないんだけれど、せっかくなのでと言ってもらってシャッターをきってもらう。
それにしても久留米って九州でしょ?
皆様はるばる来てるんだな〜。

 

宗谷岬を出て、オホーツク沿岸を走ります。
オホーツクと言えば寒い!なんですが、やっぱり今日も寒いっす。
天気はまだいいんですけどね。

 

しばし走ると、猿払(さるふつ)村に入ります。
この前何かで見たんだけれど、ここはホタテ漁業で大成功したところらしいです。
そういえば、前に来た時もホタテの串焼きとかホタテカレーとか食べたな〜、と思い、
2年前にキャンプをした
道の駅「さるふつ」に入る。

少し売店とかが変わっているかな?
相変わらずキレイで広い道の駅です。
キャンプ場受付の側にある売店で、ホタテの串焼きをいただきます。
大きなホタテで満足なのです。

 

 

地図を見ると、ここから少し南に行ったところに「エヌサカ線」という表記を発見。
おお!なんか聞いたことある!すごい真っ直ぐなとこだ!と、寄り道決定(* ̄▽ ̄*)ノ"

浜猿払漁港というところから入っていくようなことが地図に書かれているけれど、
それが一体どことのことかもわからず適当に海の方へ続く道へ入る。
すると、海際で道がT字にぶつかっていて、南へ曲がると、海沿いを走る道に出た。

たぶんここがエヌサカ線だと思います(^▽^;)

海沿いの道と言っても、農道なのか結構クネクネと道が曲がっている。
矢印が出ているのでそれに従って進んでいく。
すると、海からは少し離れてしまったけれど、
滑走路のように真っ直ぐな道に出た。

おお〜、これはホント羽根があったら離陸しそう(^^;
農道だし軽トラとかたまに走ってるんで、そんな飛ばす訳にはいかないけど、
真っ直ぐな道って気持ちいいですよね〜。


離陸体勢に入りました。


草むらシェルパ。

しばし写真を撮って、満足して出発。
そうそう、ここには海沿いを走るダートもあるんです。
少しだけ走ったけれど、フラットで走りやすいダートでした。
ここなら
遭難の心配もなさそうだしね。

 

エヌサカ線を出てすぐのところには「クッチャロ湖」があります。
今回は、以前来てちょっと気になってたけど行かなかった
「クローバーの丘」へ立ち寄ることに。
空は雲が多くなってきてしまったけれど、クローバーの丘からクッチャロ湖を見下ろすことができて満足。

クローバーの丘には、3台のバイクが止まっていた。
実は宗谷あたりから、抜きつ抜かれつしてきたバイクなのです。
みんな同じ地図を持っているので、立ち寄るところも同じなのです。
彼らは、0円マップの写真と同じアングルで撮る!と頑張っていた。
ちょっと羨ましかったかも。
でも出発。

 

国道238号に戻ると、再び南下を始める。
雲ってはいるんだけれど、これくらいならキャンプできそうかな〜。
明日は宿に泊まることにしたし、今日はキャンプしたいな〜。
と思いつつ走っていると、神威岬(ここにもあるみたいです)から続く山の向こうから、
まるでビールの泡のように
雲がこぼれ出していた。

お〜〜!こりゃ珍しいもん見たな〜d(⌒o⌒)b
(写真撮ってません。すみません。)
と喜んでる場合じゃないっす。こんな溢れるくらい雲があるところ、天気が良いわけないっす。
このまま
Uターンしてクッチャロ湖キャンプ場に戻ろうかと思ったけれど、
「HO」で入れるタダ温泉
「枝幸温泉ニュー幸林」まであと少しなのです(←セコイ)
ということで、雲溢れる山をぶち抜いているトンネルをくぐる。

 

 

トンネルを抜けたら、そこは土砂降りだった。

 

 

…なんてことは幸いなかったけれど、雲は明らかに厚さを増してきている。
雨が落ちてくるのも時間の問題でしょ。こりゃ。(*T▽T*)

とにかく温泉へ向かいます。
天気まで悪くなってきたので、寒くてしょーがないんです。

 

途中、ちょっとキャンプが諦めきれなくて「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」へ立ち寄ってみたけれど、
どんよりした空の下のキャンプ場はあんまり「泊まりたい」と思わなかったんで立ち去る。
そりゃそうだよ。
雨までもうすぐなんだから。

「ニュー幸林」、は国道沿いに建つ立派なホテルでした。
「HO」を見せると、どうぞごゆっくり。と、案内してもらえました。
こちらの温泉は
カルシウム・ナトリウム―硫酸塩泉。
黄色がかった温泉で温まります。
ますます暗くなる空を眺めながら(・Θ・;)


「ニュー幸林」外観。

 

温泉を出ると、時間はもう5時。
そろそろ宿を決めなきゃいかんのです。
さっきのキャンプ場下見で、すっかりキャンプを諦めたワタクシ、
ロビーで地図を見ていると、前々から気になっていた
「函岳レーダー道路」が目に止まった。

函岳とは、美深町にある標高1129mの山。
この辺りには高い山がないので、頂上からの景色はかなり良いらしい。
しかも、この頂上に気象レーダーがあって、設備管理のため、道が続いているのだそう。

ただしその続いている道というのは美深側からだと27kmのダート。
しかし、だからこそ北海道を回る
オフライダーが集まるのだ。

 

…というのを、以前聞いたことがあって、ずっと気になってきたのです。
これはぜひ行ってみたいのです。

 

ということで、函岳周辺で宿を探すと、ありますね〜。
JR宗谷本線の「咲来(さっくる)」という駅の側に、
ライダーハウス咲来という表記を発見なのです。
一泊1000円、2食1000円という破格のライダーハウスでした。
0円マップで電話番号を調べ、電話してみると
宿泊OKとのこと。
夕食食べられますよね?と聞かれたので、「間に合うなら食べたいです!」と答える。
咲来まで、ここから約1時間だそうだ。
山越えだけど、がんばりましょ〜♪なのです。

ニュー幸林からカッパを着込み、県道12号を走ります。
北海道らしく完全2車線の道を飛ばす。
まだ視界が利くので山の中でも平気なのです。
案の定、雨は降り出してきたけれど、そう長続きすることもなく美深に到着。
セイコマで仕入れを済ませ、無事咲来に到着なのです。

 

咲来に着くと、オーナー氏が宿泊者を温泉に送って行くところだった。
「次送ってくから、準備しといて!」と残してオーナー氏は出立。
別に自分でも行けるんですが、せっかくのご好意なので甘えることに。
残っている宿泊者の皆さんに助けてもらいつつ、シェルパを駐輪場に入れる。
ここは、大きな倉庫のようなところを駐輪場にされているそうで。
シェルパを入れるともう隙間ありません!というくらい、オフロードバイクが詰まっていた。

 

こんなところにオフ車が集まっていたら、もちろん目当ては函岳でしょう!
聞いてみると、その通りとのこと。
もし良かったら、途中まででも一緒に行かせてもらえませんか?
と尋ねると、
いいよ〜♪との快い返事を頂いた。

宿に入り、「部屋こっちですよ〜。」と案内してもらった。
とりあえずプロテクターを取り、温泉の準備。
そうこうしているとオーナー氏の車が戻って来て、温泉に連れていってくれた。

まあ、実はさっき温泉入ってきたところなんだけれど、
温泉は何度入っても良いのです。

 

連れてきて頂いた施設には「住民保養センター」と書いてあるけれど、
どうやらここは
天塩川温泉なのです。
大人400円を払って中に入ると、どうやらここはホテルにもなっているみたいですね。
併設のレストランからは良いニオイが漂ってきます(^▽^;)


天塩川温泉「住民保養センター」外観。

こちらの温泉。含硫黄−ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉とのこと。
どうやら鉱泉のようです。無味無臭で、ちょこっとぬるっと感があるかな?
オーバーフローがあるけれど循環のようです。
脱衣所に飲泉があったので飲んでみると、確かに温泉っぽい味がしてました。

 

温泉から出ると、車で送ってもらってきたのを良いことに念願の風呂上りビール♪
こんなことなかなかできないもんね〜。

空きっ腹に効くビールを飲み干したところで、咲来のオーナー氏がお迎えに来てくれた。
ありがとうございます!と送ってもらう。

 

こちらのライダーハウス「咲来」は、咲来駅のホント目の前。
たまに
鉄のヒトも来て泊まっていくそうだ。
天塩川温泉は、咲来駅の1つ手前の「天塩側温泉駅」のそばにあるのだけれど、
鉄なヒトの中には、この1区間電車に乗って帰りたい!と、迎えを断るヒトもいるらしいっす。

何のために・・・とか言っちゃいかん世界なんでしょうね(;^_^A
世の中色んなヒトがいるのです。

 

咲来に帰って部屋に戻ると、今日の同部屋の方がいた。
女の子2人組で、ここに泊まっている外のライダーさんたちとなんとなく一緒に走っておられるそう。
なんとなく、というのは、まあ合流したり離れたりしながらだとか。
「プロテクターがあったので、オフロードの人かな〜?って話してたんですよ〜。」
とのこと。彼女たちも明日函岳へ行くそうだ。
「ぜひ連れてって下さい〜!でも遅いんで、途中で置いてってもらっていいです〜。」
とお願いする。

彼女たちは、バイクを車庫入れを手伝ってくれたおっちゃんたちも含めて
関西のバイク屋さんでの知り合いだそう。
その後、「ハーメルンの笛吹き」のように泊まるところ行く先々で一緒に走ってる人が増えてきたそうだ。
マスツーリングを心底楽しんでいるようなグループだった。
そうか〜。なかなか人と走れないワタクシ。足手まといにならないといいけど。
いや、多分なるけど( ̄Д ̄;;

 

そんなことをしていると、「ご飯だよ〜」と声が掛かった。
出て行くと、ジンギスカンの準備ができていた。
ほとんどすること無かったけれど、気持ちだけ手伝ってジンギスカン開始!
ホントに今年はジンギスカンよく食べるな〜。
好きで食べてるんだけど(^▽^;)

 

この日の咲来は大盛況。
みんなで12人くらいだったかな?
みなさんかなり酒呑みらしく、沢山お酒があったけれどほとんど消費。
ずっと道程を共にしてきた「宝焼酎」も、
マズイ!とか言われつつ見事空になった。
そりゃ〜、こんだけ炎天下放置されてりゃ不味くもなるっしょ( ̄、 ̄;)ゞ

今年はあまりライダーハウスに泊まっていないけれど、
ここに泊まっていたライダーには大学生ライダーもいた。
彼らは、よく見ると「クローバーの丘」にいた3人も。

大学生ライダー氏たちは、昨日稚内のライダーハウスに泊まっていて、
さっきの関西のおっちゃんに
拾われてきたそうだ。
そのおっちゃん方とも話をしたけれど、とても楽しい方でした。
「人と走るの、めっちゃ楽しいで!!」と力説しておられました。
そうですか〜。ほとんど経験ないもんで(^^;

 

つまみも酒も底なしのように出てきて、
飲んで騒いで語り尽くした草木も眠る丑の刻、
やっと咲来に静かな夜が訪れたのでした。

 

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