2009.東北北海道ツーリング

 

8月8日 

朝、起きると天気は曇り。今日はもうテントを撤収して移動しなければならないので、
曇りでも何でも雨が降ってないのはありがたい。
テントを乾燥させながらぼちぼちと撤収。

撤収が終わると8時頃になっていた。
本当は村の中心のテント片付けを手伝って行こうと思ったのだけれど、
皆様
全く動く気配なし(^^;

かろうじて起きていた人に挨拶をして出発します。
出発するときに「また来年〜ノシ」なんて言われちゃって、
これはもしかしてまた来年来ちゃったりするんでしょうか?

 

さて、今日は石川さゆりの「津軽海峡冬景色」で有名な竜飛岬に行くつもりなのです。
というのも、かの有名な「
階段国道」をどうしても見たい!と前から思っていたからなのです。

竜飛岬のある「津軽半島」をぐるっと回ってくるルートを行くことにし、まずは日本海側へ。

久しぶりにまともに走り出します。
青森はやっぱり地元に比べると涼しいっす。
けれど、北海道のようにマジ寒というわけではなく、普段の格好にカッパを羽織る程度で走れます。
太陽が出るとそれもいらないこともあるしね。
どこまでも広がる田んぼを眺めながらのんびり走ります。

半島を横断していると、途中に無料バイパス発見!
のんびりするはずなんですけどね。とりあえず乗っちゃいました。
北海道でもそう思ったのですが、東北にも無料の高速規格道路がたくさんあります。
なんの政策なんすかね?まあ便利だからいいんですけど。

 

バイパスを降りると今度は超道のいい広域農道につながってたりして、なんとも走りやすいんですが、
それよりもこの広域農道、地平線まで広がる田んぼの真ん中を走るかなり快適な道でした。
いや、なかなか気持ちいいですね東北!
これは確かに米どころだ!!



広域農道から田んぼ。
スケールでか〜い!

田んぼを眺めるシェルパ号

 

 

広域農道を過ぎて少し走ると今日の目的地の一つ「十三湖」に到着です。
天気も良くなってすごく青い湖が見られます。


証拠写真(^^;

遮るものが無い風景っていいですね〜。

この「十三湖」では、「しじみラーメン」が名物だということで、
かろうじて開いていたお店を見つけて食べてみました♪
しじみ出汁のラーメンでめちゃくちゃスープが透明です。
ついでに今が旬の岩牡蠣も…。こっちはちょっと身がやせててイマイチな感じでしたけれども。


しじみラーメン
イマイチ岩牡蠣

景色を見に来たというよりもメシ食いに来たんじゃないか?という疑問はさておき、十三湖を後にします。
いや〜、きれいな湖でした〜。

ここはまだ津軽半島の入り口ぐらいですね。
ここからさらに北上して、竜飛岬を目指します。
まだまだ先は長いっすね。


途中でみかけた「七ツ滝」。

ここからはもう延々と国道を辿るしかないので、トコトコと海辺を走ります。
激しく澄んだ海沿いを走れるいいルート。マップルにも紫ぐりぐり線で書かれています。

しばらく進むと、それがうねうね道になってきます。
なんか岬っぽい雰囲気っす。
途中、車がたくさん止まっている展望台に到着。
つられて停まってみると、かなり上ってきてたみたいで、いい景色っす。

北海道まで見えるらしいけれど・・・今日は無理っぽいっすね(^^;
なかなか難しいのです。

 

再びウネウネした山道を走り出す。
あれだけ快晴だったのに辺りには
お霧様が・・・( ̄ー ̄?)
岬ってゆーのはこういうものなのか、それともワタクシが岬に縁がないのか・・・。
とにかく霧が出てきて、まさか東北でそんなことは…と思っていたもののかなり寒いorz

しょうがないので再びカッパ装着で進みます。
で、もうそろそろカッパだけじゃキツイかも・・・と思ってきたところで龍飛岬到着っす。

レストハウスのような道の駅を通り過ぎ、
行き止まりの駐車場まで行き、バイクを降ります。
なんちゅうか…思いっきり
景色が白いっす・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。

 

まあ、予想はしてたけどね。

 

駐車場にいても風がやたら強くて寒いので、さっきの道の駅まで戻ってちょっと休憩。
道の駅の前にはモニュメントがあり、お約束の「津軽海峡冬景色」の歌が大音量で流れてます。
ヒトが来るたんびに、

/\

「つがるかい〜〜きょ〜う

ふぅ〜ゆげ〜〜しき〜〜〜♪」

 

 

というわけです。
いや、この霧がまたその
切なさ2割増しというかなんというか。
とにかく演出効果はバッチリっす。

で、ここに来た一番の目的の「階段国道」まで歩きます。
もちろん国道と言っても階段(なはず)なのでバイクを置いて歩きます。
といってもこれまで走ってきた国道の続きなので本当にすぐそこ。
国道の階段部分の前には、ご丁寧に記念写真用の3段ベンチまで・・・。

いやいや、そういうトコなの?ここ?
みんなで記念撮影はもっと景色がいいところの方がいいような・・・。
まあいいですけど。

で、そのベンチのヨコには堂々と「国道339号」のおにぎりが!
でもって、そこからかなり細〜〜〜い階段がホントにありました。

この国道、国道を決めるときに、決めるヒトが現地の様子を見ずに決めてしまったとか。
ホントかどうか知りませんが、これはナビに「ここ行け!」と言われたらエライことになりますね〜。
ないんですかね〜〜。('-'。)(。'-')。ワクワク

せっかくこんなとこまできたんで、階段も降りてみます。
ここは、龍飛岬(ここ)と、下にある集落とを結んでいる階段みたいっす。
かなり長い階段なんで、地元のヒトは多分通らないでしょうけど、
観光客のためにきれいに整備されてるっぽいです。
でも、途中で畑みたいなのもあったから、そうでもないのかな?
途中にある展望台のようなところからは漁港が見えますが、漁港とは思えない海のキレイさです。
さすが岬の先端ですね〜。


国道339号。やらかしてくれました。

展望台から。

階段を戻り、もう寒いので龍飛岬を後にします。で、岬の東側に向かいます。
岬の東側は海岸線を走る道になってて、龍飛岬からは下ることになります。
でもって、霧の龍飛岬から下ると、案の定晴れてんだなこれが。
何なのさ〜〜ヾ(- -;)

津軽半島のこちら側は、集落が連続する道です。
あんまり速くは走れないので、のんびり海を眺めながら走行。
いや〜、あのまったりしたねぶたキャンプ以来、ちょっと真の
「のんびり道」に近づけた気がします!!
今回こそ今回こそ!!と言っていつも走りまくってしまうワタクシのツーリングに
いよいよ転機が訪れる
はずです!!

さて、次の目的地は一応下北半島。
また青森に戻るのです。

…はっきり言って面倒なのですヾ(- -;)

 

そんなワタクシにぴったりなフェリーが、ここ津軽半島からは出ているらしいです。
それは、「蟹田」というところから出ている下北汽船のフェリー。
なんと、目的地下北半島のかなり奥の方までショートカットできるらしいんです。
そんなオイシイ話、ワタクシが見逃すわけがございません!
ということで、フェリー乗り場まで行ってみることに。

フェリー乗り場に着くと、そこは割と小さな港。
でも立派なフェリー乗り場がありました。
入って時間と値段を確認っす。
すると、大人とバイクで3000円を越えるお値段orz

しかも、時間はまだ1時を少し回ったくらい。次のフェリーは3時なのです。
これはちょっと待ってられんですね(^^;
ということでフェリーショートカット作戦は
見事失敗!
大人しく南下をするのであります。

 

でも、ここから先はバイパス的なすごくいい道でした。
快適なスピードで田園地帯を進み、あっという間に青森市にただいまです。
昼さがりの青森市内はすごく暑かったけれど、そう混雑もなく、あっさりスルー。

 

ちょくちょく信号があるものの、まあ流れの悪くない国道4号を走り、
ちょっと浅虫温泉に心惹かれたり、ホタテ直売所に寄ろうか寄るまいか考えているうちに下北半島に突入なのです。
ツーリングマップルでぐりぐり紫色に塗られている国道279号線を今度は北上します。
でもこの道、何がそんなにいい道なのか良く解らず。
確かに信号はないし2車線だし走りやすいんですが、

線路を何回も渡ったりしてちょっと面倒だったりします。
おお、このあたりからちょっとキモチが焦ってる気がしますな〜。
それもそのはず、今日は恐山の向こう側にある
「薬研国設キャンプ場」に泊まるつもりなのですが、
もう3時半。意外と時間がつまって来ているのです。
できれば5時くらいにはキャンプインしたいんですけどね〜。

何しろ、東北でキャンプするのは初めてなので(ねぶたはキャンプだったけど)、
ちょっと余裕を持って着きたいところなのです。小心モノなので。

 

ということでガンガン北上を続け、むつ市の街中に来たときもう時間は5時前。
結局目標は達成できず、まあ諦めてまた「スーパーマエダ」で買い物。
ここで買っておかないと、後はない可能性がある感じなのでちょっと手前だけどまあ良いのです。

この日は、結局直売所で買わなかったホタテをゲット。
それから、下北半島で造られているというジンギスカンのパックと、焼けば(焼かなくても)食べられるオクラを購入。
お酒はねぶたキャンプ場からちっとも減っていない焼酎を持っているので良しということで。

ついでにガソリンも補給し、津軽海峡をちらっと見ながら薬研キャンプ場に向かいます。
てか、海沿いに来たらいきなり
出てるんですけど。
おいおい…、本当にキャンプして大丈夫かよ〜。
雨のキャンプとか嫌だぞ〜。
とか思っているうちに、薬研キャンプ場に到着。時間は6時。まあそんなもんですね。

薬研キャンプ場は、ツーリングマップルに「ライダーに人気のキャンプ場」と
書かれているだけあり、バイクがいっぱいのキャンプ場っす。
下も芝生でフカフカだし、かなりいい感じですね〜。

まだまだ明るい中、手続き(500円也)を済ませてテントを張る。
例によって、トイレが近いところを狙ってみると、バイクの人が何人かテントを張っている。
ファミキャンの人も近いし、(←安全そう(^^;))ここでいいか〜、とテントを広げる。
テントを張りながらライダーさんたちと話をすると、どうやらみんなねぶたキャンプ場にいた人のようだ。
ちょっと予想してたけど、周りの人も浴衣干してたりする。
いや〜、ハネトだらけのようです。このキャンプ場。

テントを張り終え、周りのライダーさんたちと温泉に行くことに。
女の子ライダーもワタクシ以外にも1人いたので、設備の整った
「夫婦かっぱの湯」へ行くことになりました。
ちなみに近くに無料の温泉もあるらしいっす。

 

で、計4台のバイクで薬研かっぱの湯へ向かうことになりました。
しかし、日ごろあまりの遅さに人と走ることがないワタクシ。
5kmくらいだと思うんですが
もう着いて行けない(ToT)
いや、行けないことはないんですが、頑張って走ってやっとついて行けている感じ?
みんなホント速く走るんですね〜。
まあ人それぞれだとは思うんだけれど。

「夫婦かっぱの湯」に着き、入浴料200円(安!)を払い、中に入ります。
しっかり男女別れていますが、なんというかワイルドな雰囲気で、
風呂は露天風呂のみ、シャンプー、石鹸利用不可なのです。
しょうがないので頭からお湯をかぶって水洗いで良しとします。


「夫婦かっぱの湯」外観。

泉質は単純泉とのこと。写真は足湯。

この温泉、目の前に川が流れていてキモチ良い湯です。
しかしながら、この日は昨日までいなかった
アブが大発生してしまったらしく、
湯から出るとたちまちアブにやっつけられてしまうというゆっくり出来なさでした。
まあ、自然現象なんでしょうがないっすね。

施設の前には無料の足湯もあって、アブのいないときには楽しめそうな湯でした。

 

さて、風呂を済ませたら夕飯なのです。
ワタクシ、今回のツーリングに際しまして、秘密兵器を投入いたしたのであります。
その名も、
「コンパクトストーブVHS」
なんと、VHSのビデオケースに収まってしまう超コンパクト焚き火台なのです!!
これを使うのは実は今日で2回目。
パーツをパコパコとはめて組み立て、持ってきた炭を熾します。
やっぱアレっすね!!キャンプは炭を熾さないと!!
そして肉焼かないと!!

面倒クサイと思う人もいるかもしれませんが、これまで火力をほとんど持っていなかったワタクシ、
肉とホタテの美味さに、しっかり炭に魅了されてしまいました!
美味いんだもの〜。炭火焼き〜〜♪

この日はさっきのライダーたちと、それぞれゴハンを分け合いながら
飲み、喰らい、そして旅の話で盛り上がって夜は更けていったのでした。

 

 

次(8月9日)へ→

 

2009.東北北海道ツーリング トップへ戻るツーリング小咄トップへ戻る

 

inserted by FC2 system