2009.オーストラリアツーリング

 

12月26日 

 

朝、起きるとまたもどんより曇っていた。今日は500キロ以上移動しなきゃいけないんだから頼みますよ〜。
早起きを目論見、5時とかに目覚ましかけてみたんだけど、あたりはまだまだ真っ暗。
そうか〜、朝5時は暗いんだな〜、夜9時まで明るいっていうのはサマータイム的からくりなんですかね〜。
暗い間に起きるってのもかなり無理があるので結局誘惑に負けずに二度寝してしまいました。
でも一応昨日よりは早起きの6時半起床。
外はどんより曇っておりますが、見なかったことにしときます。世界平和のために。
何しろ今日は500km以上走らないとホテルに着けないので。


屋根の下に止めさせてもらいました。


超どんより…。

7時半頃にはモーテルを出て、ワガワガの街を抜けて西へ西へとハイウェイを走り出します。
しばらくは森の中を走る道っす。
日本の高速みたいに「高速です!」っていう壁は無いところが多い。
脇には牧場によくあるイガイガのついた柵みたいなのがあるけどね。
でもそんなのやっぱり野生動物的には越えて来ちゃうみたいですね。カンガルー注意ってことは。
110キロ制限の高速を90キロ位で走る。やっぱりセローだもの。これ位がいい感じなのだ。

 

ばびーんと走ってると黄色いトサカのある鳥がたむろしてる。
ああ、オーストラリアン鳥だな〜、とか呑気なこと思っていると、奴らバイクの音を聞いて飛び立った。
まあ普通なんだけど…、このトサカは見事こちらに向かって飛んで来やがりましたよ(-_-#)
慌てて避けるもスピード出てるんだから避けられる筈もなくヘッドライトあたりにぶつかった!
アワアワしながら体勢を立て直すと、トサカ鳥はそのままバタバタ飛んで行ってしまった。
そんなに衝撃がなかったことを考えると、多分かすったくらいなんだろうけど…。
いや、普通鳥ってうまいこと車とか避けない?
カラスとか滅多にひかれてるのなんか見たことないんですけど。

 

とにかく何てことなくて良かった。危うく3日目にしてリタイヤしちゃうところだったよ(((゜д゜;)))
それ以来なんて言うか、車慣れしていないのだろう鳥たちを見ると警戒しつつ進む。
森を越えるとひとつ目の街「Narranndera(ナランデラ)」が現れた。少しずつ空が晴れてきた。
水着とか着てリゾートな感じのヒト達がいた。
海はないと思うんだけど。川かね?ボート積んでます。
今はオーストラリア的リゾートシーズンなのです。

 

この道は町中は走っていないようでガソリンスタンドとモーテルが見えるのみ。
レンタルしたXT250には23リットルものガソリンが入る樹脂製のタンクが付いていて、
460キロもの距離を走れるそうだ。
でも小心者なのですぐ給油しちゃうけどね。
Waggawaggaから約100qなんで5Lくらいしか入らないんですけどね。
今日も祝日なので、田舎に行くほどガソリンスタンド開店率下がると思われますので一応。

 

入れ終わったらちょっと休憩。
変な植物生えてますね。うんうん、何か外国っぽいぞ!
モーテルとかある。ガソリンスタンドとモーテルは必ずありますね。
なるほど、バイク屋さんが言ってたけど(普通なら)泊まるとこには困らないはずだ。

オーストラリアン林。

 

街を過ぎると景色は次第に草原になっていく。遠くの方にポツポツと木が見える。
ただそれだけ。あとは地平線が広がるのみなのです。
山とか全くなくて、ただただ広がる平らな地面が続く景色。
あまりに見事な何も無さなのです。
こういうの何ていうんだっけ。中学校ぐらいで習った気が・・・そうそう、ステップ?サバンナ?サバンナはもっと暑いところか。
じゃあステップですかね〜。
草とまばらな木、それから土というか砂というか、そんなもんしかないのです。
草は枯れてんだか生きてんだか茶色です。明らかに水不足です。
そして出ました!カンガルー注意の看板。
そうか〜、カンガルーこんなとこに住んでんだな〜、
実際、この看板からだいぶ行ったところでカンガルー死んでました。
でも、周りを見ても背の低い草しかないし、カンガルーなんかいたら絶対見えると思うんだけど。
ちゃんと起きて前見てれば相当ぶつかることはないかと。
ただ夜だと、真っ暗になってしまうと思われるので轢かれちゃうんでしょうね〜。
バイク屋さんのスタッフA氏も「ヘッドライトに向かってくる」とか言ってたし。
まあ、居眠りしないように進みましょう。


カンガルー注意。
動物注意の看板はコレクション対象にできそうですね。


カンガルーいたら解るよね。この視界の良さだもん。
ということで爆走。

 

Narranderaから170q、「Hey(ヘイ)」の街。テンション高そうな町っすね。
入ってみると、Narranderaよりは街でした。
給油したスタンドにはチャリダーがいました。
こんなとこにもチャリダーいるんだ。
ヘタしたら水切れて死んじゃってもおかしくないんですけど。
まあ車は通るから誰か助けてくれるだろうけど。

 

街はわりと大きかったけれど、どこもやってない。
インフォメーションもやってない。
腹減ったけど次の街に進むことにしよう…と思ったら、超立派なインフォメーション2発見。
駐車場にバイクを置いて中に入る。
荷物がちょっと心配だったけどまあよっぽど大丈夫でしょう。
一応メットは持って行きます。
トイレを借りてちょっと休憩。
なんかツアーの受付とかやっているよう。
レンタサイクルとかあるけど、ここでソレを借りてどこへ行くんだろう。

 

Heyの街を出てまた走る。次の街は130q先のBalranald(バルラナルド)というところ。
ハイウェイには次の街までの距離が5q刻みぐらいで表示されている。
すごくシンプルな看板だけどありがたい。

コレコレ。なかなか便利。100kmで走るとちょうど3分に一度見られます。

 

すっかり晴天になった空の下を走ります。
大分暑くなってきましたね〜。
やっぱりフェイスガードは必須です。タオルでも何でも良いと思うけど。
肌を出すと乾燥した空気が水分を持っていってしまうような、何かよくわからないけどイヤな感じなのです。
対向車があんま来ないので道の真ん中で止まってもちょっとくらいなら大丈夫。
でも、10分に1度くらいは来るのでうっかりしてると怒られます。

 

Balranaldの近くに塩湖があると書いてあるので、ちょっとずっと走ってきた20号線「スチュアートハイウェイ」を外れてみた。
進路を北に取り、しばし走る。
これまで走ってきたような主要幹線ハイウェイではないようだけど、舗装もしっかりしています。
しばらく行くと西の方へ続くダートが見えてきた。
地図を見ると、どうやらこれが「Mungo national park」に続く道らしい。

 

 

 

 

このオーストラリア行きにあたって、一応見どころみたいなのを探したんですよ。
でも、地球のナントカ等のガイドブックには、大きな街くらいしか載ってない。
町を拠点にした資料なんですね。アレは。
で、調べました。
やっぱりせっかくオーストラリア行くんだからそれっぽい所行きたいじゃないですか。
あんまり街中とか走るのコワイので、そういうのは今回は除外で。
したらですね、ありましたよお客さん、いい物件が。
そう、広大なオーストラリアには世界遺産が18箇所もあるんですね〜。
んでもって、そのうちのいくつかはこの7日間のツーリングで辿り着けそうなところにもあったのです。

 

その中でも気になったのが「ウィランドラ湖群地域」というところ。
世界遺産は「自然遺産」と「文化遺産」に別れているけれど、ここはそのどちらの意味も持つ「複合遺産」というモノ。
リンク先を見てもらえばきっと誰もがそう思うと思うのだけど、すごい綺麗なとこみたいなのだ。
見たいじゃないですか。
そりゃもう行くでしょ。近くまで行くんだから。

 

んで、どこにあるんだか地図で調べてみると、点線の道が描かれている。
これって…もしかして万国共通なんですか?
と凡例を調べてみると、ああなんか不吉な言葉がありますよ。
点線の道は「UNSEALED ROAD」だそうですよ。
シールされてないってことは。。。その通り。ダートっすorz。

 

ボルティ乗ってたときから何かとワタクシの行きたいところに現れて行く手を阻んでくれるダートですが、
オフロードバイクなんてモノに乗っててもやっぱり阻んでくれますね。こいつぁ。
走ってる道の9割9分9厘まで舗装路なんだから、上達するワケがないんですけどね。
けど、やっぱ行きたい。
ということで行き方調べてみました。
もしかしたらバスとか出てないかな〜?なんてヘタレたことも考えてますよ。ええ。
そしたら唯一自分で走らなくていい方法をみつけました。
それは、ツアー参加っす。
ちなみに費用の方が15,000円ほど致しますが。
むむう、高い。
でもでもでも。

 

と、結論を保留したまま今に至るのです。
ちなみにツアーに出るには、本日2時半までに今夜の宿泊地「Mildura(ミルデュラ)」の街にいる必要があります。
うんでもな〜、せっかくそのためにXT250借りてきたんだしな〜。
自分で行きたい気もするんだよな〜。
ちなみに、ウィランドラ湖群地域のうち、見学ができるのは「Mungo national park(ムンゴ国立公園)」というところ。
Milduraの街からそこに行くまでは、ダートを1時間走ったところにあるそう。
距離は不明っす。

 

 

 

少し走ったダートの先を見渡すと、ずっと硬く締まった道で、砂利も少ない。
なにより真っ直ぐで、見える限りアップダウンもなさそうだ。
これならきっと行けるんじゃ…ないかな。さしものワタクシでも。
ダートの入り口には「晴天限定の道ですよ」と書いてある。
雨が降るとたちまちものすごいぬかるんだ道になってしまうそうだ。
明日は晴れるんでしょうね!?世界平和のために。


超フラットダート。未舗装路っちゅー言葉がピッタリです。
行ける行ける!!…気がする。


入り口には「DRY WEATHER ROAD ONLY」
と書かれた看板が…。

Balranandに戻ってきたのは12時半くらい。
今日の目的地であり次の街であるMildura(ミルデュラ)までは約160km、。
Mildurraの街から出る世界遺産ツアーに参加するには、今からダッシュで走らないといけないのです。
少し悩んだけれど、ダートって言ってもアレくらいの道なら行ける…と思う。
ダート1時間分ってどれくらいの距離なんだろう?
日本で一般道を走ると、大体1時間40kmくらいになる。
そんなもんでしょうか?
だったら何とかなるんじゃない…かな?
夏に北海道の函岳レーダー道路走ったときがそれぐらいだったような気がする。
一応行って帰って来れたってことはまあ大丈夫かと。

 

よし。
ツアー参加はとりあえず止めとくことにする。
でもって、Milduraのインフォメーションセンターに行って、道がどんなもんだか聞いてみよう。
お答え次第では明日のツアーに参加するかもしれないけどね♪

 

もう急ぐこともないので昼ごはん食べることにした。
街中には「Take away」(テイクアウト)の食堂みたいなのがあったのでそこに入る。
日本で言うならば古くからあるお好み焼き屋みたいなディープな店っす。
メニュー見ても料理がまったく解らないので、カウンターの前に置いてあった
アルミパックに「3$」と書いてあったものを指差して「I'll take it」(「これください」のつもり)と言ってみる。
すると、どっちのパウダーをかけるかと聞かれる。
どっちって言われても何だかわからないので適当に「こっち!」、と指をさす。
店員のお姉さんはパウダーを何かに振って、蓋をして渡してくれた。
さすがにこのこじんまりした食堂ではカード使えなさそうなので現金で払って、
一応バイクにイタズラとかされないように表のテーブルで頂きます。
で、フタを開けたらこうだったと。
う〜ん、そう来たか。
まあいいや。フライドポテト好きだし。
Balranandはなかなかきれいな街。目の前はモーテル。4つ☆だって。いくらすんだろう。
とにかく腹はふくれました。

 

腹がふくれたら宿のあるMilduraに走り出します。
時間はあるのでのんびり行きます。
途中で謎の砂地が見えたので何か気になって立ち寄ってみた。
謎の砂地は干上がった湖だった。今ってもしかして乾季なんでしょうか?
湖の底は白い砂でした。道端の砂はオレンジっぽい赤土なんですけどね。
湖底にはタイヤのあとがいくつも残っていた。
行っていいの?と思いつつ進んでみる。
白い砂に囲まれると、急に気温が下がったように感じる。
なんとも不思議な景色っす。


湖の砂浜だった模様。地図にも湖が載ってたんだけど。


調子こいて進んでみたけど、砂にタイヤ取られてコケそうになったのでやめました。

 

 

160kmということで、大体2時間くらい走ってMilduraの街に着きます。
オーストラリアっていうのはそういうところみたいなので。
街の入り口にキャラバンパークがあったのでちょっと行ってみた。
やっぱり平和そうで厳重そう。
いいね〜、コレ。どんどん気になってきた。


何しろ今日一日こんな道だったもので。

 

大きな川を渡ると、Milduraの中心部に入って行きます。
街に着いたらまずインフォメーション探し。
世界遺産「Mungo national park」までの道情報を仕入れに行ってきます!!
あと、宿予約したはいいんだけど、場所がイマイチ分からんしね。

 

探すって言っても至るところに案内が出ていてあっさり到着っす。
Milduraはなかなか大きな街でした。インフォメーションセンターもすごく立派。
そしてプール併設(っていうのか?)です。
で、インフォメーションセンターのスタッフの姐さんに
「I want to go "Mungo national park". Do you know road condition?」
(「ムンゴ国立公園に行きたいんだけど、道大丈夫そうですか?」のつもり)と聞いてみた。
ガイコクジンっていうのは、なんていうか表情豊かですね。
スタッフ姐さん、露骨に顔を歪めて「By yourself?(1人で?)」とのこと。
そうだと言うと、さらに渋〜〜い顔で色々聞かれるワケですよ。
ちょっと会話が長いので自分翻訳します。間違ってたらスミマセン。

 

「バイクでしょ?(ヘルメット持ってた)。それは厳しいかもしれないね〜。
だって山の中だし、誰もいないかもしれないし、舗装されてないんですよ?(わかってます?)
ツアーで行った方がいいと思うけど…でも、もう出発しちゃってるか…。
あなた、どこから来たの?」
と、止めときな的なことをすごく言われてしまいました。
しかし、「From Japan」と言うと、少し考えるように
「バイクはオフロード?トライアル?」と聞かれる。

 

え?(゚◇゚)
そんなこと聞かれると思ってなかったんですけど、コレはセローなワケで、セローってオフロードバイクだよね?
ってゆーかトライアルってナニ?
鉄球の中とか回ってるやつのこと?
セローで鉄球回れるかと言われると出来ないからオフロードでいいのか?
「オ…オフロードバイクだと思います( ̄○ ̄;)。」
と、答えると胡散臭い判定が下りたのか、「ちょっとバイク見せてみて。」と言われる。
ということでスタッフ姐さんと共に駐輪場へ。
で、バイクを見た姐さん「これなら行けると思う」とのこと。
なんでも、路面が荒れてるところが少しあって、コケた時に1人で起こせるかどうか見たかったとのこと。
それは見て解ることなのかアレだけど、
多分この姐さん(おばあちゃんですorz)のがワタクシよりバイクに詳しいんじゃないかと(ーー;)。

 

 

スタッフ姐さんのバイク的には大丈夫なんじゃないか判定が下りたので、
他のスタッフさんも相変わらず渋い顔しつつ、パンフレットと地図をくれた。
「ダートが続くし危険だからオススメはしないけれど…。」だって。
むむう。
スタッフさん達はとても親切で、いろいろと注意事項を教えてくれました。
カンガルーその他アニマル出るから気をつけろとか、
事故ってバイク動かなくなったらその場から動くなとか。
水と食料はたくさん持って行けとか、
ビジターセンターがあるけど、そこから北の道は荒れてるから絶対進むな!とか、
誰でもいいからムンゴ国立公園へ行ってることを誰かに知らせとけ!とか、
キャンプ場もあるからテント持って行け!とか。

 

一応、「行くな」とは言われてない。
でもだいぶ不安になる。
どうしようかな〜。
やめようかな〜。

 

インフォメーションセンターで街の地図を見て、予約していた宿に行きます。
今日の宿は、「International Backpackers hostel」というところ。
バックパッカーズホステルlとは、要するに素泊まりドミトリーっす。
オーストラリアでは割とメジャーな存在のようです。
ユースホステルと変わらない感じだけど、こっちは男女混合相部屋だそう。
だったらユースのがいいじゃん、とは思うけどユースのない街だってもちろんあるのです。ここみたいに。

 

宿に行って、ドアをガチャガチャしてみるけれど閉まっているみたい、
ホントに予約取れてる?とまたも心配になる。
でも確かチェックイン6時とか書いた気がするので、ちょっと早すぎたのかもですね。

 

閉まってるもんはしょうがないんで、とりあえずショッピングセンターに買い物に行く。
とりあえず水を買う。やっぱスーパーで買うと安いですね。
何か惣菜的なものないかと見てみるけど、あんまりないです。
丸鳥のローストとかはあったけど1人で食べるのは無理があるのでやめとく。
何か外に食べに行こ〜。
あとビールも買う。
18歳未満は入れないように独立したスペースになっている。
お酒売り場は随分厳重な扱いされてるみたいです。そりゃコンビニでビールは売ってないわ。

 

 

バックパッカーに戻る。
まだ誰もいないのかな〜?と思うと中から人の声。
いるみたいなんでガチャガチャやってみるけど開かない。
もうちょっと力入れてみると開いた。
もしかしてさっきも開いてた…( ̄ー ̄?).??
宿泊手続きを済ませて部屋へ案内してもらいます。
「mixed domitory」の部屋には女の子が1人、男の子が2人。
ひとベットを割り当てられる。鍵つきロッカーも空調もあるしナイスです。
ただし2段ベットのさくがないっす。上段なのにヤバイっす。落ちそうっす。
この宿、「INTRENATIONAL」というだけあって、泊まっている人はかなり多国籍。
なんとこんなところに日本人もいるんだって。

「INTRENATIONAL BACKPACKERS HOSTEL」。
超キレイ!ではないけど十分です。
キッチン、冷蔵庫、シャワー、と、ホステル内を案内してもらう。
ロビーにはパソコンもあったりする。
パソコンはネットが使えて15分1ドル。
ロビーにいた日本人の女の子が、「高いよね〜。パソコン持ってたらマックで無線LAN使えるよ!」と教えてくれる。
そういえばDSはどうなったんだ?今日はマックでご飯にしよ。んでDS試してみよう。
オーナー氏に明日はどうするのかと聞かれ、Mungo national parkに行くつもりだと伝える。
それは早く行った方がいいね〜、とのこと、もちろん朝イチ発っす!
できるだけ荷物は減らしていきたいので、この街にコインロッカーがあるか聞いてみた。
ないそうだけど、ここに荷物置いていっていいよ、とのこと。
ありがとうございます。

 

泊まっている人たちはみんなフレンドリーです。
ニコニコしながら「ハ〜イ♪」とイクラちゃんばりに声をかけてくれる。
それにもだいぶ慣れてきて「ハロ〜」とか答えてみる。
シャワーを浴び、明日の朝早朝にごそごそしなくていいように荷物を分けておく。
何がいるかな。まあ緊急用のテント(心配しすぎ(^^;)とライトとあと保安系の工具とかですかね。
工具あっても直せないんですが。

 

ひと通りの準備を済ませ、夕食がてらマック行ってDSブラウザ試してみた。
でもやっぱりネット接続ができない。やっぱりこれ外国では使えないみたいですね。
ところで、マックで夕食を注文してやっと気づきました。この国ってやっぱちょっと物価高いんだ。
うすうす思ってたけど。
何人かがPC持ち込んでネット中。天気予報見せてくんないかな(^^;
マックには塩とコショウが使い切りパックで置いてあったのでちょっともらってく。ツナ缶食べる時使おう。


マクドナルドは物価を知るのに便利です。

マックで夕食という何だか切ない状況を乗り切り、宿に戻る。
昨日の残りのクラッカーと地図をツマミにビールを飲んでいると、
台湾から来ているというバックパッカー氏に、「Your Bike?」とXTを指して聞かれる。
そう…なのかな?いや、レンタルだから違うのか?
「Rented at Sydney.(「シドニーでレンタルしました」のつもり)」
「Alone?(1人?)」「Yes(はい)」「You are breave!(勇気あるね!)」
だそう。ちょくちょくこんなこと言われてましたが、いやいや、激しくビビリです(^^;
アジアの人の英語はわかりやすくて良いのです。

 

部屋に戻ると、同室のヒトが「※△×join…cook※○?」と、見事に流暢な感じで何かに誘ってくれました。
たぶん夕飯みんなでシェアするけどどう?と聞いているんじゃないかと。
さっき食べたので「Sorry. Already eat. thank you.(「もう済ましたんです。でも誘ってくれてありがとう」のつもり)」
と答えるけどそれが通じなかったみたいでお互い「???」。
とにかく「No thank you」と言って納得してもらう。
流暢な英語はホント聞き取れないです。難しすぎ。

 

まだまだ明るい外のベンチでビール飲みつつ明日のルート確認。
どう考えてもかなりのダート。
どうしよう。もらったパンフ見てもそんな感じ。
どうしよう。
考えてもしょうがない。せっかくパソコンあるしメール送ろうと1$コインを入れてPCに向かう。
時間制限つきでちょっとプレッシャーっす。
よく考えると大した額じゃないんだけど。
各方面にメール送る。例によって日本語フォントのありかを探してるヒマもないので英語で入力。
翻訳サイトももちろん使えないので何書いてあるんだか不明すぎるけど
「Now I am in miludurr near of adered. 
Every day too hot to me. 
And Austrarian food is not so delicous(ToT)」
と書いてました。
だから何だと、何が言いたかったんだ。と思うけれど、
和訳すると「生きてます」と書いてあるんですな。

 

しばらくロビーでうだうだして「どっから来たの?」「シドニーから何キロぐらいあった?」とか
中2レベルでもなんとか受け答えできる会話をする。
日本人の女の子はもう1ヶ月半もここにいるようで英語ペラペラでした。ちと羨ましい。

宿ネコ。寄ってきた。

 

暗くなってきたのでそろそろ寝る。
明日はマジ早起きしないと遭難するかもしんないし。
っていうかホントに行けるのかな。
50km以上ダートあるって言ってたような。
コケてそのままバイク壊れたらどうしよう。
携帯圏外って言ってましたけど。
っていうか朝イチで行ってカンガルー飛び出してきてぶつかるってのが一番ヤバイ気がする。
やっぱ止めようかな、怖いし。
一回「怖い」とか思ったらどんどん弱気になってきた。
こんなとこで事故ったら死んじゃうぞきっと。

 

ビビリ過ぎて寝れんのです。
ダメなら引き返してこればいいや、ということで自分会議は終了なはずなのですが。
いつ「議長ーーー!」とか始まってもおかしくないのです。
うだうだしつつ、朝起きてから考えてみることにするということで寝る。
あ、しまった、天気予報見るの忘れてた。

 

本日の移動 

 


 

出発地(C)…Waggawagga(ワガワガ)
到着地(D)…Mirdula(ミルデュラ)
走行距離…630km

 

 

 

 

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