北海道ツーリング2007

8月15日

 

 

 今日は、秩父別市の道の駅傍にあるキャンプ場「ファミリーキャンプ場」からのスタートです。今朝は5時半に起床。やっぱり暑くて目が覚めました。朝露で湿ったテントを乾かしながら、朝ごはんを食べ、7時過ぎに行動スタート!今日はじめの目的地は、「北竜ひまわりの里」です。一面のひまわり畑を見るのはこの旅の目的のひとつだったので、ワクワクです。ワクワク。

 R233、275を走り、すぐにひまわり畑に到着です。時間はまだ7時半。ずいぶん早い到着でした(^^;

 ひまわり畑は、本当に広大。山すそにずーーっとひまわりが咲いています。ここには無料の貸し自転車(黄色です・・・。)があったので、それを借りて周ることに。

 両側をひまわりに囲まれた道を進むのは、ほんとに快調!ただ・・・ここ、畑の中なので、道が砂利ダートなんですね〜。大昔、河原の砂利道で思いっきりコケた経験のあるワタクシ。慎重に進みます。

 それにしてもものすごい数のひまわりです。一体何株くらいあるんでしょうか。かなり広大なので、チャリで走るのも結構大変っす。改めてチャリダーを尊敬(^^;

 ところどころでチャリを停めて写真撮影・・・すると、何とダチョウ発見。カワイイです。

無数のひまわり。

ダチョウ。意味は分からないけど変化があっていいですね。

 こちらには、「ひまわり迷路」なるものもありました。入ってみたかったけど、何しろ営業時間外も甚だしいので、おとなしく諦めます。あんま迷っても困るし。

 ところで、一人でツーリングをしていると稀に女性ライダー(大抵カップル)から「地図読めるんですか〜。すごいですね〜。」と言われます。ワタクシ、結構地図には強いほうだと自負しているのですが、やっぱりバイクだと地図見たまま進むことはできないので結構迷います。

そんな迷子解消テクニックをひとつ。それは「ヤバイ、いまどこだ!?」と、ちょっとでも思ったら、すぐに停まること!当たり前のことかもしれませんが、本当にこれに尽きます。どんなに急いでいても、これだけはします。延々進んでから戻ってくるのはホント嫌ですもんね。停まって落ち着いて地図を見て、自分の現在位置を確認することが最大の迷子解決なのです。ワタクシの中では。まあ、ナビ付ければ解決しちゃうのかもしれませんけどね。

ひまわりの中で、ちょっとボーッとします。夏だな~。このままずっと夏だったらいいのに、でも、ひまわりももう枯れかけているのもあります。いつまでも夏のままじゃないんですね〜。特に、北海道の短い夏は早く過ぎていくんでしょうね。実際、納沙布ではもうストーブ焚いてるらしいし。

さて、ひまわりを堪能して、元の海沿いルートに戻ることにします。R275からR337と乗り継いで、石狩川を越えてしばらくするとR5、海沿いのルートに復帰です。簡単に書いてますが結構距離はありました。何より、札幌市を少しかすったので、ちょっと混雑もしたしね。広い道をしばらく行くとちょっと道がワインディング風味になり、おおっ!?と思っていると、小樽市に入ります。新日本海フェリーで舞鶴・新潟から乗船する人はここからスタートですね。

 小樽市は・・・もう思い出したくないくらい混雑してました。はぁ・・・。この日も快晴、暑いです。そのなかをもう延々と続く渋滞・・・。きついっす。そんな道の混雑は、カチカチ渋滞やのろのろ渋滞、混雑を経て余市町まで続きました。もう思い出すだけで暑いっす。

  そうそう、実は昨日の富豊温泉で気づいたのですが、自分の手首がものすごい日焼けしてました。いつも薄手の長袖シャツは最低着て走っているのですが、それ越しに日焼けしてます。シャツがめくれるのを防ぐためにしているゴムの跡まではっきり解るくらい・・・これはまずい。なんとか日焼け対策をせねば、と思って、100均でリストサポーターを購入。

 これは後日聞いたことなのですが、北海道はどうやら本州より紫外線が強いところだそうです。ゴムの跡くらいはなんとか解らなくなりましたが、腕時計の跡はもうはっきりくっきりすぎて時計が外せません(>o<)防水で外す必要もそうないので、まあいいんですけどね〜(ToT)

 そんなこんなで、積丹半島に到達です。ここからは、山道やトンネルをつないでいくのですが、積丹半島に入った途端、かなりの強風!なんだこれは〜!渋滞の次は風か〜!

 途中から道をr913に変え、たどり着いたのは島武意海岸(しまむいかいがん)!日本の渚100選に選ばれたところだそうです。駐車場からトンネルをくぐって、海が見えるところまで行くと・・・おお!見事に青く澄んだ海!あまりにキレイでした。今度来るときは、この海で泳いでみたいです。いや、ここでは無理でしょうけどね。

 積丹半島の海は、「シャコタンブルー」と呼ばれるほど、青くてきれいなことで有名だそうです。確かに、感動的な青さでした。南国のエメラルドグリーンの海とは、またちょっと違うんですよ。本当に青いんです。その美しさにしばしうっとり。

 


島武意海岸。いいですね。きれい海。石垣島と同じくらいの透明度だそうです。

 

 本当は積丹岬まで行きたかったのですが、この日も本当に暑く1km歩くのがマジできつかったので、止めときました。

 ところで、積丹半島といえばやっぱりウニでしょう。・・・ということで、昼ごはんの時間です。しかしまあ・・・このあたりにはウニ丼の店が沢山あるのですが、どこもいっぱいです。でもウニ食べたいしな〜と思いながら走っていると、神威岬まで来てしまいました。この先では食べられなさそうなので、神威岬のレストハウスで食べることにします。

 ここで岬丼という、まあ要するに海鮮丼をいただきました。それにしても積丹半島はどこもかしこもホントに強風!レストハウス周辺もあまりに風が強くてヘルメット飛んで行きそうだったので、持って入りました。ついでに虫がいっぱいついたシールドも拭きたかったしね。

 


岬丼。このレストハウスのメニューは、
名前からでは全く中身が分かりません(^^;

 

 レストハウスの中では、積丹半島の紹介ビデオが流れていました。ちょっとだけ書くと、「シャコタン」とは、アイヌ語で「シャック・コタン」というのが語源で、「夏の村」という意味だそうです。というのも、この風や寒さが厳しすぎて夏以外は住めないから、だそうです。確かに。今はすごく暑いですが、寒いんでしょうね。

 さて、積丹半島も回ってきたことだし、次はどこにいきましょうかね〜。と、地図を見る。この先は・・・実は、一周しようとするとこのままさらに南下して、次の目的地は函館!ということになるのですが、いかんせん今日の小樽の渋滞が本当にイヤだったワタクシ。もうあんまり都会には近づきたくないよう(>o<)

 ということで、函館方面は思い切ってショートカット!!積丹半島から南東に向かい、ニセコ、羊蹄山、洞爺湖を経由して登別で温泉に入ろう!ということに。

 温泉に入れると思うと、もう気持ちが高まっちゃいますね〜。R229を走り、R276、R5と乗り継いでいき、ニセコをかすって羊蹄山のふもとを走る道、r478、r97と走っていきます。この道道、羊蹄山をぐるっと一周できるようになっており、快適そのもの。羊蹄山の雄大な姿を眺めながら気分よく走れます。羊蹄山はさすが100名山。そびえ立つ姿はあまりに巨大で、ゆるやかにカーブを描いている様子は富士山とも似ている気がします。高さ自体は1898mと、本州内陸部であればそれほどではないかもしれませんが、ここはまわりが海の北海道。多分登ろうとすると、登山口から相当な高さがあるんだろうな〜。と思います。登る気ないですが。

 羊蹄山を抜けると、r230でルスツを抜けて洞爺湖に到着です。ここも今回は眺めてスルーです。残念ながら。

 


洞爺湖を見渡すPAにて。突然雲が発生してきました。でもそのおかげで光のカーテンの中の洞爺湖が見られました。

 

 R132を走り洞爺湖を半周したところで、ホクレンを発見!ここはもう道南エリアなはず。
 スタート(苫小牧)周辺でタイミング悪くて黄フラッグをもらえなかったワタクシ。
一週間越しで黄フラッグを手に入れることができました。いやあ、帰ってきたんだなあ。

 洞爺湖から、さらにR453を東に走ると、やっと登別温泉に到着です・・・意外と遠かった(^^;

 登別温泉はさすが有名温泉地!立派な旅館というかホテルというかが林立しています。温泉客も沢山いて、なんかすごいです。こんな山の中なのに。

 時間はすでに5時を過ぎていました。本当は一泊くらいホテルに泊まろうかとも思ったのですが、もう散々キャンプやライダーハウスの楽しさを味わってきたので、ここで泊まっても楽しくないだろうな〜、と思い、日帰り入浴。

 今回も「HO」に載っていたホテル「登別万世閣」の温泉を利用させて頂きました。やっぱりホテルですね〜。浴場は超ゴージャス!!もちろんシャンプー・リンス・ボディーソープ付です。泉質は「酸性-含硫黄・(ナトリウム)-硫化塩泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)」という何だか複雑な湯です。広くて誰に気を遣うことなく入れます。露天風呂もあり、こちらは少しぬるめで適温もいいところ。いつまでも入れそうな湯です。ふう〜。極楽極楽。ドライヤーももちろんあるので、気兼ねなくシャンプーができます。髪が濡れたままだとヘルメットかぶるのが大変ですもんね〜。


ゴージャスな「登別万世閣」のロビー。こんなの久々に見たな(^^;

 さて、時間はそろそろ6時になろうかという頃。まだどこに泊まるか全く考えてません(^^;最初に決めた「3時に宿決定、5時には投宿」という公約はいったいどこに行ったのか・・・その行方はもうだれにも解りません。とりあえず、苫小牧まで戻って、そこで暗くなったら一日目に泊まりそこねた24時間健康ランド「いといの湯」に泊まろう、まだ大丈夫だったら支笏湖にのぼってライダーハウスに泊まろう。というまたアバウトな計画を立てて、初日にも走ったR36を東進します。


夕暮れのR36.もうヤバイです。

 最初は周りの車のスピードにビビり、あんなにゆっくり走っていた道も、今はもう流れに乗って走れるようになりましたよ。むしろ周りの車をちぎって走るくらいにね(^^;いやあ、こっちは今夜の宿がかかってるもんで、結構必死なんですわ。もういいかげん、追い越しにも慣れたもんです。
 う〜ん、ついに帰ってきたなあ、苫小牧。無事に戻って来れて良かったよ。でもまだ、もうちょっとフラフラしてくる気だけどね。

 「いといの湯」付近を通ったときは、まだかろうじて明るかったのでもうこうなれば強行突破です。目標はR276を抜けて支笏湖にあるライダーハウス「モーラップ 樽前荘」!

 苫小牧に到着してR276に入ったころには、すでに真っ暗になっていたので、もうこれ以上遅くなっても変わらないと判断し、セイコーマートでいつもの夜セットを購入。支笏湖付近に店がないことも考えて、今夜の分にも回せるようにいつもよりおにぎり1個とカロリーメイトを余分に買うと、もう後は走るのみです。ずっとまっすぐに伸びるR276を鹿が出てこないよう祈りながら、ひたすら前だけを見て走り続けます。敦賀までのフェリーで学習した「ハイビーム」もしっかり役に立ってます(^^;

 この道、あるところからは本当にずっとまっすぐなのですが、周りはずっと森が広がっているようで、真っ暗です。都会の苫小牧につながる道なので、対向車は結構来るのですが、それがないときはもう・・・闇が広がるのみ。周りが全く見えないで、目の前に現れるまっすぐな道をずっと走っていると、なんかもう時間の感覚がおかしくなってきます。ちょっとフシギな感覚です。

 どれくらいそんな道を走ったんでしょうか。ずいぶん長かった気もしますが、着いたのが8時だったことを考えるとそれほどの時間でもなかったのでしょう。

 R276からR276・453重複区間に入り、ちょっと不安になりながら3kmほど進むと、キャンプ場に降りる道を示す看板がでてきます。その道を下っていくと、途中に「樽前荘」があります。

 実はこのとき予約も何もしていなかったので、泊まれるのかちょっと不安だったのですが、樽前荘の大将(←と呼ばれている。おだやかな感じの方でした。)は快く迎えてくれました。宿泊料金は1200円。ちょっと高めな気もしますが、かなりキレイなログハウスです。ここが使えてシャワーもあって1200円はかなり安いと思います。ワタクシ的には。


実は翌朝撮った写真ですが、「樽前荘」です。綺麗です。

とりあえず宿が見つかったことにホッとし、荷物を降ろして寝床準備・洗濯・コンタクト除去と、いつもの一連の動きをしてから、ご飯と酒のまったりタイムです。案の定山の中でなにもないので買ってきたおにぎりを食べて、腹を落ち着かせて飲みにかかります(^^;

 この日は、夫婦ライダー2組と、おっちゃんライダー集団。それから同室になった女性ライダー1名がいました。いや、他にも人はいたんでしょうけどね。ワタクシの見える範囲で、ということです。いろいろな人に混ぜてもらって色々な話を聞かせてもらいました。いいキャンプ場の話だとか、景色がいいところだとか。そんな中、実はワタクシが気になっていた「然別湖」の話も聞いてきました。うわさどおり、温泉が良いみたいですね〜。よし!これは行くしかない!ということで、道を検討・・・。

 そうそう、この時点で、北海道に着いてもう8日が経過していました。まあ、一日目は夜着いて泊まっただけですけど。北海道にいられるのはあと4日。ここまでずっと海沿いを走ってきたので、今度は内陸に行ってみたいな、と思っていたのです。

 樽前荘のことを少し書くと、ここは男女別相部屋というお約束のスタンス。(といっても実はまだ2軒めですが。)寝具は持参の寝袋で、コイン式洗濯機と乾燥機があります。こんな晴天でもなかなか洗濯物が乾かなかったので(着てればすぐ乾くんですが、それをしてるとしまえないんですよね〜。必然的に洗濯物ぶら下げて走ることになってちょっとかっこ悪い。)ということで乾燥機を使わせてもらいました。30分で100円です。あと、建物がものすごく綺麗なので居心地良しです。裏には炊事場もあるので、自炊派もOKですが、こちらでは毎晩、別途1000円でジンギスカンが食べれるんだそうです。この日はもう終わってましたけどね。残念。

 大きなライダーハウスなので、色々な人が集まってきて、話を聞くのもとても楽しい!しかも(値段のせいか)どうも年齢層が高めなんです。いやあ、落ち着きますね〜。しかもなぜか焼酎もでてきます。まさに極楽!

 大将はいつもそうしているのか、ライダーハウスの外のイスに座っています。大将にもこれからの道のりや支笏湖の見どころについて色々聞かせてもらいましたが、ぽつりと言った「のんびりしていけばいいのに〜。道しか見ないで終わっちゃう人も結構多いんだよね〜。」という一言が、今でも印象に残っています。

 そうそう、もう(一応)一周してきたんだから、後はのんびりするんだ!温泉にもしっかり入るんだーーー!と決意を新たにして、11時頃、飲んだくれて就寝とあいなりました。

 

 

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