8月15日

朝、目が覚めて外を見ると、案の定雨orz
いくら天気予報どおりったって、凹むものは凹むのです。

朝食パン付きのホテルだったので、ロビーに出てパンとコーンスープを頂く。
某サイトの口コミどおりおいしいパンだったけれど、クロワッサンなんてそんなに食べたら数値的に危険なためほどほどにしておく。

一応、荷物の準備をして天気予報を見る。
まあ、なんていうか案の定雨ですね。
帯広から西がかろうじて曇りかなあ。
まあ、こんな日は停滞してもいいんだけどさ、できれば帯広まで戻りたいんだよね。

数日前に帯広には行ったばかりで特に用事があるわけではないんだけど、
今回、できることなら三国峠が越えたいな〜!と思っていたのですよ。
三国峠っていうのは帯広から旭川方面に抜ける道なんだけど、峠にかかる橋がすごく美しいと有名な峠なんですよね。
以前、一度通ったことがあるんだけど、何がなんだかよく解らず通り抜けてしまったので、
ぜひ一度しっかり立ち止まって写真を撮りたいと思っていたのですよ。

天気予報をチェックすると、明日の天気は晴れ。
ひとりになったことだし、今日は雨天峠越えのM全開ツーにしましょうか!

ということで、雨は一応上がっているけれどどんより曇った札幌から進路を東に取りスタート。
札幌から国道274号線をひたすら走ります。
まずは、日勝峠のふもとにある沙琉川温泉を目指します。
由仁町付近でいよいよ雨が降り出し、カッパとシューズカバー装着。
さて、どのくらい降りますかね。

しばらくは小康状態だったんだけど、おそらく夕張を過ぎたあたりから結構振りが激しくなってきた!
しかも、遠くの方ではあるけど雷鳴ってるし〜!

雨はまあなんとかなっても、雷ってホントどうしようもない。
いや、まず落ちることなんかないと思うんだけどさ、落ちたらシャレになんないよ!
こんな天気でも対向車線にはライダーがピースしている。
なんでこんなとこ走ってんのあんたたち!?

でもまあ、こんな強雨はそう長続きしないというのがお約束なのでしばらく進みます。
しかしこの道、南側に結構分岐が出てくるんだけどちょっとこの道気になりますね〜。
「この先砂利道」って、県道入り口がいきなりダートなんですけどこれどこまで続いてるんですかね〜?

少し雨が小降りになってきたところで、沙琉川温泉に到着。
ここはキャンプ場も併設されているみたいですが、この雨模様の中、テントを張ろうとしているライダーがいますね〜。
なんかみんな果敢だよね〜。ワタクシなら絶対こんな状況でテント貼れないっす。

HO掲載の「沙流川温泉ひだか高原荘」さんの軒下にバイクを停める。
う〜ん、山用ブーツカバー&登山靴だったんだけど、足元ドロドロ(^^;
やっぱりブーツカバーはバイク用じゃないとダメなのかな〜?
でも、ハンドルカバーのおかげでグローブは被害ナシ。やっぱこれ偉大な発明だわ。
もうちょっとカッコイイといいんだけどな〜。

とりあえずカッパをバイクにひっかけ、靴と靴下を脱いで足を拭いてやっと館内へ。
ホント雨だとどこかに立ち寄るのが面倒ですな〜。

こちらは冬になるとゲレンデ目の前になるというリゾートなホテルでした。
けど、公営なのかな?地域密着な雰囲気なのです。

お盆が明けて再び使用できるようになったHOを見せてお風呂に入れてもらう。

こちらの温泉、内湯が2つの控えめな浴室ながら、結構な勢いで湯が掛け流されております。
浴室内には硫黄の香りはあまりしないけれど、飲んでみるとなかなかの硫黄っぷり、
けれど、表示を見てみると源泉は11℃ほどの単純硫黄鉱泉らしいです。
この温度まで加温しての硫黄香と掛け流し!もしかしてなかなかVIPな町なんですかねここは。

温泉を堪能して、身づくろいしながら外を見ると、さっきまで止みかけていた雨がまた降っていた。
ううん、温泉の後に雨降る下界に出て行くのはだいぶイヤですな〜。

だれもいなかったので、扇風機でズボンの裾を乾かしつつ今後の動向について調べる。
一応帯広に行くつもりで出てきたんだけど、三国峠はあきらめてこのまま富良野のほうに向かうのもアリかもな〜。
とか考えていると、日高山脈を越えたところに「ドラム館」というとほ宿発見。
そういえば今回まだとほ宿には泊まってないですね〜。
最近、ちょっとギターを初めたんだけど、音楽な宿ってのも面白いかも!

ということでドラム館に電話し、今日の予約を取る。
よしよし、これで逃げ場はなくなった。大人しく日高を越えようじゃないか!(Mか?)
電話で宿の人に相談してみると、「狩勝峠越えがいいんじゃないかな〜?日勝?やめときな!」とごもっともな回答を頂いたので狩勝で行きましょう。
けど、おなかもすいたことだし道の駅「樹海ロード日高」に立ち寄る。
時間も押しているのでセイコマですじこのおにぎりを頂きます。

バイクのそばでおにぎりを食べていると、ライダーの皆様が続々と出入りしています。
みんな果敢だね〜、と思いつつ日勝峠方面から来たと思われる帯広ナンバーのライダー氏に、峠の状況を聞いてみる。
すると、なんと「峠は晴れてましたよ!」とのお答え。
そんなことあるのか日勝峠!しかもそのライダー氏によると狩勝峠は霧が出ているとのこと。

これは・・・今が峠越えのチャンスかも!
一応道の駅にある峠モニターをチェックしてみると、ホントに晴れている様子。
ライダー氏にお礼を言って、バイクに飛び乗れないけど急いでまたがり発進!

思えば初めて北海道に来た年に日勝峠にやっつけられて以来、十勝には毎年行っているのに日勝は越えていないんですよ。
これはリベンジのチャンスなのです!

数年前はあんなに渋滞して大変だったこの道も、今年は空き空きです。
雨雲は次第に薄くなり、少しずつ空が明るくなってくる。
1000mほどもある日勝峠も、太陽さえ出ていれば暖かいのです。
そして頂上のトンネルを越えると


何コレ!?すごい絶景じゃん!!
いや、写真撮ったタイミングはだいぶホラ、曇ってますけど(^^;
トンネルの十勝側はさんさんと太陽が降る楽園なのでした♪

視界ゼロのときにしか通ったことなかったから知らなかったけど、この道すごい良い道だったんですね!晴れていれば!!

ホントは清水ドライブインで牛トロ丼とか食べたかったんだけど、時間はもう3時。
あまりに時間がないので快適な下り坂を走りぬける。

実はさっき宿に電話したときに、温泉に行くから夕方5時くらいに到着してね!と言われていたのです。
でもね、ここ十勝だよ!?

十勝に来たら、さくさくパイ食べに行かないといけないでしょ!!

ということで時間は迫っておりますがうまいこと走れそうな道をみつくろって帯広へ向かう。
なんかさくさくパイって、帯広駅前の本店以外でも食べられるところがあるらしいけれど、そんなこと調べてる余裕なんかすでにナシ。
とにかく捕まらないように、飛ばし気味のクルマにコバンザメのようについて行って距離を稼ぎます。

ちなみに、今後のために今のうちに調べておきましたが、六花亭西三条店でもさくさくパイが食べられるそうです。
くそ〜、こっちのが絶対早かったな〜orz

まあとにかく、そんなことはもちろん知らないワタクシ、帯広駅に向かってバイクを飛ばす。
もうすぐメガネ型のスカウターみたいなスマホが開発されるんじゃないかと聞きましたが、きっとライダーに人気出ることでしょうね!
検索世代の我々には垂涎の商品ですね。
若干SNS中毒がコワイけどね(結構回りに多いんだこれが)

そんな苦労をしつつ帯広中心部に入って行く。
するとなんと、本日は・・・っていうか帯広っていっつも祭りやってるよね!?の「平原まつり」絶賛開催中でした。。。
いやいや、その道通行止めにされると六花亭行けないんだって!!
と、交通整理員の威嚇にめげずじわじわと六花亭へ間合いを詰めていく。

平原まつり会場を2周ほどしたところで、六花亭裏の駐車場には入れること判明!
弱点を見つけたら徹底的にそこを突くしかないだろ!となんとか通行止め地獄に勝利し、店内へ。

お祭りの人出…ってほど六花亭内は混んでおらず、見事さくさくパイと雪やこんこGETです!!やったね!


サービスのコーヒーとともに・・・、といきたいんだけど、ワタクシおこちゃまなので(三十路だけど)水を頂きます。
北海道の水は美味いです。多分。

さくさくパイは今回少しパイが固めだったのがちょっと残念だけど、雪やこんこはいいチーズっぷりで美味!
そして時間がないので食ったら出発!

いや〜、なんともあわただしい六花亭。
六花亭ってね、こんなに美味しいのにケーキとか1つ200円もしない激安っぷりなんですよ!
ケーキの材料は大概十勝にあるから、っていう理由なんだそうですが、ぜひゆっくりと堪能したいものです。
いや、正直なところさくさくパイと雪やこんこのダブルは結構ボリュームがあってもう1個も食べたらしっかり満腹になりそうな勢いなんですけどね。

普段あまりスイーツに手が出ないワタクシは思うのですが、こういうのって食べるタイミングが難しいよね!?
毎食満腹まで食べてるのが問題なのかも知れないけども。
こういうときは、ものすごくよく食べるチャリダーさんがうらやましくなるのです。

夕暮れの帯広を離れ、再び西のほうへ戻り、本日の宿がある屈足へ。

屈足の中心部と思われる、セイコマとホクレンのある交差点のすぐそばにドラム館はありました。
何台かのクルマが停まる駐車場にバイクを入れる。
ちょっと指定の時間よりは押し気味だったけれど、そんなアセアセした雰囲気もなくダイニングに迎えて頂く。

ドラム館、到着!

宿の中は、もう入り口からギターでいっぱい!
奥にはドラム、ベース、キーボードなんかが壁いっぱいに並んでます。
すごいねこれ!

受付を済ませてお茶を頂く。
何か楽しそうですね♪

それから、クルマに乗せてもらって「湯宿くったり温泉 レイクイン」へ。
隣に湖があるというステキなロケーションの温泉です。

大人470円だけど、ミニソフトつきで500円というステキなプランがあったのでそれにすることに。
もしかして北海道初ソフトではないですかね。こんなに暖かい日が多かったのにね。

こちらの温泉、湯自体はアルカリ性単純温泉でそれほど特徴的ではないですが、湖の目の前というロケーションがなんともステキ。
柱状節理の断崖に囲まれた湖から、露天風呂に涼しい風が届きます。
同宿の女性としばし露天風呂トーク。
彼女はこのあたりに住もうと思って、ご夫婦で物件探しに来ておられるそう。
なんと、宿をはじめるつもりなんだそうです。
いいねいいね、宿を始められたら泊まりに行きたいです!

温泉上がりにソフトを頂き宿に戻ります。
音楽の宿だけに、帰りの車中では「楽器はできる?」なんてトークが交わされる中、
宿のすぐそばのセイコーマートでビールを買って到着です。

宿に戻ったら夜ご飯♪
みんなでビールを飲みながら大家族ばりの食卓です。
この日の宿泊者は20人くらいいたんじゃないでしょうか。
子どもから外国人までバラエティ豊かっす。

お腹が落ち着いてみんながだんだん酔っ払ってきたら、ヘルパーさんなのか常連さんなのかよくわからないですが人々の手がギターに伸びる
あっちではギター、こっちでは北海道トークの賑やかさに宿主氏がキレてご退場
(^^;
みなさんの反応を見るとよくある感じみたいっす。芸術家肌ってやつなのでしょうか?

ワタクシも習い始めのギターを教えてもらったり、飲んだくれたりしてなかなか楽しい夜でございました。
しかし、窓開けてこの大音量で演奏して…となかなか外まで賑やかなこちらのお宿。
もちろん窓開いてるんだからそりゃそうなんだろうけど、防音設備特にナシだそう。
いやいや、さすがは北海道ですね〜。

そんなこんなで歌って騒いで夜はふけ、
12時頃までドラム館の宴会は続いたのでした。





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