8月18日

おはようございます。
早朝4時のウィリアムズです。

真っ暗です。

極寒です。

眠いです。


しかしワタクシ、自慢じゃないですけど遊びのときだけは朝も起きられる体質なので、
なんとか出かけられる格好をして車に乗り込みます。

ただグランドキャニオンに行きたいと。
その一心だけで体を動かしております。

けど、車に乗っちゃえばあとは寝るだけ。
近年の旅慣れでどこでも寝られる体質になったワタクシ。
車が動き出すともう3kmも行かないうちに夢の中へとフリーフォールなのでした。

 

小1時間ほどたったでしょうか。
ケンジさんが「シカだ!」と言ったところで目が覚めた。
車は森の中を走っている。グランドキャニオンが近いのだ。

駐車場に車を停める。
ケンジさん曰く、「地面だけを見て歩いて。グランドキャニオンが見渡せるところまで来たら合図をするから、
そうしたら顔を上げるんだよ。」とのこと。
言われた通り、コンクリートの地面だけを見て前に進みます。
空は少しずつ白んできて、
太陽が今にも昇ってきそう。
もう少しで着くんだ。もう少し待っていて!

一体どんな景色が待っているんだろう。

しばらく歩いたら、「顔を上げてもいいですよ!」とのケンジさんからの合図。
それを聞いて大きく息を吸い込んで周りを見渡す我々。

 

 

空気が止まる。
息が詰まるっていうのはきっとこういうことなんだ。
なんていう迫力なんだろう。
目をそらすことができない。
瞬きをするのも勿体無い。
ただそこにあるだけの景色に、ヒトを黙らせる力なんてあるものなのか?
何度か写真で見た景色なんだけれど、写真ではここまでのパワーは伝わってこなかったんだ。


ボケーっとしている我々に、「じゃあ、30分くらいしたら出発するから。それまで景色を楽しんでおいで。」とケンジさん。


いや〜、ヤバイね。
吸い込まれそうっす。
ホントに吸い込まれたらそれはただの飛び降り自殺になっちゃうんでなんとか踏みとどまっておきましょう。
足元はすごい崖なのです。

けれどそこは外国観光地。
柵はもちろんあるんだけど、そこは遊歩道のところだけ。
一歩脇に逸れればもう柵なんかなくなっていきなり崖です。


この先から崖なのですが・・・


このくらい高いのですよ。
 




崖に腰掛けて写真を撮っていると、日本語が聞こえてきた。
ケンジさんかと思ったら、他の観光客の方でした。
そうか、しばらく我々以外のヒトがしゃべる日本語を聞いていなかったですね〜。
そういえばこれまで一切の日本人に出会ってこなかったわ!
いやいや、日本人は結構色々な観光地に来ているんで、そんなことなかなか珍しいですよ!

挨拶しようかとも思ったけれど大学生とおぼしきグループはとっても盛り上がっていたのでやめとく。
卒業旅行かな〜。
良いとこ選んだね〜。

一応新婚旅行らしく色々なところで写真撮ってみます。
しかし、ヒトに撮ってもらった写真って正直イマイチなんだよね〜。
ほら、ワタクシの魅力を十分引き出せていないというかなんというか。
元々そんなものは無いって話も無きにしもあらずですけどね。

しばらく写真を撮って遊んでいると、
「こっちこっち!」とケンジさんが呼ぶ声。
いってみると、崖っぷちからちょっと飛び出た岩みたいなところへ降りれるらしいです。
結構な岩場なんで、落ちたら死にます。国道157号みたいにね。
こんなところそのままにしておいてくれるところが素晴らしいですね。
全てを柵で囲むことだけが能ではないのです。

崖っぷちの崖っぷちまで来ると、さすがに迫力満点っす。
これ、そんなに強い岩盤じゃないですよきっと。
なんかの拍子にグラッと崩れたらここにいる一同総崩れかと思われます。

先端まで行って写真を取りまくっておきます。
できればずっと忘れたくない景色なんだけれど、
人間の、特にワタクシの記憶なんてすぐに曖昧になっちゃうもんね。
たくさん記録をしておくのです。


コケて落ちないように座っときます。

とっても離れがたかったんだけど、あっという間に30分が過ぎてもう30分時間延長。
それでもそんなのあっという間に過ぎてしまい、出発の時間になりました。

どの方向を見ても違った綺麗さがあるから
「納得いくまで写真を撮ろう!」とか言ってたらたぶん相当長いこと帰れなくなっちゃうんだろうな。
我々にはやっぱり時間がないのでお急ぎなのです。
やっぱり、ゆっくりできない症候群なのです。


ビジターセンター。アメリカこういうとこしっかりしてます。

ビジターセンターは当然閉まっているものの、少し案内板を見ているとシカが現れました。
何シカっていうんでしょうね。
日本のシカよりデカイっす。


何見てんのよ!


一通り見学したら、車に乗り込みます。
一通りって言っても、グランドキャニオンのビューポイントはいくつもあるみたいなので、
そのうちの一つを見ただけなんだけどね。
本当に広大だから、全部見ようと思ったらどれくらいかかるんでしょうね〜。


出発したらそろそろ朝食の時間だってことで、
本日はマックに行くことになりました。
ちなみに、グランドキャニオンにあるマックはアメリカ1値段が高い らしいです。

気流の関係で乗るヒトの多くが酔い、目の前まで来てるのにグランドキャニオン観光を「もういい!」と言ってしまうグランドキャニオン飛行場を過ぎ、
ちょっとしたPAのようなところにあるマックに入ります。
ちなみに外見はいたってフツーです。
でも店内に入ってみると・・・。



うん!確かに高い!
いや、高いって言ったってマックなんだから…ってところはあるんだけど、
オーダーした「ソーセージエッグマフィン」のセットは6.29j≒500円くらいでした。
円高なんでまあちょっと高いか?くらいに感じるけど、この前行ったサブウェイでは2人で7jくらいだったんですよ!。
ちなみにこのあたりは水が出なくて下界から運んでいるそうなので、そういう関係で高いんだって。
観光地価格だから、ってことじゃないそうです。

相方Hは、ソフトタコスとの違いがよくわからなかったけれど「ブリトー」なるものを注文。
はっきり言って満場一致でタコベルの方が美味かったです。


イマイチブリトー。なんか作りがテキトーなんだよね〜。

途中、その昔東条英機が乗ったという飛行機をチラ見してホテルに戻ります。
ケンジさんはこういうのが大好物のよう。
我々はメカにものすごく疎いので「ほぉ〜」としか言えませんが。
こう見えて一応理系なんですけどね〜。


ちなみにこんな感じです。

帰りの車で再び爆睡してホテルに到着です。
バイク用装備に着替え、本日も出発なのです。

今日もいい天気ですね〜。
朝のいちばん美味しい空気を吸い、エンジンも好調です。
今日の走行距離は250マイル(400km)といつもより短め。
そう、今日はあの大観光地ラスベガス へ行くのです。
そして、今日が我々を苦しめて…って言ったら太陽様が怒っちゃうんで我々に暖かな光をもたらしてくれた太陽様が最も強烈な場所へ行くのです。
いやいやいや、これまでもかなりの過酷さだったんだけど大丈夫かね!?

何やかんやで午前10時出発。
でも、今日の目的地ラスベガスは今使っているデンバー時間と時差があり、1時間時間が戻るそうなのです。
つまり、今日の我々は一日が25時間となっており、現在時間は午前10時であり、でも目的地から見たら午前9時なのです。
なかなかラッキーな気がしますね〜。
復路ツアーで良かったですね〜♪(単純)

本日の第一目的地までは1時間ほど。
ガソリンスタンドで給油をし、向かった先はセリグメン という小さな街にある、小さな、でもたくさんのヒトでにぎわっているお店でした。
駐車場はないので、小砂利が浮く路肩にビビりながら駐車します。

ここは、ルート66保存会のAngel Delgadillo(以下「エンジェルさん」)という方の床屋さんなのです。
今ではとにかくルート66グッズをそろえたお店になってます。
でも、今でもレトロな床屋のいすが残っていてとてもカワイイ店内です。
壁にはこれまで来られた方の名刺が貼ってありました。
今やなんと観光バスも横付けしちゃうくらいの有名スポットみたいです。


小さな町の小さなお店とは思えない賑わいの店内。

ワタクシも、またここまで来といて知らなかったんですが、ルート66っていうのは現役の国道ではないようです。
wikipediaによると、
「国道66号線は大陸を横断する国道として、アメリカ合衆国南西部の経済・産業の発展に大きく寄与した。
人々はこの国道によって栄え、州間高速道路網の建設が進んでもなお、この国道を守るために立ちあがった。
20世紀中盤の映画や音楽などポップ・カルチャーの中にも多く登場し、多くの人々に愛された道であったことがうかがえる。

しかし、1985年、国道66号線は廃線となり、州間高速道路に取って代わられることになった。
現在では、旧国道66号線(Historic Route 66)として、国指定景観街道(National Scenic Byway)に指定されている。」

だそう。
ケンジさん曰く「東海道みたいなもんだよ〜。」とのこと。
(ケンジさんは日本で暮らしていた日本人で、全国津々浦々に詳しいです。とっても。)


看板にも「Histric US 66」と表記されています。

このお店のオーナー、エンジェルさんではその道ではとっても有名人だそう。
ディズニー映画の「カーズ」のエンドロールにもその名前が出てくるんだって!
もう80代の立派なおじいさんなのだけれど、なんと自転車に乗って登場!激しく元気な方でした。

お約束のステッカーや、お土産をいくつか買って出発です。
観光バスからたくさんの観光客の皆さんが降りてこられたばかりで、あたりは超にぎわってます。
ルート66を行くハーレーなんて、注目の的ですよ! とケンジさんに野次を飛ばされお客さんにカメラを向けられながらじわじわと出発
いやこれ、コケたら一生の恥ですよ!
あー、無意味に緊張した(^^;


セリグメン脱出成功♪
颯爽と!とは言えないビビリ運転っす。


旧東海道っていうと細い道なのかな〜、とか勝手に思っていたのですが、
片側1車線の、草原の真ん中を走る道でした。
でもこれ、今はまばらに車が通るだけなんだけど大陸横断道路でトラックなんかがガンガン走っていたってことだよね〜。
そりゃ、さぞ昔は大変だったことでしょうね〜。

今は、インターステイトハイウェイがつながっていて、だいぶ違うところを走ってます。
ちなみにワタクシが走ったところでは片側4車線くらいある大型道路になっていましたね。

でも、ルート66は長閑で快適な道でした。
どこかおおらかなアメリカを象徴するかのようにね。
「いや〜、天気もいいし、最高だね〜♪ しんどくなったらいつでも運転替わるからね〜。」と、ケンジさん。
いや、今んとこ大丈夫なんで遠慮しときます(^o^)


ワタクシは田舎道が好きなのです。

気分よくルート66を走り、次の休憩ポイントはこれまたルート66のPA。
赤いアメ車が停まるカワイイPAでした。
建物とか大分ぼろぼろなんだけど、これはオーナーさんのセンスの良さなんでしょうかね〜。
全体としてめっちゃカワイイのです。
ちなみに駐車場が砂利だったんでそ〜〜〜〜っと停車
タイヤ2本分くらいを敷地に入れてそれでヨシとします。
これ、なんかトラウマになりそうです(^^;


コルベットの停まるパーキングエリア。カワユス。

そしてですねぇ、
恐れてきたことが起こってしまいました。

先ほどから気温がどんどん上がってきております。
標高が下がったんでしょうね〜。

暑い、ですね〜。

よし、まだ大丈夫だけどとりあえず服を湿らせておこう、と思ってトイレに入るとこれまた非常にポップなトイレでした。
カワイイのでトイレ内ですけど写真撮っちゃいます。
なんか若干緊張するトイレでございました。


女子トイレ内部。このお姉さま方に見守られて用が足せます。どうよ?

とりあえずアイスを食べて写真を撮って出発です。

次の街はキングマンというところ。
どんどん上がってくる気温の中、そして景色が草原から砂漠へ近づいていく中走り続けます。
まあでも我々もね、これまでなかなかの気温の中を走ってきた訳ですよ。
ちょっとやそっとじゃ暑いとか言ってられないですよね。
まあそりゃ確かに暑いんだけど、モアブあたりの暑さはすごかったもの。
それに比べたらまだいいっすよ。

ワタクシの手元には超怪しい温度計しかないんでアレなんですが、
このころ気温は40℃ぐらいだったと思われます。
このあたりまで来ると1℃1℃が魂の叫びです。
日本だと寒さでそう感じることが多いのですが、アメリカだと暑さが襲来なんですね。
砂漠ってすごいわ〜。
ムシムシして鬱陶しいとか言って悪かったよ〜。

まあ、すごくすごく暑いながらもなんとか持ちこたえているうちにキングマン到着。
ガソリンスタンドで給油をして、ケンジさんの車に着いてランチを食べに行きます。

今日のランチはバーガーショップ「IN-IN-OUT」
ここはファーストフードなんだけど、注文してからパティを焼き、店内でジャガイモを切って作ったフライドポテトを揚げてとにかく丁寧に作っているのです。
とっても美味しいハンバーガーで、「ここのハンバーガーを食べたら、某有名チェーンのバーガーは食べられないよ!」とのこと。
このバーガーチェーン、カリフォルニアとその周辺にしかなくて、
カリフォルニアからニューヨークとか東海岸に移住したヒトはこの味がとても恋しいと嘆く ことが必ずあるそうなのです。

そして到着したお店は、広い駐車場に車がいっぱい停まっている人気のハンバーガー屋さんなのでした。


うわさのIN−N−OUT。

お店は、まあ多少広いけど他のファーストフードと変わらない造りです。
でも店内にはお客さんがいっぱい。
サブウェイも結構な混雑っぷりだったけれど、ここはもう大盛況です。
みんなで座ることは無理!転々と空きテーブルを見つけて席を取ります。
オーダーカウンターもなかなかの渋滞っぷり、
回転が速いからそんなに並ぶわけじゃないけどね。

ケンジさん一押しの「ダブルバーガー」のセットを注文して席に着きます。
番号札制になっていて、番号を呼ばれたら取りに行くのです。英語で。
でも、さすがに英語オンチの我々でもこのころになると多少英語に耳が慣れてきて、
少しづつ聞き取ることができるようになってきたんだけどね。

ということで無事にバーガー到着。
直径としては小さいんだけど、厚みがものすごくあるのでボールみたいになっているバーガーをほおばります。



いやこれ、確かに美味いわ。
ほら、最近よくファーストフードじゃなくってカフェとかでハンバーガー出してたりするじゃん。
そんなのに匹敵する美味しさなのですよ。
しかも値段はファーストフード。
これは確かにこの大盛況もうなずけるのです。

そして、ケンジさんが「コレは裏メニュー♪」と言ってもらってきてくれた唐辛子のピクルスみたいなのも辛いけどマジ美味い。
ちなみにググってみるとあるHPにこのような記載が(^^;
「Chili を酸っぱく漬けたようなもの (長さ3センチぐらいの黄色い辛子が2本入ったパック)があるので、
欲しい場合は、オーダーしたものを受け取る際に 「チリーズ、プリーズ 」 と言えば無料でもらうことができる。」
だそう。(そのページはこちら

いいなこの店。
これから絶対もっと広がっていくと思います。
はやく日本上陸してくれないでしょうかね〜。
もう初日に行っちゃいますね〜。


ボリュームもあってすっかり満腹。
ということでいよいよラスベガスへ向けて出発します。
クーラーの効いた店内から一歩出ると、もう揚げられそうな暑さです。
そうだね。よく考えたら一日のうち一番暑い時間に、このクソ暑い道を行くことになるんですね。

ここから先は一本道を北上します。
一回給油をして、ラスベガスの町へ入って行くんだって。
「まあとにかく暑いから、がんばって!」
と言われたけど、まあ・・・がんばります(^^;

服を濡らし、ネックウォーマー(っていうか虫除け)も濡らし、ついでにポケットに氷を入れていざ出発です。
着ているのはラッシュガードなので、濡れてても一見わからないのはいいんだけど、
なにしろ速乾性だからすぐ乾いちゃうんですな〜。
もっと濡れてて欲しい!っていうのもまた不思議な話なんだけど。

 

走りだして数分後はまだ良いんだよね。
気化熱ってすごいな〜、涼しいを通り越して少し寒いくらいまで体感温度が下がる。
でもそんなの、水分が飛んでいくそれまでの話。
何しろ汗をかいてもすぐ乾いてしまうくらいの乾燥した空気、ただカラッとしてていいね!では済ませてくれないのだ。
とにかくドライヤーの前にいるようなものだから、肌が出ているところから水分が奪われていく。
もちろん肌を出してるとこなんか無いんだけど、たとえばヘルメットのシェードとネックウォーマーの隙間とか、グローブと袖の隙間とか、
そんなわずかな隙を狙って、太陽は、いや、乾燥が侵攻してくるのです。

そして狙われやすいのはやっぱり粘膜。
特に唇なんてカッサカサになってしまう。
口を開けると、一斉に乾燥した空気が襲い掛かって来るからネックウォーマーを口元まで上げて、マスクにする。
やっぱり布一枚だって、あるとないとではえらい違いなのだ。


なぜか涼しげに見えるけど砂漠だし。
もうね〜。本気でサウナみたいなんだって。
小さくなってサウナの中をバイクで走ってると思っていただけるとそう間違いはないかと。


乾燥と暑さは体力も奪っていく。
もしかしたらこれは脱水のせいなのか、それともものすごい風圧に耐えているからなのか
走っているとじきにとにかく眠くてしょうがなくなるのだ。


不思議だよね?だって普段だったら暑くてエアコンなしじゃ寝れない!とか言ってるのに。
この暑さの中でも、まぶたを閉じたらそのまま眠ってしまいそうなくらいの眠気。
オーストラリアの砂漠でも同じことを感じたような気がする。

こんな何もないところで停まったって、せいぜい水飲んで出発くらいしかできないので早く休憩ポイントに着きたいのです。
速い車に着いていき、インカムでくだらない話をしてなんとか持ちこたえます。
インカムは120kmくらい出しているとすごく耳が遠いヒトと話しているような会話しかできないんだけど、
そんなこと問題じゃない、とにかく何かアクションしていないとあっという間にオチてしまいそうなのだ。

 

また1時間くらい走っただろうか。
今度の休憩ポイントはガソリンスタンドがあるだけの、こじんまりとしたところでした。

なにしろ大観光地ラスベガスが目の前にあるだけに、
お客さんは小洒落た方たちばかりです。
そんなところなんだけど、ガスを入れ、トイレに行ったらアイス片手にわずかな日陰を見つけて座り込む我々。

これ一体何トレーニングなんだろうね〜。
まさに過酷。
これがうわさのラスベガスツーリングダイエットなのかorz
でもブライダルエステとしてはオススメできません。
なぜなら乾燥で肌がえらい事になるからね。



 

ここからは・・・って言ってもまだだいぶあるんだけど、都会に入っていくためサポートカーと一緒に走ることになります。
「道がとても複雑なので、できるだけ着いて来て!もしはぐれたらこの道をあ〜行ってこ〜行って・・・」
と説明されたけど、とてもそんな記憶能力はないのです。
必死でついていくのみなのです。
まあまあまあ、何とかなるっしょ!




ということで体を冷やせるだけ冷やして出発です。
よ〜し、もうひと頑張りだ!ラスベガスで豪遊してやるんだ〜〜〜!!!

走り出すと周りにはもう草もまばらな、ますます砂漠っぽい景色になっていきます。
サハラ砂漠みたいな白さはないけれど、黒いアスファルトの塊のような石で覆われた大地。
ここのアスファルト、一体何でできてるんだろう。
この暑さじゃ、溶けてきちゃうんじゃないかってくらいの暑さなんだけどね。黒いし。

途中にビューポイントがあったけれど、止まる気はもちろん起こらないです。
だって、走ってたって暑いのに、停まったら溶けちゃうよきっと!


じわじわと襲ってくる眠気と戦いながら走り、フーバーダムを越えます。
橋の柵が高くてせっかくの景色は全く見えないのが残念だけど、この橋を越えるといよいよカジノ王国「ネバタ州」に入ります。
「州境を越えるとすぐにカジノがあるんだよ!」
とケンジさんが言っていたとおり、いきなりカジノ発見。
世の中にはギャンブル好きがたくさんいるんですな〜。
大王製紙のあのヒトみたいなヒトも、世界には結構いるのかもしれないですね〜。




ネバタ州に入りしばらくすると黄色くガスった空気の向こうにそびえ立つものが見えてきた。
そう、そこにあったのは砂漠に忽然と現れる高いビル郡。
オアシスの貧しい村・・・じゃもちろんなく、あれこそが世界に名だたる大観光地、ラスベガスなのです。



ラスベガスの中心地なんてさほど広くはないんだろうけれど、
そこで働く人々が住む家なんだろうか、そして1軒1軒がかなり広いからだろうか、
中心からはるかに遠くから、思ったよりも大きい街が広がっていた。



ハイウェイは町の中へ入っていく。
はじめは住宅地。
たくさんの家が立ち並ぶ中に野球場が見えた。
けど、当然ながら誰もおらず。
そりゃそうだ。こんなところで野球なんかしてたら蒸発しちゃうよ!

そして街は次第に大きくなる。
交通量が増えて、おまけにジャンクションだらけなのです。
あっち行って、車線変更したと思ったら分岐で合流で間に車に入られインカムで通信しながらなんとか再び合流したと思ったらまたジャンクションで・・・


と、とにかくあわあわしていたらホテルに着きました(^^;

まあなんとかなるもんですね〜。
本日のホテルは
「エクスカリバー・ホテル」
中世のお城をモチーフとしたホテルなのです。

とにかくバイクと車を駐車場に入れる。


あ〜、暑かった!
もうこのまま眠りについて永眠しかねない勢いの眠さでしたね!
そしてインカムがなかったらはぐれてたかもしれないっす!
まあ。ホテル名さえ解ってたらなんとかたどりつけるとは思うけど、迷子とかイヤじゃん!

は〜、とにかく疲れました。
駐車場は立体構造になっているためここは日陰。
日陰だと大分暑さは和らぎます。
ちなみに、ケンジさんに教えてもらった現在の気温は47℃!
たんぱく質変性するっちゅーねん!

とりあえず荷物を降ろし、ホテルへと向かいます。
外から見たホテルはドラクエに出てくるお城のよう。
そして入り口の上にはでっかいネオンサインで「CASINO」と書かれています。
ホテルは一体何階建てなんでしょう。かなりの巨大さですね〜。


どーん



エントランスを入ると、普通のホテルだったらロビーがあるんだろうけどさすがここはラスベガス。
なによりもまずカジノがございます。
その中にフロントがあるんですね〜。
エントランスの隅に荷物を固めて、ケンジさんがチェックインしてくれるのを待つことになりました。
しかしさすが巨大ホテルに巨大観光地、チェックインを済ませるのにも大行列です。
結局20分くらいは待ったかな〜、やっと鍵をもらうことができました。

そうそう、こういうときは普通日本だったらケータイでもいじって時間をつぶすのが定石ですが、
ここアメリカでは当然通信会社が違うので、まあ高い通信料を払わないと通信できません。
そこで我々貧乏旅行者にはFREE WI-FIという、タダで使えるインターネットの電波が大活躍するわけですが、
アメリカは思ったほどWI-FIが使えませんでした。
いや、正確に言いましょう。タダでは使えませんでした。
ということで、有料なんですね〜。

ちなみに貧乏旅行者の味方「マクドナルド」では使えます。
今回はメールチェックくらいでしか使うことがなかったのだけれど、個人旅行者にはすごく重要度が高いので付け足しときます。

ということでエントランスでも暇です。
何しろ座るところすらないしね。ただの入り口だから。



やっとケンジさんが帰ってきて、もらった鍵で部屋番号をチェックする。
我々の部屋は、2つあるホテルのタワーのうち左側の方の14階でした。
ゴージャスなエレベーターに乗って上へ参ります。
着いた14階ももちろんぬかりなくゴージャス。
カードキーを使って入るお部屋の中ももちろんゴージャス。
ゴージャスダブルベット2台が入ってまだゆとりある空間なのです。

着いたらまずはケンジさんとビールで乾杯!
そしていかに我々が暑かったかを熱く語ります。
もちろんケンジさんはご存知だったと思うのですが、とにかく訴えずにはいられない暑さなのでございますよ!


さて、やっと憧れのラスベガスに着いたんだ、なにしようか。
ケンジさんたちは、アウトレットモールに行くそうな。
我々はショーでも見に行く?それともいいディナーでも奮発しちゃう?と相方Hに聞くと、
「ケンジさんたちと一緒にアウトレットに行きたい!」とのこと。
ここまで来てアウトレット行かなくても・・・とちょっと思ったけど、まあ相方Hが自ら行き先を決めることなんかそうそう無いので尊重することにしておきます。
正直なところこれだけケンジさん達にエスコートしてもらってると、自分で行き先考えるのが面倒になってくるんですな〜。
これは一種の堕落ですな〜(^^;

ということでケンジさん達に便乗してアウトレットモールへ。
ワタクシ足が和田アキコ並にでかいので、ここまできたらサンダル買っておかねば。
日本では気に入ったサンダルが入った試しがないのです。
さすがのアウトレット価格で2000円ほどのサンダルを買い、相方HはまたもTシャツを何枚か購入して集合時間です。
しかしこ奴は何枚Tシャツ買う気なんだ。
確かにあって困ることはそうないからいいんだけども。



アウトレットモールを出て、ラスベガスの「ザ・ストリップ」と呼ばれるメインストリートを通り、もう一つのショッピングモールへ行きます。
というのも相方Hはアバクロで買い物をしたかったらしく、こっちのモールにはそれが入っていたから。
アバクロ(Abercrombie & Fitch)はまだ日本にはお店が少ないらしいのです。


ラスベガスの中心を通る道は、その両側に巨大かつ派手なホテルが立ち並ぶ、ネオンの洪水っていうのはこういうことなんだろうな〜、っていうところです。
全面金色のホテルがあれば、ピラミッドとスフィンクスが建っていたり、壁からハーレーが生えていたり、ニューヨークの摩天楼があったり、火山 があったり、
とにかく思いつく限りのエンターテイメントなところなのです。
ケンジさんのご案内によると、「ここには世界があるから。」とのこと。
確かに世界中のものがありますね〜。凱旋門もどっかにあったぞ?


金ピカのホテル「マンダレイ・ベイ」

駐車場に車を停めると、ここはまあ普通の巨大モールでした。
あんまりワタクシの趣味じゃない感じなので、混雑するアバクロの店内を適当にふらつき、
相方Hに「こっちがいいんじゃない?」とか言って買い物は終了。
なんと、ここはクレジットカードで日本円決済 ができるそうです。
やっぱり日本人は多いんだろうな〜。

そんなことをしていたらすっかり夜ゴハン時。
結局いつもながらケンジさんご一家に便乗してディナーにすることに。
今日はピザです♪
本当にアメリカのごはん、美味しいです。
ケンジさんセレクトのせいなのかもしれないけれど、これだけ連続して美味いと「アメリカ=ごはんが美味い」と思っちゃいますね。
ビールも入ってすっかりいい感じです。




食事を済ませると、ケンジさんたちはクレープを食べに行かれるとのこと。
我々はせっかくなのでラスベガスの街を堪能しに行きます!
ここラスベガスには、無料のショーをやっているホテルがたくさんあって、誰でも自由に見られるのです。

ちなみに、ここ「ザ・ストリップ」というメインストリートにはものすごく狭い間隔で警察官が立っているそう。
だから、これだけヒトでごった返してしかも深夜まで喧騒は続くのにも関わらず、
治安はものすごく良いんだって。
けれど、このザ・ストリップから離れると治安はぐんと悪くなるそうなので注意が必要っす。

巨大なショッピングモールから出て、歩きだします。
我々のお目当てはまず、火山のショーが有名な「ホテル ミラージュ
ホテルの前には池と岩山とたくさんのヒトだかりがありました。

しばらく待つと、南国チックなパーカッションの音が聞こえてきます。
そして、岩山から溶岩が噴き出す!!


火山ショー!

いやいや、結構離れてるんだけど、これかなり熱いっす。
火山はBGMに合わせ、派手に火を噴いたり、納まったりを繰り返しています。
そしてじきに噴火は激しくなり、池の水面まで一面炎で埋め尽くされます。

これがまた熱い。
ただでさえ暑いラスベガスでこれは熱い(^^:

ショー自体は5分もないんじゃないかな。
派手に燃えて派手に終わってました。
しかし、タダだっちゅーのにこれだけ派手に燃料使ってるのは確かにすごい。
さすがアメリカ、損して得取れの精神なのです(?)



路上ではパフォーマーの皆様がド派手な衣装で観光客のみなさまと写真を撮っていたり、全く動かない銅像のフリしてたりします。
これだけでも十分楽しいです。
ショッピングモールも一体何時までやってるんですかね〜。
9時を回っても人が盛りだくさん。皆様帰る気がまったく感じられません。

そして我々は目をつけていたホテル「ベラッジオ」の噴水の前へ。
ここももう人がもりだくさんです。
言わずと知れたブラッドピット主演映画「オーシャンズ11 」の舞台になった場所です。
なんとか隙間を見つけてもぐりこむとショーの始まりです。

要するに噴水のショーなのですが、
音楽に合わせて踊る水は迫力満点。
高くまで飛ばされた水は、ドパ〜ン!と痛そうな音を立てて池に落ちてきます。
色々な曲のバージョンがあるらしく、「Time to say good by」なんかのときには、それはそれは優雅に水が舞うそうです。
う〜ん、何度見ても飽きないんだろうな〜。
お時間の都合により1回しか見れないですけどね!



映画で見ましたね〜!
水が落ちてくる音がものすごいです。


しかしこれ、まだホテル3件分くらいしか歩いてきてないんだけど、
1軒1軒がものすごい巨大さなので大変ですよ。
ホテルの敷地に入ってからフロントへ行くまでものすごい距離がありそうです。
まだ夜だからいいんだろうけど、これが昼ならこの砂漠都市のことだもの、ものすごい暑さで大変なことになりそうなのです。
いや、だからこれだけ夜になってもどこもフルパワーで営業してるんだろうけど。

そんなこと思ってると道の反対側には凱旋門見えてきてますよ〜。
向こう側にも行ってみたいけど、やっぱり日本より全てのものがデカイので、道を渡るって言ったってそうとう大変なのです。
なので対岸から撮影(^^;
いや〜、よく見たらエッフェル塔 もありますね〜。

 
エッフェル塔?

 
凱旋門??いや、どっちも派手すぎ!



なんちゃって世界旅行?
四国八十八ヶ所80番札所「国分寺」のミニ遍路みたいなものでしょうか(マニアック)



すっかり観光客モードに入りあちこちをうろうろしながらホテルに戻ります。
なんだかんだ言って、戻ってきたらもう11時を回ってたりしますね〜。
明日も早いことだし、今日はもう寝るのが吉ですね〜。

しかしっ!

しかしここはラスベガス!!

しかし、まわりこまれた!

ということで、時間は激しくないんだけどちょっとでもでもカジノ行きたいのです!
だからここは30ドル一本勝負 ってことで!





来ちゃいました。
てか、泊まってるホテルの1階なんだから、帰ってきただけなんだけどね。

とりあえずカジノ内を偵察。
アメリカンな兄さん姉さんが取り仕切るポーカーとか、
がっつりお客様が取り囲んであ〜だこ〜だ討論中のルーレットとか、
カードを見つめる目がちょっとコワイブラックジャックとか。

なかなかどの台もいっぱいなのです。
は・・・入る隙がない(^^;

それに、皆様がかけているのは現金じゃなくてプラスチックのコインみたいなモノ。
あれってどっかで換金するのかな。

何人かの人に聞いてみるんだけどよく解らない。

でもって辿りついたのがスロット台。
これもよく解らないんだけど、隣に座ってたおじさんが「ここにお金を入れるんだ」と教えてくれた。
言われたとおり5ドル札を入れてみる相方H。
するとスロットが動き出し、 なんだか当たった模様。
そして「グ〜!」のポーズをするおじさん。

なんか当たったらしい。
そう、カジノは現金でできるようなのです。

それさえわかれば勝負開始!
30分の時間制限で、手持ちの金額が多いほうが勝ち!
ということで散る我々。

・・・しかし、ワタクシなんともギャンブルの才能がないのです。
それはもう、新装開店のパチンコ屋で負けて帰ってくるくらいのダメさ加減 なのです。

このまま待ってた方が勝てる可能性としては高い気がする。

 

いや、でも結果は正直わかってるんだけど、やってみたいじゃ〜ん!
ということでゲーセンによくある競馬ゲームのドッグレース版みたいなのに手を出す。
ちびちび賭けてるんだけど、 あっという間に吸い込まれていくドル紙幣orz
たまに勝てても元取れるほどじゃないし。
う〜〜ん、まことに想像通り。


崖っぷちで粘ること数レース。
そこに相方H登場。
開口一番、 「終わりました。」
ちーん。


そこでワタクシのやってたレースゲームのモニターをチェック。
残りのクレジットを見るとなんと70セント!


・・・この勝負、0ドルvs70セントという超低レベルな戦いながら、
ギリギリのところでワタクシの勝ちじゃね??


悔しかったらしくぎゃーぎゃー言ってる相方Hをバカにしつつ本日の勝負は終了っす。
もう12時過ぎ。
明日も5時起きなんで、とっとと寝ます。

ああ〜、いいホテルなのにまたプール入れなかったわ〜(ToT)
せっかく水着持って来たのに、このままじゃ無駄に終わってしまうのかーっ!

けれど、明日いよいよ到着となるロサンゼルスは、到着が遅くなると渋滞がひどいらしいので、
早朝発は必至なのです。

日々是満タン。
我々らしい旅だねぇ、ということでさっさと就寝のラスベガスの夜なのでした。

 




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