2010.東日本縦断風ツーリング
8月8日
朝、騒がしいキャンプ場は朝もやっぱりにぎやかでした。
コンロを洗ってさっさと撤収します。
キレイなサイトなんですけどね。
今日はそんなに遠くない青森県の立ちねぶたを見に行く予定。
去年、北海道のライダーハウスで一緒に飲んだ方の中に青森でライダーハウスをやっているという方がみえて、
つい先日ひょんなことからmixi上のお友達「マイミク」に加えて頂いたのですが、
そのライダーハウスから今夜立ちねぶたを見に行くということなので混ぜてもらうことにしたのです。
ホントに着けるか分からなかったので予約もギリギリになってしまって申し訳なかったのですが。
というわけで、このまま北上を続けます。
実はこのルートは去年も通っていて、見所は一通り寄ってきたのですが、
去年はなんと東北地方梅雨明けナシ宣言が出されただけあって、
このあたりを走っているときずっと雨だったんですよ。
なのでまあ、観光のしがいがあるってもんです。
荷物を積み込みキャンプ場を後にすると、またタダ高速乗ります。
これホント良いですね〜。
投票した甲斐ありましたね民主党!!
今日も良い天気だし道はこんなんだし、言う事無いですね。
高速の終点はワタクシの地図によると能代南ICになっているのですが、
いつの間にか07年ツーリングマップル発行時には建設計画すらなかった道路ができているようで謎の道路に迷い込む。
いくらタダって言ったってどこ行くのかわからない道路乗っちゃダメですね(^^;
ちなみにこの高速、ここから先は奥羽山脈へ向かって突き進んでいるので降りて正解です。
ついつい1区間乗り越しの能代東ICまで行ってしまうも、なんとかUターンはしなくて良さそうです。
走りやすい道なんでついついそのまま行っちゃいそうになりますね(^^;
去年とはうって変わって輝く日本海を眺めながら北上。
見事にのどかな景色なのです。
本日の立ち寄りポイントは、青く透き通っていることで有名な「青池」。
世界遺産白神山地が紹介されるときに、ブナの森の次ぐらいに写真が出てくるとこですね。
どれがブナ?と聞かれても実際よく分かってないですけどね。
ちなみに去年も立ち寄ってます。
雨でしたけどね。
ちなみに2009年版青池
県道280号に入り、山を上っていく。
道沿いにはいくつもの池があります。
それぞれに渋い名前が書かれた看板が立っています。
道には池めぐりトレッキングなのか、たくさんの人が歩いています。
十二湖という名前の場所なのですが、実際30もの池があるそうです。
もちろんヘタレなワタクシは一番奥の青池駐車場まで行きます。
駐車料金100円を払って歩き出す。
青池までの道は、鶏頭場ノ池という池の脇を歩いて行きます。
何の気なしに通過していますが、ここもかなりの透明度を誇る池だそうです。
青池は当たり前だけど去年と同じ場所にありました。
でも、その青さはやっぱり雨じゃわかりませんね。
今日の澄み切った青空を映すかのように真っ青です。
2010年版青池。やっぱ天気って大事だ。
この池、一番深いところでは9mもの深度があるそうですが、
底に沈む木が見えます。
沢山の人がのぞき込む池を、飛んでいるかのように静かにゆったりと泳ぐ魚がとても気持ち良さそうです。
こんなとこで泳いだらさぞかし気持ちいいんだろうな〜。
一応日本キャニオンでも記念撮影。
グランドキャニオンに行ったことがないのでよく分からず。
ここからまた去年来た道を北上。
我ながらガソリンの無駄遣いをしている気がしないでもないけど、
前来たときは雨だったんだからしょうがないさ〜、と自分に言い聞かす。
もっと無駄遣いなルート通っていることはいっぱいあるんですけどね。
で、去年も来たクセに挫折した不老ふ死温泉到着。
去年ちょっとした事情で入るの諦めたんですが、
結局また来ることになるんですよね。
やれやれε- ( ̄、 ̄A)
不老ふ死温泉は、去年来たときのまま茶色かったです。
去年来たときほど人盛りだくさんじゃなかったので、そこは良かったんですけどね。
チケットを買って中に入る。
ここではまず大浴場で体を洗ってお風呂に入るそう。
お湯は含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉。
1分間に400Lのお湯が湧く源泉掛け流し温泉なのです。
泉質から想像つくかと思いますが、味はすこぶるマズイです。
そして、湯量を調節しているのか浴槽はもうまっ茶色。
うかつにタオルなんかつけたら大変なことになりそうです。
大浴場にも露天風呂はあるのですが、ここは波打ち際に造られた露天風呂が有名なところ。
一旦服を着ないといけないのが面倒ですが、もちろん着替えて外の露天風呂へ。
岩場に造られた道を歩いていると、風呂のくで貝採りをしている人がいる。
こんなとこでそんなことやらなくても(^^;
と思って温泉にいた人に話しかけると、
おばちゃまが一言「あれはワザとやってるんだってよ。」だって。
なるほど。そういう意図ですか。
何て言うか、ある意味ほほえましい光景な気がする。
明らかに年上の方にこんなこと言うのはアレだけど、、、アホですなぁヾ( ̄o ̄;)
こちらの温泉は右が女湯で左が混浴。
もしかして、その辺に桃の形した岩あるんじゃないですか?
そんなこんなで秋田県を脱出し、いよいよ青森まで来ました。
いやあ、長かったですね。実に5日がかりですわ。
世の中には1日で走ってくる人もいるというのに。
でも、正直5日あっても足りない気がしますね。
福島とかスルーしただけだしね。
もう昼も過ぎているので、ツーリングマップルに書いてあるイカ丼食べに行きます。
黄金崎から少し北へ行くと、鰺ガ沢というところがありまして、
そこにある「ドライブイン汐風」というところへお邪魔しました。
駐車場は車でいっぱい。
開いているところに止めて店内へ行こうと思ったのですが、
隣の車が出にくそうにしていたので、ちょっとバイクをずらそうとする。
するとその車、大回りすれば出られるところを「ちょっとどいてよ」と言わんばかりに通ろうとする。
引っかけられても困るので無理にバイク動かしたのがダメでしたね。
荷物も重さも相まって見事立ちゴケっす(T-T)
何にもぶつからなかったのは幸いですが、その車は何事もなかったかのように出て行ってしまいました。
う〜ん、ヒドイ。
たぶん向こうだって動揺してたんだろうけど。
このまま転かしておくわけにも行かないので起こそうとするけど案の定重くて起きずorz
荷物を外そうとして気づいたんだけど、箱の両サイドに荷締めベルトを掛けてあるんでコケた状態では外れないんですね〜。
ってことは中身出せってことか?と考えていると、近くにいたおじさまが見かねて手を貸してくれました。
東北人、優しいですね〜。
ありがとうございます。
それに引き替えあのプリウスめ〜(
#` ¬´#) ノ
地元ナンバーだったのが余計に腹立ちますね〜!
しかしこれ林道とか入っていってコケたときに困りますね。
フタは開くんだから、やっぱり中身出せば何とかなるかな。
でも、箱のおかげかシェルパ君には傷ひとつないっす。
っていうか、何やら謎の汁がシェルパ君から漏れ出しているのですがΣ( ̄Д ̄;)
だだだ、大丈夫かシェルパ!
しっかりしろ!
ここで焦ってもしょうがないのでとりあえずイカ丼食べてから考えることにする。
基本オフロードバイクなんだから多少コケたって大丈夫でしょう。きっと。
ドライブイン汐風は人気のお店だったようで、1時も回っているのに人がたくさんでした。
イカ丼を注文すると、出てきたのは「イカのつみれカツ丼」。
あ〜、そう来ましたか。
いや、お恥ずかしい話なのですが、ワタクシ未だタマネギが苦手なのですよ。
…今日はきっと「めざまし占い」とか最悪なんだろうな〜。
う〜ん、そんなこともありますね。
イカ丼を極力食べて外へ。
ちょっとドキドキしながらエンジンをかけると、普通にかかりました。
まあ、そりゃそうですね。
せっかく青森に来たんだから…と、北上しながらババヘラアイス屋さんを探すも、探すと見つからないものですね〜。
津軽半島の方まで行ってみても残念ながら出会えず。
メロン屋さんはたくさんあるんだけど。
十三湖の方まで行って諦めて戻ってくる。
なぜ人は無いと思うと食べたくなるんでしょうね〜。
フラフラしているともう夕方になっていた。
毎日思うけどホント時間が過ぎるのが早いのです。
もの珍しいものが並ぶスーパーで買い出しをしてライダーハウスへ向かいます。
ライダーハウスのオーナーさんは、去年樽前荘で会った人なのです。
う〜ん、どんな人だっけ〜?と記憶を掘り返していく。
確か、八嶋智人に似た感じの人だったような気がするけど〜…?
ちょっと迷いつつ見つけたライダーハウスで迎えて下さったオーナーさんは、
特に八嶋智人似ではありませんでしたorz
おそらくメガネで人を判断していたものと思われます。スミマセン(^^;
受付を済ますと、オーナー氏特製ステッカーを頂きましたv(⌒o⌒)v
テーマは「箱」ですね。
一番ステッカー、ありがとうございます!
ライダーハウスは工場のようなところの二階で、
洗濯機や冷蔵庫やりんごジュースまであるありがたいところでした。
早速洗濯機を使わせてもらい、まだ時間が早いので軽装になったシェルパとともに温泉へ向かう。
このあたりはわりと街中なんだけど温泉どころのようで、
談話室に置かれた地図には何カ所か温泉の場所が書かれていた。
そのうちの一つ、「あづましの里温泉 いい湯だな」という変わった名前の温泉に行ってみる。
お値段350円という格安温泉ながら、詫びた町湯的な感じではなくよくある日帰り温泉的建物です。
ロビーもすごく広くて、ソファーセットが何台も置いてあります。
温泉は黄色く済んだナトリウムー塩化物泉。
広い浴室の中央に配置された丸い浴槽はちょっと熱めで
日焼けしたサーファーさんたちが苦しんでました(^^;
いや、これはまたなかなか良い湯ですね。
やっぱ東北は温泉的にかなりアツいですね〜。
温泉帰りに、夕日に照らされた広大な田んぼがあったのでちょっと呼ばれて記念撮影。
しまった、せっかく荷物下ろして来たのにハンドルカバー着けたままだったわ( ̄ω ̄;)
にしても何ていうか、日々これくらいの余裕が欲しいものですね〜。
写真を撮っていると携帯が鳴った。
出てみるとオーナー氏。
「そろそろ立ちねぶた見に行くから集合!」とのこと。
ライダーハウスに戻ると、たくさんの人が集まっていた。
「昨日まで跳ねてた」という彼らは存分に黒いっす。
集まっているバイクはさすのがっつり過積載。
オーナー氏はピストン輸送で宿泊者を会場まで送って下さっているようで、
待っている間集まっているバイクの過積載っぷりを観察。
う〜ん、みんな上手いこと荷物積んでるもんですね〜。
中にはアイリス産60Lケースを2個積んでる人もいますね〜。
そして垂涎の水曜どうでしょうステッカーがガシガシ貼られてますね〜。
「ここをキャンプ地とする」ステッカーがぜひ欲しかったんだけど、
悲しいことにもう売ってないみたいなんですよね〜。
自作してみようかな〜( ̄ヘ ̄;)
そんなことをしているとオーナー氏の運転する車が帰って来て、
残りの人々も会場に連れて行ってもらえることに。
車内でオーナー氏が説明して下さったところによると、ねぶた祭りっていうのは
大きいところで弘前市のねぶた、御所川原市のねぶた、青森市のねぶたがあるそうです。
でもこの3つのねぶたはちょっと状況が違うらしく、
弘前のねぶたは「これから戦にいくところ」を、表現していて静かなお祭りなのだそう。
で、去年行った青森のねぶたは、戦に勝った様子を表すお祭りで、「ラッセーラー!ラッセーラー」というかけ声。
そしてこれから行く御所川原のねぶたは戦の最中を表すお祭りで
「ヤッテマーレヤッテマーレ!」というかけ声の勢いのあるものだそう。
衣装も黒を中心とした「イカツイ」感じの衣装なんだって。
そういえば道ゆく人がリーゼントですね〜。
う〜ん、楽しそう
みんなが真剣にはしゃいでるところって、いいですね〜。
きっとパワースポットですね〜。
会場に着いて、ごったがえす商店街を抜ける。
ライダーハウスから行くときはいつも観る場所が決まっているようで、先発で来られていた人々と合流。
ビールやらおつまみやら買ってわいわいしていると、「前にどこかで会わなかった?」という人がいた。
「う〜ん、去年ねぶたキャンプ場に少しだけいたから、そこでは?」というと「違う」とのこと。
よくよく話を聞いてみると、去年薬研国設キャンプ場で一緒に飲んだライダー氏でした
いやあ、世間は狭いですね〜。
しかも思いきり愛知県民なのです。
もっと言っちゃえば自宅が半径2km圏内くらいのご近所さんでした(^^;
そんな近くでも会うことなかったのに、こんな遙か離れたところで再会うっていうのも一体どういう状況なんでしょうね〜。
不思議なもんですね。
そうこうしている間に吉幾三(本物)が歌い出し、立ちねぶたが通りに現れた。
立ちねぶたは想像以上の高さで、4階建てのビルを抜く高さで五所川原の街を進んでいく。
(五所川原市はこの立ちねぶたを通すために除雪費も削って電線埋めたそうです。)
そして威勢のいいかけ声とともにハネト達が跳ねていく。
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いや〜、これ観てたらやっぱフェリー乗ってねぶたに来れば良かったかな〜?とちょっと思いました。
まあ、それをやっちゃうと永久に東北来れなくなるんで止めといたんですが。
ねぶた組のみなさんの血が騒いでる様子がよく伝わります。
来年はまた行こうかな〜?
たくさんのねぶたが通り、ブレまくる写真を撮りまくっているうちにねぶた祭り終了。
最後に、受賞ねぶたが街の中心に集まるというので見に行って、
またライダーハウスに送ってもらいました。
ライダーハウスではお約束の宴会。
ねぶた組のみなさんはこれから函館行ってライムライトだそう。
何かよく聞くルートですね、それ。
激しく旅慣れている彼らにキャンプ場とかライダーハウスとかオススメを聞いておく。
にしても、話を聞いていると中には7月下旬の富良野のへそ祭り(7月下旬)
から函館のいか踊りに行って、海を渡ってねぶたに出、
さらに8月22日の帯広バイクパレードに行くなんて人もいる。
いや、スゴイですね。
ワタクシも相当ワイドに休み取ってますが、上には上がいるもんですね〜。
一体何時まで飲んでたんだかわからないけど、
そこにある酒がほとんどなくなったところで倒れるように眠る一同でありました。
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