8月17日

朝、起きると外はどんよりと曇っているものの雨は降っていない。
もうちょっと晴れててくれるとそりゃもちろんウレシイんだけど、贅沢は言えないよね。

ふとんを上げて身支度を整えたら朝ごはんなのです。

朝ごはんを食べながら話をしていると、同宿の方がこれから川に釣りに行かれるとのこと。
そういえば、今回函館で釣竿買って来たのに天気に恵まれすぎて全然停滞してないから、釣りをする暇もなかったね〜。
いや、イベント三昧で暇がなかったってことでもあるんだけど。
話を聞いていると楽しそうだったので、ちょっと連れてってもらえないかと聞いてみると快くOKを頂きました!
宿の方も、親切にも長靴まで貸してくれました♪
というわけで突然の予定変更、これから釣りに行ってきまっす!

今後の予定的に、宿に戻ってくるのはさすがにキツイので荷造りをして出発です!
釣り人のお二人は、途中セイコマに寄ってお昼ご飯を購入。
釣りエサは一応イクラがあるけど、魚肉ソーセージでも釣れるんだって!
ワタクシはおやつを買って準備OKっす。

セイコマを出て走ること10分少々ほど。
 シカリベツ川のにかかる橋のすぐそばにあるコンクリートブロックでできた瀬のようなところで釣りポイントだそう。
橋にはたまにクルマが通るし、北海道の川です!みたいな雄大さはないけど熊の心配もなさそうなのです。

土手の脇にクルマとバイクを停めて、すぐそばの川原に下りる。
一応、いつ壊れても悔いのない1000円汎用コンパクトロッドを持っていたのだけれど、のべ竿の予備があるということで有難くお借りします。
イクラのエサをつけたら淵に投入。
しばし待つ・・・と思ってる暇もなく手ごたえアリ!

のべ竿なんて初めてなんで糸に逃げられつつ魚を上げると・・・。
ああ、こりゃウグイですな。
食べられないことはないんだろうけど、コイの仲間なんで今回は外道って奴です。
15cmくらいかな、この辺のウグイは小ぶりなんですね〜。

でも、こんだけすぐかかってくれるといいですね!
次の竿を入れると、さっきよりは時間を置いてまたヒット。
上げてみると、ちょっと大きいウグイ。
早々にお帰り頂く。

そして、川渡りの石みたいなところをぴょんぴょんと越えて行き、少し場所を変えて第三投。
待つことしばし。

ぴくっと竿が動いたら合わせて竿を上げる。
よしっ!かかった〜!!

上げてみると待望のトラウト!
ニジマス、ゲットです〜(^o^)/
 でもちょっと小さいですね。20cmは欠けるくらいかな〜。
ニジマスっていうともっとやたら大きい感じを想像するけど、これくらいの大きさなんですかね?

その後も少し間を置いてアタリが続き、ニジマスも結構上がってきた。
それでも、ワタクシが釣った一番大きいので25cmくらいだと思います。
でも小さくても、これだけ数が釣れればいいよね〜!

1時間ほど釣りをさせてもらい、雨がぱらぱらと降ってきたのでワタクシはここで引き上げ。
ニジマスはちょっと持って行けないので本日のドラム館のおかずにしていただくことにしました。


釣り師のお二人にお礼を言って出発です。
雨はパラパラから、ポツポツくらいになってきた。
おかしいな、今日の予報は晴れのはずだったのに。
まあでも、これまでちょっと天気に恵まれ過ぎてきたのかも。

然別湖の温泉が、温泉パスポートで入れるとのことだったので道道85号線で白樺峠を越えていくことにした。
この道、さくっと書かれているけど標高900mもあるんですね(^^;
雨はなんとか上がり、冷えた峠を越えて然別湖へ。

道端の駐車スペースにバイクを停めると、時間は11時半。
温泉パスをチェックするとここの温泉は12時からなので、少し時間があるのです。
となりのバイクのライダー氏に話しかけると、峠の方は雨は降っていなかったらしい。
でも、残念ながら景色は霞んでで見られなかったんだって。

彼はもちろん帯広方向に下っていくらしいけど、そっちはあまり天気の方がよろしくないよ〜、と遠慮がちに告げて別れる。
まあ、だからってこの峠を戻るのもなかなか勇気がいるだろうな(^^;

今年はやたらよく寄るおみやげ屋さんで、ずっと探していてなぜか見つからなかった「熊出没注意」ステッカーを発見。
早速箱に貼ってやりました。
うむうむ、これでこそ北海道ライダー箱ってもんなのです。

然別湖畔をひとしきりうろうろしたら、12時になったので温泉に入ります。
こちらの温泉、「然別湖畔温泉 ホテル風水」さんといいまして、然別湖畔を走る道道85号を走ればかならず目にする大きなホテルです。

温泉パスポートを見せ、快く温泉に入れてもらえました。
温泉はフロントから見ると地下にあるんだけど湖よりは地上にあるので、もうレイクビューって奴ですよ。
下が遊歩道になっているので、ついたてが立っているのが勿体無いけど、これがなければ丸見えなんでしょうがないですね〜。
泉質もナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉で茶濁の良い湯。硫黄の香りもしますよ!

う〜ん、一度入ってみたかったんだけど、12時からってことでいつもタイミング合わなかったんですよね〜。
きっと十勝で雨が降っていたのは、ちょっと待て!ってゆーお告げだったんですよきっと。

しっかり温泉を堪能して上がります。
何しろ食塩泉なんで温まりますな〜。

ちなみにこの然別湖、冬には全面結氷して氷上露天風呂が造られるそうです。
一度入ってみたいな〜。
上がったら凍りつきそうだけどな〜(^^;

然別湖を出て、国道273号線に入ります。
道は三国峠に向けてぐんぐん高度を上げていく。
今はもう行けなくなったタウシュベツ橋梁への砂利ダートを横目に、ものすごく気持ち良い道を走る。
みんなかなりのスピードで飛ばしてますな〜。
この道ホント運転うまくなったような気にさせてくれるとてもいい道なのですよ。

しばらく走ると、すこしづつ太陽の光が差してきた。
なんかホントについてるんじゃない?
これは峠で絶景が見られるかも?
もうこうなると然別湖の温泉で待ち時間があったことすらラッキーに思えて来ますな。

しかし、走りながらふと地図を見ると、この先にある「三股山荘」というところのランチが美味しいとのこと。
もうちょっとしたらもっと晴れて来そうだし、ここでお昼ごはんにしましょうかね。

三股山荘はまず見落とすことはないくらい国道沿いに建ってました。
昔の映画によく出てくるような駅の看板が建っていたけれど、ここはもしかしたら昔電車が走っていたんでしょうかね。
冬なんかとんでもないことになってそうな電車ですね(^^;

数台のクルマやバイクが止まる、ログハウスのオシャレなお店に入ります。
ツーリングマップルに載ってるレストランって、ホントいいところ多いから楽しみですね〜。

ここは「畑のランチ」と、「ビーフライス」がオススメだそう。
少し悩んでビーフライスを頂きます。

柔らかいハンバーグのようなお肉が乗ったどんぶりでなかなか美味です。
味はもちろんですが、この外界から切り離された
ような山荘で頂く空気感が非常にステキですね〜。
この山荘の周りこそ少し開けているけれど、後はず〜っと森なのです。
ドラクエ4で言うならば、「そんなガキは一晩泊まっていきやがれ」の家のようなのです。
マニアック過ぎて伝わらないのは百も承知ですけどね。

ランチを頂いたら峠に向かいます。
 空はだいぶ青くなってきて、待ったかいがありましたね!

森の上を飛んでいるかのように走りぬけて峠のPAに入る。
今日もたくさんのライダーがいますね!なんでかやっぱり道内ライダーが多いけど。
PAから路肩をゆるりと下り、絶景ポイントを見つけては写真を撮る。
太陽の当たり方がもう一つなところもあるけど、雨が降っていないだけ有難いっす。



三国峠。ファンタジーな世界なのです。

三国峠からはひたすらハイペースな下り!
雨の日の下りはワタクシほんっとに苦手なんですけど、晴れているときの下りは大好きっす。
ひんやりとした空気の中を滑空するかのように駆け下ります。
この道、ホント好きですわ〜。
 持って帰りたいですわ〜。

比布のブンブンハウスで一泊しようかとも思ったけれど、もう少し進めそうなので北進。
また咲来のライダーハウスに泊めてもらおうかな。
もう少し進めたら兜沼って話も・・・ちょっと無理か?

途中、名寄のひまわり畑に立ち寄ってみますよ!
日が暮れる間際だからかもですが、誰もいないで〜す!

なぜだかここに寄るときはいつも天気がよろしくないorz
ご覧の通りの雲っぷりですが、少し走り始めると雨まで降ってきましたよ(^^;

しょうがないのでカッパ装着。
そしてこの時点で対キャンプへの心が折れたので、一昨年もお邪魔したライダーハウス咲来へ電話する。
快く宿泊OKのお返事を頂き、再び北上開始っす。

そうそう、道北に来たら忘れちゃいけないのがフラッグ!
今日の最終ホクレン、美深で給油をする・・・けど、ここのホクレン、まだ道央フラッグじゃん!!
美深でまさかの道央扱いorzこれいったいどこからどこまで道北なんだ!!

不本意だけどしょうがない、降ったり止んだりしている雨の中をぼちぼち走ります。
しかし、大概日が沈んで来たからとは言っても周りにライダーが皆無っす。
どうしたんですかね北海道。
ワタクシ、世間と時期がずれているんですかねもしかして(^^;

暗くなった国道を走ってると、なんとクルマがびゅんびゅん走る国道だっていうのに鹿が飛び出してくるしー。
もう1頭いるかも?と徐行したら、案の定来ちゃうしー。
横切った後に行こうと思って走り出したら何にビビったのか戻ってくるしーorz

なんすか鹿!?
ワタクシだったから良かったようなものの、シロートなら2頭目にまず激突してましてよ!!(強気)

その後、超スローペースで走りまわりの車にいぶかしげに見られつつ走ります。
だってこの道、シカ出てくるんだよ!

幸い咲来はもうすぐそこ。
冷たい雨がパラつく中、シカに再会することなく到着です。ああ疲れた(^^;

一昨年は満タンですし詰めだった駐車場ですが、入ってみるとガラガラ。
迎えに出て下さったオーナー氏によると、今日はなんと貸切とのこと!
いや〜、優雅な空間なのはステキなんですが、北海道ライダー事情が心配になってきちゃいますね〜。

荷物を降ろすと、オーナー氏の車で温泉に送って頂きます。
ううう、相変わらずなんてVIP待遇なんだこの宿は!?

いつかも来た天塩川温泉で冷え切った体を温めます。
夏って言っても雨の北海道はホント寒いっす。
今年はいい天気続きだったから半分忘れかけてたけどね。
天塩川温泉はいい温泉なんだけどこの日は虫がすごかったっす(^^;
こんな寒い夜の露天風呂は最高なんだけどな〜。

温泉から上がって、ビール飲みながら休憩。
今日は久々によく走りましたな〜。
とても広い休憩所にはキャンプ中とおぼしきライダーも数名。
みんな逞しいね〜!ワタクシ雨のキャンプは嫌です。
特に北海道は寒いんですよ雨の夜は!

1時間ほどたったところでオーナー氏がお迎えに来てくださり(感涙
雨なんだか虫なんだか何かが降るなか咲来に帰ります。
オーナー氏、2年前にお邪魔しただけのワタクシのことを覚えていてくださり、
大人数の中で話していたことや次の日に函岳の林道を走りに行ったことまで昨日のことのように話してくれました。

宿に戻ると夕食♪
「前回は大人数だったからジンギスカンだったんだけど・・・」と出して下さったのが、超手が込んだお料理でした。
今日は一人だから特別だよ〜!と仰っていたけれど、一泊2000円でこれじゃ間違いなく赤字でしょう(^^;


オーナー氏、はじめは料理なんて全然・・・だったらしいけれど、ライダーハウスをはじめて料理に目覚めたそうです。
地産の野菜にチーズ、バジルまで添えてあって美味いっす。

今日はどういう具合かサシ飲み状態だし、腹を割って話そうじゃないけどライダーハウスの歴史やら音威子府のことや
いろいろと話を聞かせてもらったり、夏が終わったらライハを片付けてツーリングに出るというオーナー氏とオススメポイントを語りあったりしている間に
どういうわけか12時を過ぎる(^^;

今日こそ早く寝られるかと思ったんだけど、楽しい時間っていうのはどうしてこんなに過ぎるのが早いんだろうね〜。
本日もしっかり酔っ払い、広い部屋を独り占めして就寝なのでした。






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