2009.オーストラリアツーリング

 

12月29日 

 

 

おはようございます。現在時刻は朝5時っす。
いつもの時間にお目覚めです(ウソ)

今日も500キロ以上走ることになるんですよね。
なので早起きしてるんですよね。
もうね〜。慣れた。
ドンと来い5時起き。

このまま野生に帰っちゃうんじゃないかってくらい太陽と共に生きてます。

 

荷物を積んで出発の準備をする。
今日もいい天気です。晴れ続きで何よりですね。
いつか雨にやっつけられるんじゃないかと思ってますが。

荷台を見るとダイヤルロックがなくなっている。
それだけ誰かが外して持って行くとは思えないのでどっかで落としたらしい。よく物がなくなるなあ。
海外だけに
ピクシー出てきて持って行ってるんですよきっと。
だって、絶対に出てこないんだこういう失くし物って。
ほら、村上晴樹も書いてたじゃん。
どっかに空いてるんだよ
ブラックホールみたいな穴が。

 

朝ご飯はセルフサービスで食堂にあるものを勝手に食べるようになっている。
ということで、色々物色した結果冷凍ミートパイとソーセージパイを温めて食べます。

初めて食べたけどミートパイって美味いですね〜。
ガソリンスタンドによく売ってるホットミールっていうのがあるんですが、要するにコレです。
そこで買うと1個300円くらいするんですけどね〜。
これで一泊50ドルはやっぱり安い。
文句言ってすみません。

 

オージーのみなさんはやっぱり早起きで、他のお客さんももう起きて活動してるし駐車場からは車がずいぶん減っている
ワタクシも負けずに出発なのです。
Cobarの街は昨日あらかた見たので次の街へ。
早起きも成功したし、今日こそのんびり走るのです。
昨日なんてアレじゃん?街でしか写真撮ってないし。
なんかこう、道端で止まって写真撮ってまったりして…みたいなのがやりたいんですよワタクシ的には!
全然あさっての方へまっしぐらですけど。

 

昨日まで景色はずっとずっと草原と砂漠を足して2で割ったような感じだったけれど、
気候が変わってきたのか、今日は道の両側には木が現れてきた。
そしてまたひたすら真っ直ぐな道。
大陸ですもんね〜。オーストラリアって。
なんか実感。ホント広いんだこれが。

 

道の隣には線路が併走している。
オーストラリアには大陸横断鉄道とか縦断鉄道とか面白そうなものが走ってたりします。
シドニーから、西海岸のパースまで、4000km以上を4日かけて走る鉄道もあるそう。
ちょっと乗ってみたいかも。
でも、一度も走ってるところ見てません。

 

そんな広大なオーストラリアの物流には巨大トラックが多く使われています。
多くの荷物を積んで走るトラックは
「ロードトレイン」と言われ、やたらでかいです。

ハイウェイでよく見るんですが、こいつらデカイだけあって巻き起こす風もものすごいっす。
すれ違うと
ビシーッと空気に叩かれます((((;゚Д゚)))
もともと風のあるときなんかもうコテンパンにシバかれます。
何度か本当にハンドル持ってかれて
背筋凍りました(^^;

 

 

真っ直ぐな道とか道端の飼われエミューとか撮りつつ進む。
しかし携帯で写真っていうのはなかなか面倒ですね〜。
ボタンが押しにくいんでいちいち止まってグローブ外さないと撮れないっていうのがなんとも面倒っす。
ホントもう一台カメラ持ってこれば良かったな〜。

小さい街をスルーすると、町外れでお巡りさんが検問やってました。
何か合図してるっぽいので止まる。
マイクみたいなのを向けられ「※△■…〜.」と言われてます。
なんだか解らないんですが、とりあえず「I cannot 〜.」とお約束のアピールをする。
ゆっくり話してくれたところによると「この機械に向けて5秒間なんか喋れ」とのこと。
飲酒検問じゃん。てか喋るの?息を吹きかけろっていうんじゃなくて?
と英語なんだか日本語なんだか独り言なんだかお巡りさんに向けて言ってるのかよくわからない感じで喋っていると終了。
パスポートと国際免許を見せて無罪放免となりました。
オーストラリアでは機械に向けて
喋るらしいです。検問。


つぶつぶヒツジ。

このあたりは、50キロとか100キロごとに小さな町が点在してます。
一体なんでここに住んでるんでしょうね〜。
でもアレか、こんなに広い土地があるんだから牧場経営の人とかなのかな?
昼間なのにヒト気が全くないし、お店もないっす。
ガソリンスタンドがぽつんとあるくらい。
う〜ん、こんなところに住むってどんな気持ちなんでしょうね〜。
しかし、どんな田舎でも
何故かキャラバンパークだけはしっかりあるのです。不思議なことに。
道を走っていると、キャンピングカーをすごくたくさん見るので、それだけ需要があるってことなんでしょうね。

途中、ちょっと大きい街があったので寄り道してみました。
Trangieという町っす。どうも炭鉱の街ってどこか殺伐とした雰囲気があったんですが、
この街はなんとなく少し明るい雰囲気です。
何でだろう、相変わらずお店とかあんまりやってないんだけどね。
人や車が増えてきたせいかな。


Cobarとかより心なしか明るい雰囲気の街でした。

 

そこから走ることさらに100km.
やっぱりシドニーに近づくほど街が大きくなっていくんでしょうか。
正真正銘の大きな街、
Dubbo(デュボー)に着きました。

 

大きな川を越える橋を渡ると、大きな街並みが見えてきます。
時間はまだあるので、インフォメーションセンターで見どころとか聞いてみようか、と思い、「i→」の看板に言われるがまま進みます。
すると、どんどん街の中心地に入っていってしまったようで、渋滞とか起こってます。
そうか〜、
オーストラリアって渋滞するんだ〜。
数日前は一時間くらい対向車全くなしの道にいたんだけどな〜。
完全に帰ってきましたね。
文明に(じみじみ)。

 

文明はいいんだけど渋滞はちょっとアレですね〜。
オーストラリアの街中の道は、両側が駐車スペースになっていて、1時間までとか2時間までとか、
時間を決めて停められるようになってます。よっぽど街中で無い限り無料っす。


渋滞中のため撮影。道広いっす。

そんなのがあるってことは、スペースがあるってことなので、
オーストラリアの法律的にはどういうことになってるのかは不明ですが
すり抜け開始
まあ、そう固いこと言われない気がする。だってオーストラリアだし。

 

街はなんていうか非シャッター商店街みたいになってきた。
人がたくさん歩いていて賑わってます。
お店は道沿いにずらっと建っていて、何て言うか…よくアウトレットモールであるような雰囲気です。
そうか〜、アレは外国の街並みをイメージして造ってたんだな〜。と、なんか納得。

せっかくなのでバイク停めて歩いてみた。
荷物置いていっていいもんだかちょっと迷ったけど、まあ多分大丈夫でしょ。
そんな大したもん入ってないしね。
っていうか隣に停まってるバイクとか、
ヘルメット普通ににミラーにひっかけてあるんですけど。
やっぱり平和なんじゃない?ここ。

こういうの何て言うんだろう?ショッピングモール?なんかちょっと違う気がするけど。
まあとにかく賑わっている外国版商店街をフラフラします。
冷房入ってるんだから当たり前なんだけど、ドアが閉まってると入りにくいですね。何か。
全館空調でドアの無いショッピングモールに慣れすぎちゃってるんでしょうか。

商店街直結のデパートみたいなのもありました。
ここなら入りやすいので、中で色々物色。大混雑のフードコート発見したのでのぞいてみた。
やっぱりデフレジャパンに比べるとちょっと物価高いですね〜。
何だろう、明らかに高い!って訳じゃないんだけど、微妙に高いんですよね。1〜2割増位です。
いや、美味いんならいいんですけど、多分大したことないんでちょっとアレなんですよ。貧しいワタクシとしては。


このあんまきみたいな奴300円。
…どう?

 

あんまりバイクその辺に停めとくのもちょっと心配なので商店街から離れる。
そういえばインフォメーションセンター探しに来たんだっけ。
迷子になりつつ、街の中心を越えた向こう側にあるインフォメーションセンターになんとか辿り着いた。

せっかく来たので、Dubbo的観光名所がないかと探してみたけれど、それっぽい物はないみたいです。
あるのは
世界遺産「ブルーマウンテン」のパンフばかり。
まだ結構離れてると思うんだけれど、そんなスゴイとこなんでしょうか。
確か
ユーカリがたくさん生えてるとか、何かに書いてあった気がするけど。

 

あんまり収穫はなかったけど、涼しかったので満足してインフォメーションを出る。
でもって、結局ハイウェイ沿いにあるファーストフードで昼ごはんなのです。
なかなかたくさんハンバーガーなんかのチェーン店があります。
しょっちゅう入っていますが、未だ
全チェーン制覇には至りません。
チキンカツ的ホットドッグで$6.25(520円)。ね、微妙に高いっしょ?

毎回水が出てこないのを忘れて今回も単品で頼んじゃいましたけど。
飲み物ナシでもの食べるのも慣れてきましたよ。
日ごろ噛まずに飲み物で流し込んでるのがよくわかりました。
オーストラリアでそんなこと思うってのもどうなんでしょうね。

 

ホットドッグ食べてまったりです。
なかなかデカイので満腹です。
外は、午後のキョーレツな太陽が降り注いでます。
そんなに暑い!っていうわけでもないんですけどね。

でも太陽光線はホント強力です。
初日に走ったときに手首を隠しきれてなかったんですけど、見事にそこだけ焼けましたね。
もうはっきりくっきりです。
皮までめくれてきましたよホント。
バイク屋さんの注意書きに
「半袖で乗るな」とか書いてあったけど、そりゃそうだよ。ヒリヒリ地獄ですよ。
時間はまだ1時。150km先の
Orange(オレンジ)の街まで行ければとりあえず大丈夫なので、のんびり行くのです。

 

Dubboの街外れまで行くと、「←JAPANESE GARDEN」という看板があったのでちょっと寄ってみる。
オーストラリアで日本庭園見に行ってもしょうがないんですけど、どれくらい日本が正しく伝わってるのか気になるじゃないっすか。
着いてみると住宅街の中の公園のようなところで、頑丈そうなフェンスで囲まれてました。

バイクを停めて入ってみると、何だろう、確かにそれっぽいけどなんかちょっと違うけど…。
土が赤いところが一番違う気がするけれど、そんなのどうしようもないですね。
小高くなっているところに、日本家屋が建っていたりしてね。
ちょっと
第6感的なところにピンと来たので、近づいてみると…、

 


やっぱり、
ジュリアンだってorz
そこちょっと違う気がするんですが。

 

やっとDubboから離れ、羊撮ったり小さな集落に迷い込んだりしながら進みます。
途中に、
「FALLS 12→」っていう看板が建っていたので行ってみたけど、
12キロ進んでも見当たらず道がダートになったのであきらめてみた。
こんな平らで乾燥したところに滝なんてあるのかな〜。
川すらそんなに見ないんだけど。


しょうがないので牛撮影。
すごい勢いで寄ってきて食われるかと思いましたよ。
何かカンに触ることしましたかね?

ハイウェイに戻ってしばらく走ると、また「FALLS 9→」の看板発見。
むむう、ホントにあるの?と思いつつ、距離も減ってるので再チャレンジ。
牧場の中の道をてけてけ進むと、さっき諦めたダートに着きましたorz
オーストラリアまで来てなんでそんなに迷子になってんだよホントにもう。


ダートになってます。
でも100km制限。「自己責任で」とはまさにこのこと。

 

迷子になって初めて気がついたんですが、道に建っている案内看板には2種類あって、
緑色の看板が「次の街まであと何キロ」っていうのを表しているようです。
でもって、茶色の看板が観光スポット的な感じのものを案内しているよう。
ということで、時間もあることだし「… LOOKOUT(景色いい所)→」という案内に従って行ってみたけど、
結局どこなのかわからず戻ってきました。
なので、看板の色分けはおそらく合ってるんだと思いますが、看板の
信憑性はちと怪しい気がします。

 

そんなこんなで4時、Orangeの街に到着です。
街は少し高いところにあって、整ったっていうと良いのかな、
上品な感じのする街でした。

 

で、お約束のインフォメーションセンターへと向かうんだけど、
途中でキャラバンパークの看板を見つけたんですけど。

 

 

ちょっと行ってみようかね。
まあホラ、
見るだけ見るだけ。

キャンプ場は生垣に囲まれててなんか良い感じ。
人がたくさんいるし、テントサイトにはソロテントもたくさん建っている。

 

 

ほう。

 

いいじゃん。

 

ちょっと聞いてみようか、受付で。

 

 

 

「I want to stay one night. one person.」
(今日泊まりたいんですけど)

「OK!(テンション高めのおっちゃんでした) Do you have a tent?」
(オッケー!テントは持ってる?)

「Yes,I have.」(持ってます)

「Sounds Good! ※△■$15.」(15ドルになるよ!)

「Ya.(支払う)」

「This is My first time to camp in Australia. Is thare any ploblem? For exampe, something to pay attention え〜っと….」
(オーストラリアでキャンプするのは初めてなんですが何か問題でも?)

「No ploblem, But...In canpsite No light. Do you have some light?」
(大丈夫さ!そうそう、でも夜はライトがないから気をつけてね!持ってる?)

「I have.」(あります。)

「Good! Have a good camp!」(良いじゃないか!楽しんでね〜!)

 

 

…ということでキャンプすることになってしまいました。
いいのかこんな勢いでモノを進めて。外国だぞここは!
とは自分でも思いましたが、まあこんなもんです。

ちょっと疑問を抱えつつキャンプ準備。
テントサイトに行ってみると、なかなか設備充実のようですね〜。
確かにちょっと高いもんな〜。キャンプ場にしては。
$15っていうと、1300円くらいですね。

でも、普通にキッチンはあるし冷蔵庫もあるしコンロもあるしシャワーもあるし。

これはキャンプなんでしょうかね〜。
ちょっと日本的キャンプ場っていうのとは違うのかも。
日本を出るとき、炭火台持って行こうか悩んだんだけど、持ってこなくて良かったです。
そんなことしてる人誰もいませんでした。
普通〜に
コンロでラーメン作って食ってます。ここの人たち。

 

鍋とかあるけど、使っていいやつなのかな?と思いつつキッチンを見ていると、
「何かお探しですか?」と
日本語で声をかけられた。
そこには日本人の女の子が。
こんなところにもいるんですね。日本人。
日本語ってホッとしますね〜。
でも、ここにある鍋は私物なので使っちゃダメとのこと。ありがとうございます。

持って来たテントを使うのは実は一年ぶりぐらい。
テントを広げてみると、
お約束のように不具合発見。ポールをつなぐゴムひもが切れてますσ( ̄、 ̄=)

一時間ぐらいかけていろんな道具を駆使して修復。
修復してから気づいたんだけど、そんな頑張って直さなくても建てれたかも。これ。
まあいいっす。まだまだ明るいし。

 

今日もだいぶ暑くて汗かいたのでシャワー浴びる。
何と、受付でもらったナンバーを入力しないとシャワールームに入れません。
なぜシャワーがこんな厳重なのかよくわからないですが、
コンセントがあったので厳重っぷりをいいことに充電させてもらう。

シャワー終わると、お借りしている携帯に着信がありました。
「もしもし。」と出てみると、バイク屋さんからの連絡だった。

そう、明日がバイク返却の日なのです。

 

今、Orangeの街にいることと、明日の13時頃にバイクを返しに行くことを伝えます。
「Orangeからは結構かかりますよ。そうですね、
4時間くらいは見てください。間に合いますか?」
とのこと。まあ、連日の早起きっぷりからして間に合うでしょ。
しかも今日は大抵日の出と共に目覚めるテント泊だしね。

 

街に戻ってガソリンを入れて水を買う。
ORANGEの街はなかなか広くて、信号もあった。
そういえば信号って久しぶりだな〜、と思い返してみると、
Mungo National Park へ行くときの基点になった
Milduraからここまで全く信号無かったですな〜。
すると、信号に合ったのは2日ぶりということになりますね〜。
やっぱりすごいとこですね〜。オーストラリア。

 

店を探しながらウロウロしていると、不審な動きをする車発見。
「何だよ〜」と見ると、向こうもこっちの動きが読めずに困ってたらしく、
外人っぽいポーズ┐('д')┌ を車の中で取ってた。
ホントにやるんですねアレ。初めて見ました。

 

オージーに困られながらウロウロしたところ、中華料理のバイキングレストラン発見。
しかも大人$12となかなか安いっす。
もしかして
ファーストフード以外の外食って初めてじゃないですか?
種類も豊富でもりもり食べます。
アイスクリームまであってステキです。もりもり。

お約束のビールを買ってキャンプ場に戻ります。
ウロウロしてたら時間はもう8時だけど、全然明るいんで特に不安感はないですね〜。
っていうか、
まだまだ日差しが強くて暑いんですけど。
これじゃテントの中に入るのもキツイのでこんな時間にテント移動。

近くに女の子3人組がいたので、「Can I build tent here?(ここにテント張ってもいい?)」と声をかけてみる。
台湾から来ているという女の子たちはとても親切で、
「By yourself!? May I help you?(1人で?何か手伝うことある?)」と言ってくれた。
もちろん大丈夫だけど、こういうことを自然に言えるってステキですね〜。

 

暗くなるとコワイので、ビール飲んで就寝。
9時過ぎに徐々に暗くなって、キャンプ場は静かになってきました。
みんな早寝みたいです。
こんだけ遅くまで明るいんだから、そりゃキャンプ場にライトが無くても不思議じゃないですね。
そして暗くなったら寝るってゆーのもなんか自然ですね。
非常にシンプルです。なんていうか、それでいいんですよね。

 

本日の移動

 

出発地(F)…Cobar(コーバー)
到着地(G)…Orange(オレンジ)

 

走行距離…570km

 

 

 

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