2010.東日本縦断風ツーリング

 

8月17日

 

朝、6時くらいに目覚めると、恐ろしいことにかなりの数の人が出発済みでした。
そういえばチャリダー率高かったな〜、と思いつつ準備する。
こっそり深夜まで飲んでたのにね。

 

準備をして出たのが7時。
狙ったワケでもないのに釣られ早朝発っす。

今日こそ東に向かうべく、石北峠に向かいます。
割と朝も早いし、絶対寒いよな〜と思いつつ着いた峠は19℃。
やっぱり今年は異常気象だよ。
1000mを越える峠で朝8時にカッパだけで走れるなんて、そんなこと
北海道であるワケがないもの。


峠への道の途中には残雪を残す山。
綺麗ですなあ。

 

峠を下ると、「きつね牧場」の看板が見えてきた。
写真だけでも撮っていこうかな〜?と思ったが最後店の
おじさんにとっつかまって色々買わされそうになる。
う〜ん、そういうちょっと無理のある商売はあんま流行らないと思うんですけど。
ワタクシそういうとこ面の皮厚いので、おじさんに睨まれつつ何も買わずに退散っす。
このあたりはいくつかきつね牧場がありました。
確かに、キツネをこんな近くで見れることってないですよね。


生え変わり中みたいです。

 

峠越えで冷え切ったとこで、今日の1湯の時間ですよ!
今日は前々から狙っていた
「塩別つるつる温泉」
何て言っても名前がステキじゃないですか。
しかも「HO」でタダで入れるのですよ!
これは行くしかないじゃありませんか。

 


つるつる的外観。

ということで到着。
イメージ的に最近できた温泉だろうと勝手に予想してたんですけど、
わりと老舗な感じでした。

こちらの温泉、単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)とのことですが、微硫黄臭のする、ヌルヌル感のある温泉です。
浴室に入るとまず内湯があり、その外には小川が流れてます。
そして、小川にかかる橋を渡ったところに露天風呂があるというなんとも風流な造り。
露天風呂も、何と
橋も男女別となっておりますので裸で移動できるところがナイスです。
小川のせせらぎを聞きながら入る露天風呂は涼やかでステキです。


露天風呂。

 

名前のインパクトに恥じぬ良い湯でございました。
ちなみにこの施設様にも畳敷き休憩室があります。

 

温泉を満喫して外に出てみると、かなり暑い。
もう道東だっちゅーのにこの暑さは異常だよな〜。と思い、ふと思い出す。
この、今年の暑さならもしかして
野付半島行けるんじゃないの?
そう、以前野付半島に行こうと思ったことがあったんですが、
あまりの寒さで「ナラワラ」という半島の中間くらいまで行ってギブアップしたことがあったのですね〜。

そうだそうだ、野付行こう。
そしたら噂の
開陽台のはちみつソフトも食べれるし!

 

ということで進路を東に取ります。
何しろ道東っていうのは、いや、
オホーツク海っていうのは寒いのです。
北海道=夏でも寒いのイメージは特にこのあたりでつくと思われます。
そりゃもうその寒さは、真夏だっていうのにハンドルカバー着けてダウンジャケット担いで来させるくらいのインパクトなのです。
いや、ホントなんですって!
どうもここは日本じゃないんですよ。我々の感覚からするとね。


ちなみに腹ごしらえは北見の回転寿司「トリトン」。
魚どころは回転寿司のクオリティも高いのです。

 

斜里岳の前を走り抜け、根北峠を越えてオホーツク海に抜けます。
これだけ暑いのに、やっぱりオホーツク海が見えてくるようになるとかなり
冷気が来る。
でも、以前通ったときよりはやっぱり遙かに暖かいのです。


根北峠…の手前の町にて。
この辺意外と景色良し。

 

野付半島は、川に運ばれた砂が堆積してできた砂嘴(さし)なのです。
細〜く伸びた半島で変わった形をしています。
なので、道の両側に海が見えます。
そしてその海が寒いんですよ。
え〜、現在8月の好天ですが、
海水浴をしているチャレンジャーはひとりもおりません。

 

半島の真ん中くらいにあるナラワラまで来てもまだ行けそう。
これはやっぱりチャンスですね!

 

野付半島の先にあるネイチャーセンターには、沢山のバイクが停まってました。
センターからは、遊歩道の向こう、遠くにあるトドワラが見えます。
立ち枯れた白樺が、厳しい自然を物語ってます。
自然が厳しいので歩いて近くまでは行きませんが。

ネイチャーセンターから見ると、国後島がすごく近くに見えます。
ホント外国とは思えない距離っす。
案内板を読むと、ここから
16kmしか離れていないんだって。
そりゃ近いよ。野付半島1本分くらいの距離だもの。
距離だけで言えば、トンネルでつながってもおかしくないのです。


おぼろげ国後島。

 

野付半島の先端には灯台があります。
最果て感溢れる土地ですが、ここに住まわれている方もみえるよう。
きっとこの場所に住む利点みたいなのがあるのでしょうが、
相当厳しいんでしょうね。冬とか。
まあ、ここより北にはまだサハリンとかロシアとかあるんだから、もっともっと寒いところももちろんあるんでしょうけどね。


最果て系灯台。

 

 

野付から戻ると、一気に気温が上がります。
何度も通っているサーモンパークの脇を抜けて、標津に入るとますます気温上昇。
これはソフト食べる気になりますね〜。
ここまで来たら今日は摩周湖にあるとほ宿「ひとつぶの麦」行こうか〜と、電話すると見事空いてて今夜の宿決定。
できるだけ新しいとこ行こうと思ってるんだけどね(^^;
なにしろ1泊2食布団飲み会付きで3000円という破格の宿なのです。

 

北19号で写真を撮って開陽台への坂を上る。
この視界の開けっぷりはやっぱりテンション上がりますね〜。
いつかここでキャンプするぞ〜!と思っていたのですが、
今年は残念ながら
熊出没のためキャンプ禁止になっているようです。
こんなだだっ広いところに熊出るんですね。
やっぱりお化けとは格が違いますね〜。

 

展望台の中にあるカフェではちみつソフト買う。
せっかくなので屋上の展望台で食べようと階段を上ってみると、
本当にキャンプしている人が誰もいません。
このままここ閉鎖とかにならないだろうな〜(^^;

噂のはちみつソフトは、はちみつももちろん美味しいのですが
ソフトクリーム自体が
かなりの逸品
乳脂肪分のかたまりだそうですが、ツブツブした食感がウマイっす!
これまでのソフトの頂点に立つ美味さでしたね。

 

展望台はなかなか賑わっていて、次々に人が上ってきます。
ソフト食べながらぼんやりしていると、
「あれっ?どこかで…」という声。
ひと目見て
お互い爆笑っす。
そこに立っていたのは、
北海道に来る度に何故か会ってしまう、兄さん2人組だったのでした。

 

正確にはこれで遭遇3回目
1度目は道の駅さるふつのキャンプ場で、
2度目は樽前荘で、
去年は彼らは北海道には来ていなかったということで会っていませんが、
今日は
まさかの3回目の遭遇なのです。

 

こんなことあるんだな〜。
ホント、何がどこでつながってるかわからないもんなのです。
「実はストーカーしてたんじゃないの?」とかあらぬ疑惑をかけられるワタクシ。
いや、そんな大掛かりなストーカー、できるなら
ちょっとしてみたい(^^;

 

彼らは開陽台でキャンプをするつもりで来たそうで、
この閉鎖っぷりを見てびっくりしてました。
せっかくキャンプ難民になっているようなので、
「ひとつぶの麦」へ行かないかとナンパする。
彼らもちょっと行ってみたかったと乗ってくれたので、3人で摩周湖方面に向かうことに。

 

以前彼らはセローに乗ってたはずなんだけど、今回はBNWとFEZERになってました。
う〜ん、大型化進んでますね〜。
とりあえず先頭で走り出すものの、ちょくちょく停まって地図を見ていると、
ナビ付きの兄さんがパパッと道を調べてくれた。
文明の利器だね〜。

 

宿に入るにはちょっと早いんで摩周温泉にある900牧場に立ち寄る。
何気なく行ったんだけど絶景。
こんな気軽に絶景なとこなんですよね。北海道っていうのは。
牧場から出たところに温泉があったので入ってく。
入ってみるといかにも町湯なところで料金は150円也。
いいな摩周温泉。
この気軽感がステキなところですね。


900草原。摩周の町からホントすぐそば。


亀の湯は150円也。

 

 

宿に着くと、またも見たことのある顔、
ワタクシ、人の顔とかホント覚えられない奴なんですがすぐ思い出しました。
いつか糠平温泉のライダーハウスで会った人なのです。
そうそう、美味しいモノめぐりをしてる人だったな〜。

 

そういえば、今年の北海道では「初上陸です!」という人にほとんど会ってない気がします。
う〜ん、今年はこんなに良い天気続きなのに勿体ない。
でもよく考えたらお盆時期は酷かったんだっけ。
車だったからね〜、全然カンケーなかったですね〜。(←ヒドイ)

 

ホントに3000円で大丈夫なのか…?と疑いたくなる美味しいご飯を食べて、
ちょっと休憩…してたらマジ寝してて焦る。
同室の人が起こして下さったようだけど起きなかったってどんなガチ睡眠orz
ちょっと遅れて飲み会に参加します。


「ひとつぶの麦」で夕食。普通に豪華です。

 

3度目二人組は、何年も前に話したことをしっかり覚えててビビる。
「いや〜、そんなこと話したっけ〜」なんてこっちが忘れてたりして。
「前はボルティだったよね〜」なんて言われたりしてね。
この調子で会う人会う人覚えてるんでしょうかね〜。
すごい記憶力なのです。こうやって出会う人なんて何百人とかいるだろうにね。

 

彼らは帯広の方から来て、明日は猿払まで行くらしい。
って事は、ここで会えたことはホントにワンチャンスの偶然なのです。
これってどのくらいの確率なんだろう?
こういうことがあるから面白いんですよね。

 

 

 

次(8月18日)へ→

2010.東日本縦断風ツーリング トップへ戻るツーリングレポートトップへ戻る

 

inserted by FC2 system