8月17日

おはようございます。
モアブキャンプ場の朝は、なかなかの涼しさに包まれていました。
今日もいい天気です。
ワタクシのココロ以外はね。
何しろ、昨日まさかの砂利道でコケてから、まだスポーツスターを動かしていないのだ。
果たしてデリケートなハーレーがちゃんと動いてくれるのか、非常に心配なのです。

とにかく、朝ごはんにしようというケンジさん。
今日のメニューは、おとといも頂いた「オートミール」。
いや、正直あんまり美味しくはないよね、と思っていたけれど、今日食べるとなかなか美味いです。
そうか、これは慣れると美味くなっていくものなんだね。
でもまぁ、醤油味が欲しいところではあるんだけれど。


オートミールはこんな大箱に入って売られているそうです。

朝食を食べたら、いよいよスポーツスター修理。
う〜〜ん、心配なんだけど我々にできることもないんでとにかく撤収。
テントや寝袋をたたんで、ケンジさんご一家の分も一緒に大きな袋にしまいます。
ホント、メンテナンスを覚えないといけないよな〜、と思うんだけど全然覚えられないのです。
未だにパンク修理すらできないというヘタレっぷりなのです。
まいったねコレ。


スポーツスター修理中・・・。


それを見守るワタクシ・・・(のメット)
 



撤収作業をして、キャンプ場の写真を撮り終わったころに「修理完了!」と、ケンジさん。
キャンプ場をぐるりと試走しても、問題なかったみたいです。
いやすごい、修理できるって格好良すぎです。
ワタクシもそうありたいところなのです。

・・・ということで出発と相成りました。
時刻は7時。
まだまだ涼しいのです。

今日のルートは、まずナハボ族の聖地と呼ばれる「イエローストーン国立公園」に行って、
それからグランドキャニオンで夕日を見て、それからホテルに向かうのだそう。

「そのルートの途中にも観光スポットがあるから立ち寄って行きましょう。
道は少しダートだけど、もうそろそろ慣れてきたから多分大丈夫!」

・・・とのこと。

いやいやいやいや、大丈夫な訳ないじゃないですか!
我々、自力でこのキャンプ場の駐車場から脱出できないくらいのダメライダーなんですよ!!


ということで、時間の都合でどうなるかはわからないけれど、行けるならダートの手前で車に乗り換えて行くことを固く約束してもらい、ホントに出発なのです。
いやもう、とんでもないこと言いますねホント!(超弱腰)

はじめはガソリンスタンドで給油。
街ごと絶景地帯なので、ガソリンスタンドから見える景色もやっぱり絶景です。
なんていうか、やる気出てきますね〜。


清清しいですね!

ガソリンを満タンにしたら早速スタートです。
がんばって遅れを取り戻さないとね!

まだまだ涼しい8時前の世界を走ります。
うん、でもこれは確実に暑くなるね。
それだけは間違いないですね!

本日もまごうことなく晴天でございます。
こんなに天気のいいツーリング、ステキすぎじゃないですか〜。
アメリカの気候って、いつもこんなに良いんですかね〜。

相変わらずのビッグサンダーマウンテン状態の岩山には、直にペンキでお店の宣伝描かれてたりします。
ちょっとした環境破壊な気もするけど、なんでかかっこよく見えちゃいます。



しばらく走ると岩山もなくなっていき、また一面の荒野になります。
ちょっとしたアップダウンはあるけど、とにかく激しく何にも無いです。

アメリカの道路にももちろん道路交通法的なものがあって、それにしたがって車は走ってます。
で、たまに見かけるのが、大きな荷物を運んでいる車。
荷物のサイズにはもちろん限度があるんでしょうが、もう明らかに車線からはみ出してるものを運んでいることもよくあります。

ワタクシがここで見かけたのは、家なのかなもしかして。
丸っこいカタチの建造物が、巨大なトラックの荷台に乗せられていました。
そして、"OVERSIZE LOAD"のプレートを掲げた乗用車2台に連行されるかのように走っています。
重そ〜に荷物を運ぶ彼らは、なんかカワイイのです。

しばらく行くと、小さな街が続くエリアが出現。
そこで給油休憩なのです。
すっかり暑くなってきたのでまたアイス食べながら休憩。
曲がり方がマズイと怒られている相方Hを横目に子どもたちとアイスを分け合います。
新興住宅地なのかな、なんか小奇麗な街でした。
コンビニには、アメリカらしく「ベビーシッターします!」という高校生のチラシ貼られていたりね。
いや〜、「フルハウス」の世界ですね〜(注;アメリカのホームドラマです。知らない?)
お店の中はとっても涼しくて、もうここに住みたいと思わせる気候なのですが、
店内ではアイス食べるスペースがないため外に行きます。
日差しがまぶしいです。
今日もさわやかな快晴です。


違う味のプリット式アイス発見。

休憩して服をまた濡らしたら出発です。
あ〜、もうしょっぱなから暑いのでございます。

でもって、出発から10分くらい走ったところかな〜?
道路工事をやっていたのですよ。ええ。
でね、よくある話だと思うんですけど、片側交互通行になってたんですよね。
アメリカの警備員さんは 「STOP」の標識を持って立っています。
解りやすいっちゃ解りやすいですね。

で、もちろん停まる訳ですよ。
そこで気づいたんだけど、走ってて暑いときに、この馬鹿でかいエンジンにまたがって停まってるって、相当暑いです。
そりゃもううんざりするくらい暑いです。
でも、不思議なんだけど汗はかかないのです。
いや、もちろん汗は暑いわけだから出てるんだけど、それが蒸発しちゃうんですね〜。


早く行かせて〜(ToT)


何ていうの、走ってて乾燥するのはまだ解るんですよ。
だってほら、何しろドライヤーの前にいるようなもんだからね。
けどそれが停まってても起こるんですね〜。
汗びっしょりで気持ち悪いっていう感覚がこの辺の人にはわからないんでしょうね。きっと。
確かに乾いちゃえば気持ち悪くはないんだけど、非常にお肌が乾燥してきます。
それはそれでとても大変なんですね〜。
今後行かれる方はスキンケアグッズをしっかり用意していかれることをお勧めいたします。

写真に集中しているフリをしても暑さがごまかせなくなってきたころでやっと通行止めが解除されました。
アメリカの片側通行は、通行止めされている区間がとにかく長かったです。
何kmの世界です。
そりゃ通行止め時間も長くなるわな〜。





それから走ること約1時間。
走っても走っても低い草がまばらに生えているだけの原野の中、また次の休憩ポイントに着きました。
もう我々大分ヘロヘロです。
給油してアイス食べて、でも全然涼しくならんべ〜!と文句言っていると、他のハーレー軍団の皆様到着。
彼らの服装を見て唖然としてしまう我々。

我々、夏のツーリングの定番なのですが、Tシャツと日よけのラッシュガードと肘プロテクターで走ってます。
でも、到着したハーレー軍団の皆様はTシャツと皮ベストという、なんとも見た目重視なスタイル。
いやいやいやいや、このめっちゃくちゃ強い日差しの中でその装いは間違ってるでしょ!
日焼け止め塗ってるけど、そんなことでブロックされてるとはどう考えても思えませんとも。
いや、日焼けがどうのとかそんなことじゃなくって、やけどしますよこの日差しは!

さすがですね。
そんな細かいことは考えないのがアメリカンライダー。
何回日焼けに苦しんだって格好良さを優先するのがアメリカンライダー。
なんて漢(おとこ)気あふれる方々なんだ!
尊敬っす。
誰だ白人は肌が弱いとか言った奴は。
まぎれもなく我々のが弱いわ!

我々が服濡らしたりアイス食べたりしている間に、漢気ライダーたちはさっさと給油して行っちゃいました。
さすがだわホント!

去っていく彼らに尊敬しながらも、次のルートの説明を聞きます。
ここから先は、いよいよ「モニュメントバレー国立公園 」に入って行きます。
しかし、その少し手前に「世界一ハーレーが似合う道」があるそうで、そこに立ち寄って行くんだって。
立ち寄っていくと言うか道自体は普通に通るんだけど、
そこで写真を撮るためには砂利の駐車スペースにバイクを止めるしかないと。

えええええええ〜、砂利〜〜??
それ無理でしょ〜!

「ホントにちょっとだけだし、しかももう大分運転に慣れてるから大丈夫だって〜!」というケンジさん。
けどさ〜、もう一回やらかしてるわけだしさ〜、そううまいこといかないでしょ〜〜。

で、協議の結果ケンジさんがエレグラに乗って、相方Hが(なぜか)スポーツスターに乗って、
ワタクシは車の助手席に乗せてもらって行くことにしました。

ちょっと相方Hよりもはるかに先輩のワタクシとしては屈辱的なフォーメーションなんですけど!
でもまあ2回目はシャレにならないんで引っ込んでおきます。オフロードライダーとして。

よく北海道とかで、キャンプ場の入り口がダートだと嫌がるヒトっているじゃん。
なんでそんなちょっとのダートをそんなに気にするのかと思っていたんだけれど、
今ならその気持ち、誰よりもよく解りますとも!

ということで助手席に乗せてもらって出発なのです。
この暑さの中で乗る車って、もう何ていうの?気候良すぎて大変ですよ!
そりゃみんな車乗るさ!
だって快適すぎるもん!
自分なんだかホコリ臭いもん!

車の中をひとしきりホコリ臭くしたところで、視界が開けた。





目の前にはずっと先まで続く、ひたすらに真っ直ぐな一本の道。
道の向こうの砂漠にそびえ立つ急峻というかこれ以上ないテーブルマウンテン。
赤い地面をわずかに彩る草木。



ああ、確かに映画とかで見たことがあるわ。
なんていう綺麗な、力強い景色なんでしょうか。
これほどのインパクト、なかなか無いですよ。

 

この場所、マルボロの広告とか、猿の惑星のロケ地とか色々な撮影に使われているそうですが、
ワタクシの記憶に一番残っているのは、大好きな映画「フォレスト・ガンプ」で、
主人公のフォレスト・ガンプがアメリカを何度も往復するマラソンをしていて、
「やっぱりもういいや。」とやめた場所。
ずっと前に見た映画なのだけれど、その部分がフラッシュバックしてきます。
それくらいの強烈な印象なのです。

車が路肩に停まると、ケンジさんと相方Hはすでに到着していました。
なんとかコケずに済んだ模様ですね〜。
車を降りると「コケるかと思った」「タイヤがズザザザ〜〜ってなった」と、
もう焦り過ぎて薄く言語障害な相方H。
でしょでしょでしょ?滑るんだって!!(←重ねて言いますがオフ車乗ってますorz)



どれだけ怖かったか自慢会絶賛開催中の我々の脇を優雅に通り抜け、
ダートなんてモノともせずにいい感じの撮影スポットまでバイクを動かすケンジさん。
さすがですわ。
この技術の差はただのキャリア差とは思えないんですが如何でしょうか。


とにかく命がけ。。。というか免責2000ドル賭けでやっと来た絶景ポイント。
みんなでガシガシ写真を撮って、砂利への勝利を噛み締めます。
は〜、なんてしょっぱいライダー達なんでしょうかね〜。
アメリカくんだりまで来る人々は、きっとみんなもっと猛者なんだろうな〜。
しかしまあ、毎度のことながら来ちゃったもんはしょうがないんだけどね。


ハーレー似合うわ!


モニュメントバレー国立公園への道は、この目の前の道を行ったさらに向こう側にあるそう。
あまりの絶景にすっかり暑さも忘れて、再び走り出します。
いやなんかすごい。映画の中に入り込んだような景色です。


こんなとこ走れるなんて、さすがアメリカっす!

しばらく行くと、PAのようなところに入りました。
ここは、このモニュメントバレーに住む原住民「ナハボ族」のみなさんの作る、
いわゆるインディアンジュエリーのショップなのです。
ケンジさん曰く、ここで売っているジュエリーは本物で、
オーナーさんが作るジュエリーはホントに貴重なものなのだそう。
あまりの美辞麗句ぶりに、他で聞いたらちょっと怪しさを感じるところではありますが、
ケンジさんがそう言うんだからそうなんでしょう。きっと。
だってちゃんとラピッドシティ空港まで迎えにきてくれたしね。


カワイイお店がたくさんあります。

相方Hはナハボ族の信じるいい精霊「ココペリ」が気に入ってペンダントトップを購入。
ワタクシは水晶なんかのストーンが入ったネックレスを買ってみました。
この「ココペリ」、なかなかカワイイので色々なお土産ものに描かれてました。
猫背で踊っているような足取りのヒトが、笛を吹いているような図柄です。
確かに、日本でも見たことあるよね〜。
ちなみにツーリング初日に行った「フルスロットル・バー」のステッカーには、
ココペリが酒瓶持ったイラストが描かれています。
ワタクシも将来もしかしてバーを開くことになったあかつきにはこのデザインをパクろうと思っております。

さて、ここからいよいよモニュメントバレーの中、ビューポイントまで向かいます。
バイクに乗るのかと思ったら、ここから先は車で行くのだそう。
しかもこのジュエリーショップの方も一緒に行って下さる・・・って、彼が運転するの?

・・・ということで、ナハボ族ジュエリーショップオーナー氏の運転する
ケンジさんのシボレーに全員で乗り込み、
モニュメントバレーへと向かうのでした。
これは一体何事?と思ったのですが、よくよく聞いてみると元々モニュメントバレーはナハボの土地なので、
ナハボ族は入場無料なのだそう。そりゃそうですね。

ということで、ナハボの方が運転していて「ここに乗っているのは僕の家族だよ〜はっはっは〜♪」
と言ってればフリーで入れるんだって。
いや〜、彼以外は純正の日本人なんですけどね。

バレないように(?)ナハボ語の挨拶を練習して料金所へ向かう我々。
我々の心配をよそに、料金所では、ケンジさんの目論見通り見事にタダで通過することができました。
やったね♪

モニュメントバレー料金所を過ぎるとすぐにホテルがあります。
こんなところに泊まったらステキなんでしょうが、今日はここから景色を眺めるだけにしておきましょう。
まだまだ先は長いのです。


モニュメントバレーホテル。

モニュメント・バレーMonument Valley)は、アメリカ合衆国西南部のユタ州南部から
アリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯の名称である。
メサといわれるテーブル形の台地やさらに浸食が進んだビュートといわれる岩山が点在し、
あたかも記念碑(モニュメント)が並んでいるような景観を示していることからこの名がついた。
古くからのナバホ族居住地域で、居留地となった現在では、その一部はナバホ族管轄のもと
一般に開放する形で公開されており、ナバホ族の聖地とも呼ばれ有名な観光地となっている。
(wikipediaより)

その絶景がこちら


何が生えてきた。

 
ふえた。
なめこ栽培のアプリ思い出したわ〜。

ここからさらにモニュメントバレー内部は砂砂しいオフロードになっているみたいです。
崖っぷちにあるホテルの下に伸びる道には観光客を乗せたジープが走っている。
たまに普通車が紛れ込んでるけど、迂闊に進むとスタックしちゃうんだって。

こんなとこでスタックとか考えたくないです。
雨なんか降った日にはエライことになるんでしょうね〜。

西部劇に出てきそうな…っていうか西部劇のロケ地で感慨に耽ったら出発なのです。
いや〜、いいもん見たわ。

ジュエリーショップ前駐車場まで車で戻り、再びハーレーにまたがり進みます。
ガンガンと日差しが降り注ぐ中、しばし西部劇な風景の中を走る。
しかし、こんなインディジョーンズな景色の中でもかなり交通量があって、ものすごい速度で車が走っています。
ちなみにここで帽子を吹っ飛ばしてしまいましたが、バイク停めて取りに行く勇気はなかったっす。
それくらいの速さと交通量なのです。・・・いや、ホントはやる気の問題ですスミマセン。

ちょっと移動してランチのはずだったんだけれど、まあ結局なんやかんや1時間くらいは走ったでしょうか。
景色は次第に人工的なものになり、次の街に到着なのです。
とりあえずガソリンを入れて、本日のランチは再びサブウェイになりました。
正直サブウェイ美味過ぎです。このまま毎日サブウェイでも何ら文句ございません。

なんかちょっと雲が出てきているのを気にしながら店内へ。
時間が少し遅いせいか、この前のような行列にはなってませんでした。
じっくり選んで、野菜のコーナーで”ALL but Onion!”と言ったもののいまいち通じないのが切ない。
3回目ぐらいでやっと通じて無事たまねぎ抜きランチ成功なのです。(たまねぎ嫌いなんですよ)

ちなみにケンジさん曰く、サブウェイで美味しいサンドイッチを食べるには、焼いてもらえるものを選ぶといいんだって。
つまり、ハムのサンドイッチはケンジさん的にはイマイチだとのこと。
確かにパンは焼いたほうが美味いです。だから一理あるのです。


美味しいんだけど、どうしても美味しそうに撮れない
サブウェイのサンドイッチ。

例によって服を濡らし、どっからでもかかって来い状態で出発します。
もうこれだけ毎日暑いとそろそろ慣れそうなもんなんですが、毎回結構キツイっす。
けれど、外へ出てみると雲がだいぶ近くまで来ています。
そんな暗雲ではないんだけど、一部、雲が地面にまで伸びてきているような危険な形をしています。

う〜ん、ま、まあ大丈夫な気がする。多分。
大体大丈夫じゃなくたって、この暑さの中では前もってカッパ着るとかそういう器用なことはできやしないのです。

ということでそのまま発進。
相変わらず、走り出しは気化していく水のおかげでかなり涼しい。
犬の水やりマシーンみたいな感じでちょっとずつ水が出てくる容器みたいなのを作ったら売れるんじゃないかな。
非常に局地的ライダーにしか販売できないんで、発明成金にはなれなさそうだけれど。

しかし、まあちょびっと予想されたところなんだけど雲はどんどん我々の進行方向に伸びてきました。
そしてこれは低気圧の中心っていう奴なのか、向かい風がどんどん強くなっていきます。
向かい風だからそう車体が振られることはないんだけれど、どういうわけかこの風、かなりひんやりしています。

そして案の定、雨粒が落ちてきてしまいました。
けどまあ何だ、もう水かぶって出発してくるぐらいだから、
濡れることなんてそう大した問題ではないんでそのまま進みます。
だって雲の向こう側にはもう青空が見えているのだ。
また暑くなるのは時間の問題なのです。

カッパ着ずに進むと決めたのは良いものの、気温はどんどん下がっていきます。
別に標高上がってる訳じゃないのにこの冷え込みはちょっと尋常じゃないっす。
はじめに40℃近くあったとしたら、20℃台まで下がっている模様です。
雨粒はバシバシ体にぶつかってきて、もうずいぶん前のことのように忘れていたスタージスでの雨を思い出させます。

でもでもでも、もうちょっとで青空までたどり着けるのだ。
屋根もないのにここで停まってカッパ着るのも面倒だし、できるだけ早く雲の下を抜けてしまうしかないのです。
ああもう、暑いとか乾くとか文句ばっかり言って悪かったよ!早く太陽に会いたいのですよ!

なんだかんだ結局文句を言っているうちに雨雲の下を無事通過した我々。
すっかり冷えた体を太陽がじりじり暖めてくれます。
極端なんだよホント!

服が乾ききったところで、次の休憩スポットに到着です。
さっきの寒さの記憶が未だ残っているのでアイスはさすがにやめとくとして、
服を濡らすかどうかちょっと迷ったけれどやっぱり濡らしとく。
我々は前を向いて進まねばならんのです。

「この道をひたすらまっすぐ行って、突き当たりを左だよ!」という、簡単なケンジさんの道案内・・・というか道がシンプルなんだけど、とにかく説明を聞いたらスタートなのです。
さっきまでは多少のアップダウンがあったけれど、今度はまた草原の真ん中のような道をひたすら走ります。
走り出しこそ暑かったけれど、突き当たりを左に曲がるころにはそうでもなくなってきた。
そう、また標高が上がってきているようなのです。

というのも次の目的地はこの旅行のハイライトの一つとも言える「グランドキャニオン」。
地の底まで裂けるような谷の写真が印象的だけれど、結構山岳地帯みたいです。

途中からケンジさんご一家の車が先導し、その後をついて行くことになった。
メインストリートからは外れ、山のほうへ向かう道に入る。
道端には東北名物ババヘラアイス屋さんのように、点々とインディアンジュエリー屋台 が出ています。
そして道が小高い丘に差し掛かるとちらりと見える深い深い谷。
じっくり見てみたいけれど、停まらないってことはグランドキャニオンはこんなもんじゃねぇ!ってことなのでしょう。


こんなもんでキャーキャー言ってんじゃねぇよ!
byグランドキャニオン

そしてまたひとつ、小高い丘にさしかかったところで前に車が何台も停まっているのが見えた。
連なって停まる車のうしろに着ける。
おや?これはもしかして渋滞?それとも片側一車線STOP?
と思ってしばらく待ってみるものの、どうやら事態はそんなことではない模様。

ケンジさんが車を降りて、前の方まで聞きにいってくれたところによると、どうやらこのほんの少し前で事故があったよう。
でもって、ドクターヘリ が出動しているとのことでした。
「いや〜、あれ呼ぶと何千万円ってお金請求されるんだよね〜。大丈夫なのかな〜。」と心配するケンジさん。


今回のギャラは・・・いや、人命優先なんですけど・・・。


そうなのです。アメリカっていうのは救急車も有料 ならドクターヘリももちろん有料。
健康保険システムも日本とはちがって医療費はかなり高額なのだそうです。
我々は何千万とか請求されたら破産ところの騒ぎではなくなってしまうので
ちょっとお高い海外旅行保険に加入してますが、
普通に生活してるときってどうなのでしょうね〜。
いやもちろん体が一番大事なんだろうけど、心配しちゃいますね〜。

しばらく待ってみたけれど、道路が開通する様子は全くないので今日はあきらめて明日の朝、すごく早起きして再挑戦することになりました。
いやいやいや、一応メインイベントなんだから、しっかりしてくれないと困りますよグランドキャニオン!
けどまあ、きっとここで弾かれるってことは呼ばれてない んでしょう。
そういうときは足掻いてもしょうがないものなのです。

ということでその場でUターンをするワタクシとそしてUターンしてもらう相方Hを含むバンザイツアー御一行様は
本日のホテルがある街に向かうのでした。


明日のリベンジを誓って撤退(ToT)

来た道を戻り、もう夕暮れでだいぶ寒くなってきたハイウェイを走ります。
暗くなってこそいなかったけれど、森の中の道で相当寒いっす。
寒いって言ってるのにガンガン飛ばす車列になんとか着いていき、
1時間ほど走ったところにあったのが本日の宿がある”ウィリアムズ”という街でした。

ウィリアムズは静かな街なんだけれど、グランドキャニオンに程近い街ということで、観光客は結構多い。
お土産屋さんも何件かあるのですが、ケンジさんのオススメというお店に立ち寄ることになりました。
西部劇に出てくるようなテンガロンハットとジーンズ姿の人形がお店の前でお迎えしてくれるお店には
「NATIVE AMERICAN」 という看板が出ていました。
ここもインディアンジュエリーなどなどを扱うお店のようです。


アメリカ版民芸品の店・・・な手作り感いっぱいのお店です。

インディアンジュエリーと一口でいうものの、インディアンっていうのはこの広大なアメリカ大陸のネイティブなわけで、
もちろんその中にはものすごい数の部族が含まれているのです。
ということで、ここで扱われているジュエリーは昼に見たブツとはまたちょっと違う感じなのです。
もちろん、作り手によっても変わってくるだろうしね。

ちなみにここで相方Hはシルバーのバングルを購入。
「現在は銀の値段が上がっているから、今仕入れたらその値段の倍くらいはするんだよ。
それは銀の値段がもっと安いときに仕入れたものだから、そのときの値段のままで売っているんだけどね。」
と、包みながらにこやかに説明してくれる店長さん。
そういうことは 買う前に言ったほうが売れると思うんだけどね(^^;
ワタクシは蝶のペンダントトップを購入してみました。
後は帽子をふっ飛ばされたため帽子購入。いやワタクシ挙式前なもので日焼け禁止令 が出ているのですよ。

あとステッカーとかTシャツとかこまごまとしたものを買い、結構おまけしてもらって満足します。
こういうときに荷物を積んでくれる伴走車がいてくれると違うよね〜。
助かることこの上ないのです。

お店を出るとすっかり日は暮れていた。
とりあえずホテルに行き、荷物を降ろすことにします。
今夜のお宿は「MOTEL 8」 というところ。
お土産屋さんのすぐ近くなのです。

ホテルに着いたら、例によって奥様がビールを出してくれました。
ふもとの街って言ったってここは標高2000m もある山岳地帯。
日が暮れてしまうとそうとう寒いっす。
でも到着ビールはやめられないっす。

さて、明日はどうするかという協議の結果、
今日はグランドキャニオンのサンセットを見るつもりだったけれど、それと同じくらい綺麗だと有名なサンライズを見ることにしようということになりました。
そのためには明日はなんと4時起 きだとのことですorz
けれど、「車で行くことにするので、起きて車に乗ったらまた寝てていいよ〜」とのありがたいお言葉です。
悪いけどバイク組はヘタレ二人なので、遠慮なく寝る方向で動かせて頂きます。

んじゃあ今日は早く寝るしかないよね。
ということで荷物を置いたら集合してご飯を食べに行くことに。
ここのホテルにも…っていうかどこにでもあるのかも知れないけれど、プールがありました。
毎日”プール入る!”って言ってるものの、なんやかんやで入れない我々。
まだプールで遊んでるヒトはいるものの、この寒さではまあ時間の問題だろうな〜。

早速部屋に入り荷物を置きます。
一応プロテクターとかしてるので、その辺は外して楽な格好になる。
クロックス履いて行きたいけどアメリカでは変みたいなので一応ガマンしときます。
本日のお部屋もダブルベットが2台置いてあって、なかなかの広さです。
やっぱりその辺、日本のビジホとは違うのです。

駐車場での協議の結果、車でさっきまでいたお土産屋さんの近くにあったステーキハウスに行くことになりました。
どこからどこまでがどの店の駐車場なんだかわからない、とにかくおおらかな駐車場に車は入ります。
北海道は中標津のメインストリートみたいな道だけど、ここはあの有名なルート66 なのだそう。
全然車通ってないんですけど、こんなとこなんだね、ルート66って。

ちょっとレトロな、ちょっとハイクラスな香りがするレストランは”Rod' steak house”というお店。
1946年創業だそう。
お店の奥の方に案内されます。
個人店ってアレだよね。入るのに勇気が要るよね。
今回はケンジさんがいるから大丈夫だけれど、一人だったら多分入れなかったです。
その辺、ツアーのいいところですよね〜。
いくらだったか忘れたけど、そんなに値段も高くなかったところがステキでした。
やっぱ円高の今こそ外国行くべきっすよ!(1j76円くらいでした。)

アメリカ食の大量っぷりにはさんざんやっつけられてきたのだけれど、
ケンジさんおすすめの”Prime Rib(プライムリブ)"のメニューのところには、
”Ladies, Regular or Cattlemans Cut”と書いてある。
日本語で書くなら”レディースサイズ、レギュラーサイズ、牛男サイズ ”だそう。
牛男はもっての他として、レディースサイズっていうのがあるんだからレディースに食べられない訳がないでしょう。
ということで、ワタクシと相方Hはレディースサイズを頂くことにしました。

ビールを飲みながら待つこと数分。
このようなものが出てきました。



いやいやいや、もう喫煙者ではなくなってしまったためタバコ置いてサイズ比較ができないことが非常に残念なのですが、
こんなのホントにレディースサイズとして売り出していいんですか。
JCとか逆に来ますよホント。
この大きさを身近なもので例えるのであれば、だいたいツーリングマップル くらいでしょうか。
厚みといったら、関東版よりもあきらかに厚い です。

いやこれ、無理だろと思って食べてるのがダメなんですかね。
半分も行かないうちに見事ギブアップっす。
は〜、満腹満腹。
ちなみに相方Hはひーひー言いながらなんとか食べきっていたので、男子諸君なら食べきれると思われます。

もうちょっといらない?と聞いていたものの、案の定”いらない”と言われましたので、
育ち盛りのお子様たちに食べて頂くことになりました。
さすがですね。がっちり食べてくれました。

ちなみにお味の方はとっても美味でございました。
アメリカの牛肉は日本みたいにサシとか入っていないんで、あっさりとしているのです。
でもレディースサイズは食べきれないので要注意です。
そういわれるとケンジさん達は牛男サイズをシェアしてましたね。
おそらく日本人的にはそれが一番正しいのかと思われます。


基本的に小さなお店でもどこでも使えるクレジットカードでお金を払い、今日は超素直にホテルに戻ります。
案の定気温はおそらくだけど20℃をきるくらいに下がってます。
「早く寝てよ!」というケンジさんのお言葉通り、入ったら大変なことになるであろうプールを横目に部屋に戻ります。
でも、なんだかんだ言ってもう時間は10時。
「なんかインカムの調子がおかしい」という相方Hのインカム接触不良をガムテープ補修し、風呂入ってビール飲んだらもう12時なのです。

んで明日4時起きと。
なんつーハードな旅なんですかね(^^;
まあ、ワタクシらしいといえばその通りなんですけどね。








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