2010.東日本縦断風ツーリング

 

8月5日 

 

 

朝、そういえば止めるの忘れてた目覚ましで気がつくと、時間は6時半。
当分目覚ましとか要らないんだって!とか思いながら解除する。
けど、実は数日前から
ワクワク病にかかって目覚ましを起こすくらいの勢いで早起きしちゃってんだよね。
しばらくゴロゴロして準備をはじめる。

 

ここは布団もついてるので、荷物の撤収なんてめっちゃ簡単なのです。
しかし、さすがに洗濯物は乾いてないです。
そんなこともあろうかと、シェルパに積んだ箱の上にネットとカーテン用ピンチで洗濯物を干しつつ走行中乾燥を試みる。
いや、いままでだって同じようなことやってたんだけどさ〜、
ちょっとパタパタさせやすくなったような気がしなくもないような。

まあ、結果は今夜解ると思われます。
ちなみに、去年はあんま乾いてなくても無理矢理着てました。
着てれば乾くのは間違いないっす。
寒くなければそれでOKなんですけどね〜(^^;

 

8時頃、荷物を片付け終わったところでみんなが起きてきた。
宿のお母さんは、朝食なしで出発するワタクシにおにぎり作って持たせてくれました。
せっかく豪華朝食を作って頂いても(飲み過ぎて)あまり食べられないこともあるので、
夕食のみにすることが多いのですが、そんなワガママな奴に親切にしてもらって申し訳ない限りです。

記念撮影したりして出発。シャッターを切ってくれた粒麗荘のお兄さんは、ものすごく気配り上手な方でした。
○割増しくらいで写真を撮って下さったので持ち上げときます(* ̄ー ̄)

みなさんに見送ってもらいながら出発。
また来ます〜(⌒∇⌒)ノ""

 

さて、ここまで来ておいて何ですが、今日はちょっと戻って渋峠を越えて
おそるおそる関東甲信越ブロックに入っていくつもりなのです。
トウキョウはコワイとこだって近所のおじさんが言ってました。
まあ、そんな街方向には行かないですけどね。

 

再び野沢温泉に戻り、スキー場の真ん中を通る県道502号を通って志賀高原に向かうことにした。
熊注意とか鹿注意とか動物の気配が濃い道ですが、
こんな何もないとこ走ってる割に全線舗装でたまに景色もいいのでナイスな道です。

そんな道を1時間あまり走って、スキー場で有名な志賀高原に出ます。
ここまで来ると、天気はすごい良いんですがやっぱ寒くなってくる。
ここから標高上がることは確実なんで、バイク止めてカッパ着ます。
少し走ったところにあった気温表示は
22℃
さすが渋峠ですね〜。
果敢に下げて来ますね〜。


渋峠ちょっと前。絶景っす。

 

それにしても空が澄んでますね。
雨あがりの空のようですが、ここ数日雨降ってないです。
ワタクシ渋峠とその周辺が大好きで、年に数回出没するんですけど、
こんな良い天気な渋峠見たことありません。
だいたい
白くて寒いとこなんです。このあたりは。
こんな景色が見られるなんて、今日はよっぽど運がいいんだろうな〜。
使い果たしてないと良いけどな〜。

 

ちなみに渋峠頂上は19℃
半袖で走るにはちょっと寒いですね。やっぱり。


群馬と長野に跨る「渋峠ホテル」

 

頂上を過ぎ、硫化水素漂う山道を下る。
下って下って行くと、草津温泉到着なのです。
基本、温泉をつないで走っております。

 

草津温泉は野沢温泉ほど小さな温泉街じゃないので
歩いて回ろうとすると一日がかりくらなんじゃないでしょうか。
やったことないですけどね。

ここで「草津全湯制覇!」とか始めちゃうといつまでたっても北海道着かないんで、
とりあえず近くにあった
「煮川之湯」に入ります。
煮川之湯はピリピリした感触の湯で、すんごい熱く感じます。
実際のところもかなり熱いんですけど、それ以上に熱く感じます。
そして硫酸塩泉のため、酸っぱいです。
人によっては「硫黄泉と硫酸塩泉の匂いの違いがわかる!」という人もいますが、ワタクシには未だによく解りません。

激熱の湯に難なく入る地元の人を横目に、渋峠で下がった体温を取り戻してリスタート。
よくよく考えたら下界は猛暑なんだから取り戻す必要なかったんですけど、
そんなことは単細胞なワタクシには思いつかないのです。

 

草津温泉から六合村方面に下り、ここからはひたすら西へ西へと進みます。
このあたりを走る国道145号とかそのあたりの道には
「日本ロマンチック街道」という名前がつけられているようです。

こうしてひとりで走ってると結構色々なことを考える訳ですが、
今日のメインテーマは
「ロマンチックとは何か」っちゅーことでしたね。
何にでもロマンチックつけてみたりね。
「ロマンチックな夜」とか、「ロマンチックなガードレール」とか、「ロマンチックな舗装」とか。
きっとこの辺りは
他よりキラキラするペンキが使われてるんですよね。
ついでに
粉末テディベアとかアスファルトに練りこまれてたりね。

ああ、またちょっとづつ猛暑にやられてきてますね(ToT)

 

 

そんなロマンチックなR145号を抜けて少し南下すると、
今日の目的地の一つであり日本の滝百選の「
棚下不動の滝」があります。
以前、滝の裏に回れる「裏見の滝」であることをmixi上で教えて頂き、
いつか見に行くぞ!と思っていたのです。

裏見の滝ってステキですよね〜。
裏側に宝箱とか置いてあるんですよね〜。

いや、何もないのは解ってますよ!
そんな目で見ないでくださいヽ(`Д')ノ彡

 

というわけで「棚下不動の滝」到着。
駐車場にバイクを止めると、なにやら
上空へと坂が続いてます。
こ…これ
シェルパで行っちゃダメかね?とちょっと思ったけれどダメでしょうね。もちろん。

なかなか急斜面かつ日光がガンガン降り注ぐ坂を上り始める。
こういうときにライディングシューズの重さがこたえるんだよな〜。
ブーブー言いながら歩いていると、前からずぶ濡れの人々が歩いてくる。
しかも、言っちゃ悪いけと怪しの白装束。

あれ、これもしかしてマズいとこ来てんじゃない?とちょっと引いたけれど、
どうやらここは滝に打たれて精神統一をする
「滝行」という修行が盛んなところなのだそうです。
しかし、まさかみなさん宗教関係者なんでしょうか。
それはそれでマズいとこ来ちゃってる来もするけど。

 

そういえば、以前大台ヶ原の近くの「桑ノ木の滝」というところに行ったときも
白い人がいっぱいいて何やらご祈祷中だったな〜。
滝は信仰の対象なんでしょうね。祠みたいなのよくあるし。

ずぶ濡れでわいわい言っている彼らに会釈して、まだまだ上へ続く階段を上って行きます。
この階段がまたえらい急なんですよ。
ふくらはぎに乳酸が溜まっていく様子がよくわかりますとも。ええ。

 

「崖崩れ注意」の看板がコワイ階段をだいぶ上ったところに「棚下不動の滝」はありました。
えぐれた岩壁のてっぺんから吹き出すように流れ出す水が太陽の光を受けてキラキラしてます。
滝行やってるだけあって、滝の直下まで行けて涼しいですね〜。
しかし、この高さから落ちる水に打たれるのは相当痛いんじゃないでしょうか。
自分だったら精神統一してる場合じゃない気がしますけどね。


棚下不動の滝

滝風が良い感じだったので、粒麗荘で頂いたおにぎり食べる。
巷で噂の「旨さ3割アップ」になるという絶景弁当ですね。
今名付けましたけどね。


滝に続く急階段。参考までに。

滝を堪能して、再びロマンチックな道に戻ります。
ショートカットしようとして広域農道に入ったら案の定迷子になってなぜか砂利道走ってたりしながらね。

でも、迷子の挙げ句に「ロマンチック街道」の看板を見つけると、
「再会できたのね!!」的なロマンチック感を味わえる
のでその辺が狙いかもしれませんね。

 

次のチェックポイントは、また日本の滝百選の「吹割の滝」
こうやってルート上に見どころ置いといてくれると有り難いですね〜。
お土産屋さんの駐車場に「額の多少に関わらず何か買ってくれたら止めて良いよ」と書いてあったので、熱中症予防にポカリ買って進む。

滝への道はまた階段が続いてます。
お約束なんですけどね。
修学旅行生が群れをなす階段を川まで降りて、後は遊歩道を歩きます。
川幅から考えると、たぶん今は水量が少ないんでしょうね
川岸の巨石を越えると、川底に大穴を開けたような滝がありました。
説明によると「高さ7m、巾30m余りに及び、ごうごうと落下、飛散する瀑布は、東洋のナイヤガラと言われて」いるそうです。

 

 

ナイアガラですか〜。
やっちゃいましたね〜ヾ(ーー )

いや、今たぶん水量少ないから!!
きっとあれだ、
雪解け時期にはどどんとナイアガラできあがってるに違いないっす。

 

 

 

さて、混雑する滝を離れロマンチックに戻ってくると時間は3時。
今日はさすがにキャンプにしたいんだけど、こんなロマンチックなところのキャンプ場は明らかに高そうだし暑そうだよな〜、
と思って携帯駆使して調べると、ちょっと遠いけど
那須高原に良い感じのキャンプ場発見しました。

 

マップル関東版の裏表紙を見ると・・・まあ行けないこともないか。
(注;この縮尺でモノを考えるとロクなことが起こらないのでオススメしません)
途中にも見所はあるけど、まあこのあたり前に4年くらい前に車で来たことあるしね。
日光東照宮が4年前と変わってるってこともなさそうだしスルーすることにした。

 

案の定このアバウトな距離予測にやられ、ノンストップで那須高原に着いたのは既に6時半。
この近くの「元泉館」ってとこの湯がすごい良かったんだよな〜、
この時間じゃもう入れそうにないですけどね。

今日の宿は「那須グリーンビレッジ」というキャンプ場。
基本オートキャンプ場なんですが、バイク用サイトがあって500円で泊まれるという素敵キャンプ場でした。
しかも、石けんシャンプー使用不可ながら、宿泊者がタダで利用できる温泉もあるってところがナイスです。
オートキャンプ場の綺麗な施設が使えて500円ってスゴイですね〜。
ヘタレキャンパーなんで、設備充実は非常にありがたいのです。

この日はバイク用サイトがいっぱいだったのか、オート用サイト利用で1000円でした。
いっぱいなのになんとかしてくれたみたいで感謝です。

もう薄暗くなってきているので、急いでテントをはる。
グランドが小石敷きなのでちょっとマットなしでは痛そうです。
適当に準備をしたら、コンビニに買い出し。
結構遠いんですけど、あるだけ有り難いです。

食料はあまり売ってなかったので夕食はキャンプ場内のレストラン(!)で頂きます。

キャンプ場内の無料温泉は、半露天というか元露天というか、トタンで覆われた岩風呂でした。
那須高原も色々な温泉が湧いているのでしょうが、ここは無味無臭・無色透明のやわらかな湯でした。
ちなみに泉質は
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉だそうです。
正直あまりよく解らなかったですけど。

湯量も豊富で源泉が贅沢にかけ流されてました。
せっかくのロケーションなのにトタンで囲われているのは残念な気もしますが、きっと虫が多くて大変なんでしょうね(^^;

 

テントに戻ると、空には星が見えていた。
でも、オートキャンプ場だけあっていろいろなところに照明がついている。
これじゃあ、満天の星空というわけにはいかないですね。
設備を取るか星空を取るかか〜、難しいとこですねぇ。
ということで、まわりにライダーもいないし今日はさっさと寝ます。

 

 

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