8月6日




明け方、激しい雨と雷でちょっと意識が戻る。
いや〜、屋根って何てありがらいものなのか・・・。









朝、起きたら世界がしっとりしていた。
これ、ねぶたキャンプ場とんでもないことになってるんじゃ・・・。

昨日飲んでたチャリダー氏はもういなくなってました。
確かに始発電車に乗るとは言ってたけど、すごいですね〜。
なんていうか、チャリダーの皆様ってホントすごい体力。
真似できないな〜(^^;だってワタクシちょっと二日酔いだもんねぇ。

ヘタレライダーなワタクシはしっかり爆睡のうえ、だらっと荷物をまとめ9時ごろやっと出撃(^^;
お仕事中と思われる宿主氏に挨拶し、「御所ヶ原市内の方雨降ってたよ」という有難いお言葉を頂き出発なのです。

いやもう、初っ端から飲みすぎ。
こんな生活続けてたら肝臓カチカチになっちゃいますわ。

宿主氏がワタクシの代わりに降られてくれたせいか、青森市までの道のりは超曇天ながら雨にはならず。
むしろちょっと蒸し暑いくらいの感じで国道伝いに青森へ。

今日は、ねぶたキャンプ場へはもちろん行くんですが、
そんなに早く行ってもしょうがないので、青森県立美術館に立ち寄るつもりなのです。
アートなのです。


国道7号線を走ること数十分、案内看板に従って行くもどういうわけか迷い、
道を聞きながらなんとかたどり着きました。

県立美術館は、かの有名な三内丸山遺跡の隣にありました。
遺跡は観光バスが止まって人がいっぱいだけど、美術館はまあそこまでではないっす。


もう外観からしてオシャレ。
いいねいいね!

企画展と併せて1900円とちょっと高いのが難点だけど、まあここでしか見れないモノもあるしね〜。
展示物はもちろん写真には撮れませんが、「空を飛ぶ」ことをテーマにした展示とか、


↑風の谷のナウシカの「メーヴェ」を実際に作っちゃおう!という企画だそう。
ホントに飛んだらしいよ!これ欲しいね!!「
Open Sky Project

あおもり犬 とか


シャガールのめちゃくちゃ大きい舞台背景とか


 


いや、何見てもカワイイ。
写真撮れないのが悲しい。

あと、ウルトラマンの怪獣デザインの展示がありました。
青森のヒトなんだね。面白いですね〜。


ちょっとハイソな気分になりつつ、ついでにこちらは無料ということで三内丸山遺跡にも立ち寄ってみた。
そりゃ、ひとつの村(クニ?)があったところなんだからそりゃそうなんだろうけど、すごい広い。
熱中症で倒れそうなくらい広いorz

遠い昔教科書で見たような写真だけ抑えてみる。

やぐら的な。




竪穴式住居の中はものすごい広いっす。
浸水防止とか、色々工夫があって、なんか・・・参考になりますね。
無人島に漂流した暁には活用させて頂きます。


4回目の青森にしてやっと市内観光をしたら、
温泉クーポンを使って温泉に入ってみることにします。
駐輪場にいたいかにもねぶた中の兄ちゃんに、何時に行けば間に合うか聞いてみたら、5時ごろならOKだそう。
うん、時間もあるし、大丈夫だね!

ということで、途中カッパ寿司でゴハンを食べて、着いたがこちら。

フラワー温泉やえだ様、ちなみに温泉博士8月号掲載(^^;
参考資料はガイドブックではなく温泉博士と温泉パスポート。
なんていうユルさなんでしょうかこのツーリング。

ちなみに青森市は、ツーリングマップルに「知られざる温泉都市」と紹介されている、
そこら中に温泉がある街なのです。
しかもそれが激安。
何てステキな街なんでしょう!

こちらも天然温泉ながら銭湯価格の390円也。
半循環だそうですが、ラジウム泉で結構な量のオーバーフローさせてますね〜。
無色透明のつるっとしたお湯でございました。
ちょっとお湯が熱めなのがアレですが、座湯なんかかなりぬるめで、この暑さの中ものすごい気持ちよかったです。
こんなのが街中にたくさんあるって・・・どういう街なんだ青森。
なんともクオリティ高いところなのです。

さて、おもいっきり寛いだところで、そろそろキャンプ場に行くことに。
ねぶた観覧用の升席みたいな台にかこまれた街は、結構な距離があってびっくりです。
この緩みきったボディで、こんな距離をずっと跳ねてたんだね。
これは・・・何か乗り移ってたとしか思えない(^^;



そしてフェリー埠頭前、サマーキャンプ場に到着。


村長をはじめ、毎回お世話になっている大○田村のみなさんにごあいさつ。
いつもちょこっとしか来ないのに、皆さん覚えていてくれて恐縮です(^o^)
さすが村長は前回ワタクシが何日に来たかまで覚えていてくれた。


北斗の拳から抜け出して来たところにブリーチ剤かぶったような風体ですが、非常に村民思いのいい村長なのです。

早速テントを建てて、時間が迫っていたので着替える。
相変わらず自分で衣装を着れないワタクシ、手伝ってもらいながら着替えをする。

そして村民跳人集合写真♪

一応モザイクかけてますが、の・・・載せていいかな(^^;
ダメ!な方がひとりでもいたら削除しますのでこちらまで↓


このテンション上がってく感じがたまらない!
実はまだこっから2時間くらいは待つんだけどね!

それから全体ミーティング!

中央で話している人は、ねぶたを出している「青森県板金組合」さんの方だと思っていたら実は違うようでした(^^;
今年でこの世話役のようなお仕事を後任に譲られるそうです!
その感動のシーンにいきなり参加してしまいました。
も・・・もうちょっと急いで走ってこればよかったorz

そしてバイク隊は出発準備をして、
列をなして出陣!

う〜ん、いつ見ても壮観っす!

中にはこんな跳人もいたりして。

めっちゃ大人しくてカワイイ。
どうやって連れて来たんだろう??

そして青森ベイブリッジでは

チャリダーの皆様が愛チャリで見送ってくれます♪
昨日の同宿チャリダーW氏もしっかり発見!ありがとう〜(^o^)ノシ

埠頭にある駐輪場にバイクを止めたら、ねぶたスタート地点まで歩きます。
コンビニで腹ごしらえをしながら、歩くこと約1km。
ねぶたはスタート位置に着くため、まだ街中を移動中です。

途中、地元若者で構成されているとみえるカラスの集会に遭遇。
カラスっていうのは、跳人の踊り(?)を邪魔する人のことです。
つまり歴史的ヤンキーなのです。
カラスなのに秩序があるんだ・・・。なんていうか、日本人的だな(^^;

黒い足袋がカラスの印なのです。



もちろんこの時間帯、青森市内中心部は通行止め!
青森市を上げての大イベントなのです。

そして今年の青森板金工業組合さんのねぶたがこちら

「イザナギ 火の神を討つ」
なんと古事記ですね〜。
戦国時代のテーマが多いのかと思っていたら神話が出てくるとは。
しかし色使いといい動きといい非常にカッコイイ。

お囃子の音色が聞こえだし、いよいよねぶたの始まりなのです。

日常で大きな声を出すって相当難しい。
カラオケ行ったって、一人ならできるだろうけどそうじゃなきゃそんな叫ばないだろうし。
山とか海とか?
でもそんなところでも本気でひとりになることなんてまずないしね。
林道の奥・・・で叫んでたら本気で救助来ちゃいそうだし(^^;

でも、ここでは存分に大声で叫ぶことができるのです。
周りももちろん全開で叫んでる訳だし、遠慮することなんて全然ないっす!
むしろ、この叫び感を共有できる感じは、
他のどこでも味わうことができないんじゃないでしょうか。

なんで大声出すってこんな気持ちいいんだろ?
声と一緒に何か出てってるんでしょうね〜!

叫びに叫んで、そろそろ喉がヤバイぞ!って頃に、
市中を一周して本日のねぶた終了なのです。



こ・・・今年はしっかりしたサンダルで来たし、去年よりは跳ね続けられたんじゃない・・・かな?



村民の皆さんや、その辺の誰かと「やった〜〜〜!」「お疲れ〜〜〜〜!」と称え合い、本日のねぶた終了〜〜!
お疲れさまでした〜〜v(^o^)


しかし今年はカラスがやたら多かったっす。
警察のヒトも入って来てたしね。
逮捕者が出たとか、ジュースかけられたとか、そんな穏やかじゃない話もチラホラ。
う〜〜ん、何事もほどほどっすよ。


バイクに乗ってキャンプ場に戻り、温泉に入ったらお約束の宴会っす。
誰かが謎の料理を作ってくれたり、
スーパーマエダ産青森発祥謎の惣菜を振舞ったりしながらだらだらと、まったりと飲み続けるのです。
ねぶた終わったらどこ行くとか、今年来てない人の話とかね。
なんていうか、このキャンプ場には普段の6倍くらいの遅さで時間が流れているかのようなゆるやかさなのです。



酔っ払いの最中で聞いた話で恐縮ですが、
村民思いの
大○田村村長はねぶた2日前に青森入りして、オリンピック見たり村起こしの準備をしたりと有難い活動をされていたそうです。

さらに、言い伝えによるとこの大○田村には、祭り期間中以外、村道具一式を預かってくださっている神様がおられるそうな。
しかしどういうわけか、神様はなかなか村民に姿を見せて下さらない。

神様は何故祭りだというのにこちらに光臨してくださらないか、とい うと、


仕事をしているか ら、


だとのこと。


そそそ、そりゃそうだ(平日だもん)!

村民ダラダラでホント申し訳ないっす・・・・・・・・・。


そんなこんなで今年は特に体力のないワタクシ、
たぶん2時過ぎくらい、ねぶたにすっかり体力を奪われて撃沈なのでしたorz




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