2010.タイVIPツーリング

 

3月29日

 

朝、今日も晴れです。いや〜、暑そうだ〜。
今日は常時渋滞中だというバンコクの街を走らねばならんのです。
覚悟して行かねばなのです。

朝食はお約束のモーニングビュッフェです。
もう骨の髄まで贅沢染みわたってます。
しかも、今日のビュッフェはホテル同様いつもよりかなり豪華。
品数も多くて非常に満足なのです。
ツアー料金に組み込まれてるから解んないけど、一体いくらするんでしょね。このホテル。

そんな豪華ホテルですがお客さんはたくさんいます。
ヨーロッパの人が多いみたいですが、プルカをかぶったマレー系の人も多そう。
みなさま優雅なリゾートスタイルでございますが、
我々はいつもの小汚いジーンズです。
しかもワタクシに至っては
ジーンズの穴が広がりすぎて昨日縫ってたからね(^^;
また異空間に迷い込んでしまったのです。


豪華モーニングビュッフェ

荷物をまとめて豪華な部屋とサヨナラすると、
チェックアウトを済ませてバナナさんと合流なのです。

今日の第一目的地は、バンコクの南にあるダムヌンサドゥアクという街。
こんな舌かみそうな名前の街にあるのは
「水上マーケット」といういかにもアジアっぽーいところなのです。
それはやっぱり見たいじゃないっすか!ということで、バンコク横断も覚悟で向かう事になったのです。

カンチャナブリからの道はもう山道ではないので、超快適っす。
広い2車線道路に広い路側帯。
犬がいたり逆走バイクがいたりすることはあるけどね。
しかもまだまだ郊外なのでそう混む事もないのです。


タイの観光バスは現在激しくデコられてます。


道にはこんなバイクがたくさんです。

1時間くらい走って、ちょっと大きな街に着いた。
何しろ名前が難しくて英語表記すら読めないんだけど、どうやらここがダムヌンサドゥアクのようだ。
それが証拠に
「←WATERFRONT MARKET」って看板が出てきます。

 

ここは元々、観光客向けに作られた水上マーケットなのだそう。
だから土産物屋さんがやたらあります。
でも、雰囲気はありますね〜。

土日はボートも人も大混雑するらしいけれど、今日は平日。
ボートも人も程々でちょうど良い気もします。

バナナさんが係のヒトとなにやら交渉をして、我々一行はボートに乗り込みます。
おじいちゃん船頭さんが漕ぐ木製の手漕ぎボートに乗って、水路みたいなのを行きます。

水路にはいくつものボートがあって、果物やおみやげやお菓子を売ってます。
水路の岸には、ボートに乗る観光客向けのおみやげ屋さんがずらり。
服とか工芸品とかとにかく土産的なものがたくさんなのです。

早速財布から小銭を引っ張り出してお菓子買ってみた。
もの凄い甘かったっす(^^;


おじいちゃん船頭さん。


フルーツがたくさん♪


激甘タイスイーツ

 

次第に周りのボートが増えてきて、隣のボートとガンガンぶつかりながら進みます。
ボートの縁に手をかけてると挟まれるんで要注意です。
手漕ぎのゆっくりとしたボートの群れにモーター付きのボートが入って着たりするともっとエライことになります。
いや、この密度でモーターボートは無しでしょ。
でもそれをやっちゃうのがタイなところなんだろうな〜。

ちなみにこのボート、最終的には「ココナッツガーデン」というお土産屋さんに着きます。
で、ひと通り土産屋さんを見て折り返して来るっていう仕組みです。
だから、買えないんだって。バイクなんだから。
とかいうつぶやきは船頭さんには関係ないのです。

帰りに、前から食べてみたかったドラゴンフルーツ食べてみました。
なんていうか、酸っぱくないキウイみたいな感じかな?
水路の先には普通の家もあって、そっちもちょっと楽しそうでした。
ホントに道代わりに使ってるのかな。


ボート大渋滞(^^;


水路には土産屋が一杯です。


ドラゴンフルーツだって。

 

ボートを降りて昼ごはんのラーメンを食べると、
いよいよ渋滞のバンコクへと向かいます。
太陽はもうすっかり真上に来ていて、今日の日差しはハンパ無いっす。
う〜ん、困るねぇ。

バナナさん曰く、「ここからは渋滞だから、とにかく着いて来ること!詰まったら威嚇してどかすから!」とのこと。
いやいや(^^;、どうなることやら。

 

1時間も走ると、バンコクに到着っす。
でもって渋滞スタート。
初めは、密度高いけど流れてる幹線道路。
バナナさんはガンガンすり抜けて行きます。
でもこっちだってそろそろ慣れて来ましたよ!
100kmを越すスピードでこんなことしてたら、いつ死んでもおかしくないんですけどね。
でも、実はちょっと楽しくなってきた。
だって、日本ではこんな運転絶対できないもんね〜!

 

しかし、そんな執行猶予的車の流れもそうそう続きません。
そう、やっぱり来ましたね。がっつり渋滞orz
もうね〜、よくこんなところ車で通る気になるな〜、ってくらい大渋滞。
延々と続く、たま〜に動く車列をとにかくすり抜け。
こういうすり抜けにアメリカンってどうなんですかね。
あんまりオススメできない気がする。

4車線もある立派な道なのにこの渋滞っぷりは一体何なんだ〜。
こっちが詰まったら次はあっちの車線、また詰まったら今度は路側帯へ、と、
迷路の壁のように立ちはだかる車を抜けていく。
バナナさんも所々待っててくれてるんだけど、それでもすぐ離されるのです。
さすが車校の先生、車幅感覚とか一本橋とかの実力が違いますね〜。

と思って近づいてみると、前をふさぐ車に「ウォンヴォン!」とアクセルを吹かしてホントにどかしてます。
やってることは暴走族のようですが、抜かしざまに一礼してるところを見ると、
バンコクでは普通のことなんでしょうかね。


がっつり渋滞中ですよ〜。

渋滞しまくっている道をなんとかかんとか抜けて、最後の給油を済ませて
現地時間の15:00。
やっとレッドバロンバンコクに到着しました。


レッドバロンバンコク。

 

レッドバロンでは店長さんと日本人マネージャー氏が迎えてくれた。
いや〜、どうなることかと思いましたが何とか帰って来れましたね〜。
相方Hはまた
「生きてた〜。」と言ってます。
良かったね。生きてて(^^;

 

走行距離は1000kmほど。
距離にしたら大したことはないんだけど、
色んな意味で充実したツーリングでしたねぇ。

 

 

バナナさんと握手をして、お礼を言う。
大変お世話になりました。
仲良くなれて良かったです(´∀`b)

 

 

日程表によると、これからシャワー&休憩と書いてある。
レッドバロンにシャワーがあるのかと思っていたら、なんとレッドバロンの社宅、
つまり、マネージャー氏の家のシャワーを借りることになるらしいです。

それはまた申し訳ない感じなんですけど、でも渋滞のバンコクを抜けてきて汗だくなんでやっぱり借ります。
マネージャー氏の運転するでっかいワゴンに乗って、お宅に伺います。
こんな展開になるとは、予想できませんでしたな〜。

相方Hがシャワーを浴びている間、レッドバロンのしくみについてちょっと聞いてみた。
マネージャー氏、東北のレッドバロン店員だったんだけど、
ある日突然
「ちょっとタイ行って来い」とバンコク赴任が決まったそうです。
それってかなり大変な気がするんですけど( ̄[] ̄;)

でもちょっと楽しそうですね。海外生活。
やってみたい気もしますね。

シャワーを浴びてさっぱりしたら、レッドバロンに戻ります。
店内をウロウロしていると、バナナさんが車に乗って来ました。
そう、これからまだちょっと我々の相手をしてくれるそうなのです。

でも、車に乗っていたのはバナナさんだけでなくロイさんという女性も一緒。
どういうことかと思ったら、
バナナさんの彼女なんだって(^^;

ということでロイさんも加わり4人でバナナさんの愛車RAV4に乗ってバンコクの街へ。
と言っても、バイクでさえあんだけ進まなかったんだからそう遠くには行きません。
レッドバロンの近くの、初日に行ったショッピングモールへ行くそうです。

 

それでも、やっぱり道は混んでて大変なんだけどね。
バナナさんはすっかり上機嫌で「Banana Taxi!」とか言ってます。
ロイさんもやっぱり英語が上手いです。
何ていうか、大学まで出ておいてこれだけ英語話せない自分が痛すぎますね〜。
まあ、
ワタクシだけではないということでお茶を濁しておきますけどね。

 

ショッピングモールの外にある雑貨とか服とかのお店をロイさんが案内してくれました。
タイ語のTシャツがあったので、ロイさんに読んでもらって買う。
何て書いてあるのか聞いたはずだけど、すっかり忘れちゃいましたね。ええ。


小さな店がたくさんです。ワキワキ。

 

服を買ったら、今度は地下の食料品売り場でお土産を探します。
もう安いもんだから手当たり次第カゴに入れていく。
お菓子に始まりレトルトタイ料理、タイのラーメン、ドライフルーツ、お茶、ビールなどなど。

「You cau open thai food restaurant!(タイ料理レストランができるよ!)」とか言われつつレジへ。
いくら安いったって、ものすごい量なので金額がすごいことに(^^;
所持金とレジに表示されるお金を見比べてワタクシの表情が曇ったんでしょうな、
バナナさんが「No problem. you can use credit card.(カード使えるよ!)」と、フォローしてくれました。

財布のお金を引っ張り出してレジ打ちが終わるのを待つ。
大丈夫なんだけどなんかちょっと緊張してきた。
で、合計金額を見てみると…なんと100バーツ差で足りました。
は〜、ギリギリセーフですわ〜(^^;

調子に乗って3000円分くらい買っちゃったけど、この膨大な食料品、ちゃんと飛行機乗れるんかな…。

 

まだ外は明るいけれど、買い物も終わったし夜ご飯にします。
今夜はバナナさんが昨日の夜から言っていたお勧め料理
「タイすき」なのです。
ショッピングモール内にある、大分広いデニーズみたいな感じのMKというタイスキチェーン店に入る。
タイ的にはかなり高級料理店だと思われます。

タイすきっていうのは、「すき」ってなってるけどしゃぶしゃぶです。
付けだれがタイっぽいっす。


メニューには日本語が\( ̄▽ ̄;)/


まんま鍋の材料ですね。

炎天下を走ったあとのビールはやっぱり美味いの一言。
タイスキもやっぱ美味いしね。
タイ料理はホント何食べても美味しくて連日食べすぎです。
昨日泊まったホテルの部屋に体重計があったので計ってみたら、
家を出た時より
2kgも太ってました(^^;

そんなことをバナナさんに言ったら、そんなの大した問題じゃない、と自分の腹を指して言ってました。
う〜ん、
タイ人のみなさんは大抵細いんですけどね。

 

夕食が終わる頃には太陽はとっぷりと沈んでいた。
窓の外を見ていて思い出したんだけど、そういえば、出発前に「タイで暴動」のニュースが流れてたな。
あれ、どうなったんだろう。
英語で聞くのはものすごい大変そうだからやめとくけど。

 

レストランを出て、車に乗り込む。
これから向かうのは、初日に泊まった「アレクサンダーホテル」
確か、このショッピングモールから歩いていけるところにあったはずだ。

外が暗くなってもバンコクはやっぱり渋滞していて、
歩いて行くより大分長い時間をかけてアレクサンダーホテル到着なのです。

荷物を持ってロビーへ行く。
そうか、もうすぐ日本へ帰るんだ。
せっかくバナナさんともドラッグスターとも慣れてきたのに。

帰りの飛行機は大分遅い時間なので、まだ時間がある。
新聞を読んだり、おしゃべりをして過ごす。

 

 

 

…アレ?腹痛くなってきたぞ?

 

ということでトイレへ。

 

 

 

 

…あぁ、ヤバイ、ついに腹壊した…orz

 

それから小一時間、ソファーとトイレを5往復くらいして、
気づいたらマネージャー氏もお見送りに来てくれていて、
相方Hはちょっと感動の別れをしてたみたいだけど、
ワタクシには全くそんな余裕はなく、
苦しんでいると空港への迎えの車が来て、
荷物を運んでもらって、心配されつつ車に乗り込み、
皮肉屋のバナナさんにイヤミの一つも言ってやろうと思っていたのにそれも叶わず、
ベンチシートに転がったまま、
空港へと搬送されたのでした。。。

搭乗の手続きは案内のヒトが全部やってくれたので、我々は待って乗るだけ。
搭乗ゲートでひたすら寝ていると、少し腹の具合が回復してきました。
ということで、ちょっと空港内を探検して免税店とか覗いてみた。

でも、腹イタイ時に買い物って、できないもんだね(^^;

 

 

 

飛行機に搭乗したら、もう寝ます。
くそう…原因は多分、水上マーケットで買い食いしたお菓子だね〜。
生クリームとか危険だったか…(ToT)

 

せっかくの国際線なのにビールも飲まず、ひたすらトイレと席を往復してるうちに夜は明けて、
気がつけば飛行機はセントレアへ着陸っす。

だからさぁ、毎回言ってるけど余韻を楽しむとかそういうことは無いんかい!
どうしてこう終わりがけになると色々おみまいされるんだか。。。

 

悶々としているうちにも電車は走り、

なんとか家へと辿り着き、倒れるように眠ったのでした。

 

くそ〜、どういうことだよ〜( ̄∩ ̄#!!

 

 

おしまい。

 

 

本日の走行距離  カンチャナブリ(D)→バンコク(E)

約250km

 

 

 

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