北海道ツーリング2007

8月16日

 

 目が覚めると、お約束の朝6時。久しぶりに屋内で寝たけど、やっぱり目覚めは早いのです。
寝袋をたたみ、身支度を済ませ、談話ロビーに降りて朝ごはんです。
 降りてみると、
昨日は全く見られなかった支笏湖を初めて見れました。そうか・・・こんな思いっきり湖畔だったのか〜。と感心しながら、外のテーブルで朝ごはんにすることに。
昨日、夜遅くについて朝ごはん分の食料を食べてしまったので、今朝はおにぎり1個と非常食のカロリーメイト。もぐもぐ。
 支笏湖はかなり広い湖で、深さが半端じゃないそう。う〜ん。こんなとこで泳いでみたいな〜。と思いつつ、なかなか踏み出せず。ってゆーかなぜか先を急いでしまうワタクシ。いったいどういうことなんだろう。
きっと前世は回遊魚だったんだろうな〜。とアホなことを思いつつ準備をする。


樽前荘から望む支笏湖。こんな風になってたのね(^^;

 昨日一緒に泊まっていたご夫婦2組はもう出発してしまったようだ。同室だったTSに乗った女性と記念撮影。すると樽前荘の大将がクマのぬいぐるみを持ってきてくれた。なぜクマ・・・と思いつつ(なんかイベントで使われたらしい。)カワイイので撮影。
 ついでに、ここにきて初めて自分とボルティの2ショット写真を撮ってもらった。そういえばこれまで撮ったことないや。

 とても感じの良いライダーハウスでした。また機会があったら来たいな〜。今度は釣竿持ってきて、絶対支笏湖で釣りをするんだ!!

 樽前荘を出たのが、朝8時頃。テント撤収がないから、早く出れるかな〜。と思っていたけれど、やっぱりこんなもんなのです。どういうわけか。

 さて、今日はじめの目的地は、支笏湖畔にある、「苔の洞門」というところ。樽前荘の談話ロビーに貼ってあった写真がなかなかミリョク的だったので、行ってみることにしたのです。

 樽前荘を出てR273・456重複区間を走り、ほんの15分後位に「苔の洞門」到着。・・・と思ったら、まだ開いてませんでした。う〜ん、こんなところに時間制限があるとは・・・。誤算でした(^^;

 まあいいや。また今度にしよ〜。と思い、来た道を戻る。
この日の天気はこれまでとは打って変わって曇り。しかも
いつ降り出してもおかしくない空模様。まあ、いいんだけどね。とりあえず目標の「一周」は果たせたし、これからは「のんびり」が目標なのです。
 と思いつつ、来た道を戻り支笏湖を半周し、今度はr117を経由して恵庭市に向かうことに。


天気悪っ!

 そうそう。今日の最終目的地は「帯広」なのです。2日目にも帯広近くの「大正カニの家」まで行っているのですが、実は帯広市内には足を踏み入れていないのですよ。
 しかし、ワタクシとて実社会で普通に暮らす身。これだけの期間旅に出るということはやっぱり土産は必須なのです。が、これまで、もうず〜〜〜っと田舎ばかり走り抜けてきたので、土産らしい土産など全く買ってない!!ということで、今日は街に泊まって、土産を送ってしまおう計画なのです。

 北海道土産といえば、やっぱり「白い恋人」。
 しかし、ちょうどワタクシが北海道をうろついている期間に石○製菓(←「白い恋人」の製造元)が問題を起こし・・・というか発覚してしまったのです。北海道といえばコレ!的な商品なので、困った人も多いでしょうね〜。いや、家への土産とかなら、そりゃ海老やらカニやらが一番喜ばれるでしょうが、職場にカニ持って行ったら、もう迷惑の一言でしょうしね〜。「土産です」って足1本ずつ配って歩くっていうのも・・・いいネタですけど。

 まあ、今回は「六花亭」でやっぱり「バターサンド」かな〜。ということで帯広なのです。まあ、正直どこでも売ってそうだけどね。

 話が逸れました。支笏湖畔の、ホントに湖の傍の気持ちいい道を走り北上していきます。しばらく行くと、道は支笏湖から離れ、山道になってきましたよ〜。いいですね〜。山の涼しい・・・というか肌寒い空気を感じつつ、r117に入ります。すると、「白扇の滝」「ラルマナイ滝」という表示が出てきます。
 滝があればそれはやっぱり寄るしかないでしょう(^o^)/ということで寄り道。はじめにあったのは、「
白扇の滝」の方でした。 

 「白扇の滝」を見るため、バイクを駐車場に停めると、お約束の熊出没注意の張り紙が…。そういえば樽前荘にも貼ってあったな(^^;早朝で誰もいないので、ビクビクしながら滝まで行って写真撮ってきました(・ω・)/(弱気だなホントに)滝のの真横に展望台があって、滝見場所としてはまあまあ。大きな岩の岩肌を流れるというか、伝っていく滝でした。

 その後、「ラルマナイ滝」(もちろん熊注意)にも行きましたが、ここは工事中のようで滝の上半分しか見られませんでした。残念(TT)

白扇の滝。熊注意。

ラルマナイ滝。これがベストショット(ToT)

 

 それにしてもこのr117、立派な道なのにどういうわけか、ビックリするくらい車が通ってません。
 しばし走り、恵庭市に到着。道の駅「花ロードえにわ」でちょっと休憩。大きなラブラトールレトリバーを連れた地元の方に、「バイクで回ってるの?」と話しかけてもらったので、しばしお話する。寒いですね〜。というと、「こんなもんじゃない?昨日まではものすごく暑かったけど」と言っていた。いやいや。日本の真ん中あたりに住んでますけど、普通こんなもんじゃ全然ないんですよorz
 
さすが亜寒帯の住民は言うことが違う(^^;

 恵庭市を出たら、今度はここから帯広行きを考えるともう唯一と言ってもいい道、R274「石勝樹海ロード」を目指します。地図を見て、ここからこう行って・・・と考えて行くと、細々と道道を乗り継いで行くしかないようだ。しかし、まあ間違いなく何回か迷子になるだろう道だなこりゃ・・・と考えていると、これまで全く使ってこなかったので、もう目にも入っていないムラサキ色のラインが・・・。そう。高速がいい感じに走っていたのです。この2区間頑張って高速に乗ったら、なんかえらい時間ショートカットできそうだ・・・。

 ワタクシ、もう何度も書いてきましたが、ホントに高速が苦手なのです。ってゆーか、もう怖くて怖くて二度と乗りたくない!わけです。これまで何度かやむにやまれず(明石海峡大橋とか、ね。)乗ってきましたが、いい思いをしたことがナイです。
 しかし、ここ北海道、どうも速さの単位が名古屋とは違うらしく、高速の制限速度くらいの速度を何回か出してるわけだし。そもそも普通の巡航速度がちょっと前の高速の制限速度くらいなわけだし。しかも地図を見ると、この高速2車線あるっぽいし。

 とまあ、これだけ理由をつけまくって、自分を説得して何とか高速に乗ってみることにしたわけです。ちなみに乗ったのは、「道東自動車道」の「千歳東」というインター。

 もちろん「一般」レーンで高速に乗り込む。すると、地図で見た通りの2車線道路。しかも通るクルマもまばら。
 これならなんとか走れる。よしよし、と思い、対抗ライダーにサインを出しながら
余裕で進む。うん、これなら大丈夫。後ろから来るクルマも上手に抜いてってくれるしね〜。もしかしたら終点の夕張まで乗っちゃうかも〜。と思ってると、いきなり1車線になってるしorz
 おいおいおい!聞いてないよ!!と軽くパニックになりつつ、もうこうなると進むしかない!90kmくらいで走っていたのが、後ろからクルマに追われ・・・ついに100km。
ボボボボルティ君大丈夫か!!?っちゅうくらいボルティをボルボル言わせ、ついに110km。もうボルティガックガク。僕も低姿勢にも程があるっちゅーくらい姿勢を低くし、何とか次のインター、「追分町」で完全ギブアップ。「降ります!降ります!」と心の中で叫びつつ後ろのクルマから逃れ出口へ。

・・・はあ、やっぱりまだまだ高速デビューの日は遠いな・・・orz

 気を取り直し、r462を経由し、R274に入る。ここで、メロンと破綻で有名な(失礼)夕張市へ。「新夕張」という駅にちょっと寄って来たのですが・・・なんか寂しいところでした・・・。夕張の市街地ってどこなんだ(?o?)


目的地はここじゃない気もするけど一応撮影。「新夕張駅」

 引き続きR274を東へ東へと進む。特に見所は・・・走っている分には見つからなかったけれど、林の中をどんどん進んでいく気持ちいい道でした。交通量もわりと多かったですが、流れもよく、すいすい走れました。でも、このあたりでまた気温がおかしなことに・・・今朝は朝からカッパ着て走っていたのですが、カッパじゃもう寒い位の気温になってますよ〜。ちょっと〜。なんなのこの差は。昨日まで半そでで走れたのに。

 で、辿りついたのが道の駅「樹海ロード日高」。着いてみると、こんなところなのにもうクルマもバイクも満タン状態。なんですかここは!?
 でもよく考えてみると、これまでずーっと通ってきた道と、これからこの道がたどり着く「十勝清水」という町まで、休憩できるのはここだけ。そりゃ混むに決まってるわ。しかも時間はちょうど昼時。だいぶ体も冷えてきたのでここらで温かいものでも・・・ということで蕎麦屋に入り、ニシンそばを頂く。あ〜。
あったかくておいしい(夏なんですが)混みこみだったので、さっと食べてさっと出てくる。そして颯爽とエアテックジャケット(久しぶり!)を着て、ついでにちょっと雨も降り出していたのでカッパも着て出発。

 出発して3分後、なんか雨がエライことになってくる。おいおい。雨かよ〜。と思っていると、今度は車が増えてきている。なんだなんだ。こんなに交通量多かったっけ?・・・と思っていると、ついに車列はカチコチの大渋滞に。おいおい。そういえばさっきの道の駅で、通りすがりのライダーが事故がどうこう言ってたっけ・・・これのことかorz

 ちょっと動いてまた止まって・・・というのを繰り返すこの渋滞を見ていると、どうも片側相互通行をやっているようだ。そこまではわかったんだけど、肝心の事故発生場所がわからん・・・。先の見えない渋滞は嫌ですね〜。
 全然動かないので心の中で謝りながら車列をすり抜ける。
 途中から雨は降るわ
気温は14℃だわでヒドい目にあいましたよほんとにもう!

 ゆっくりゆっくり進んでいくと、2合目あたりで、2台の車が正面衝突してました。一体何があったんだろう・・・。気を引き締めて進みましょう。
 渋滞を抜けて対抗ライダーにあと○キロ!と叫びながら来たけど
聞こえてないよね(^o^;)
 ちなみにこの後、この渋滞は20キロ近く続いていました。雨降ってるのに大変だぞこりゃ・・・。

 この道、マップルでは「いい道」になっていますが、かなり頻繁に事故が起こるそうです。通る前に道情報をチェックした方がいいかもです。

 道はぐんぐんと登っていき、「日勝峠」にさしかかります。峠の直前にはトンネルがあって、ほんの少しの雨よけ。いつもはイヤなトンネルでほっと一息つく。

 そしてトンネルを抜けるとそこはお霧様大発生中orz

 うんも〜!!路面はびったびただし視界はものすごく少ないし下りだし、とても他のクルマのスピードに合わせて進めません!!
というわけでちょっとしたスペースを発見して後ろのクルマをやり過ごし、ゆっくり下って行きます。しかし寒い!
ホント夏なのか今は!!

 とにかくヒドイ目にあったので、帯広につく前に温泉に立ち寄ることに決定。例によって「HO」を見ると、帯広の少し北に「鳳の舞(ほうのまい)音更」という温泉発見。もちろん行ってきます。

 R274からr75に入り、激しい雨の中を突き進みます。もうヤダ。早く温泉入って温まりたいよう(ノ_・。)

 そして、こんな時にというかいつも通りというか、やっぱり迷子になってなんとか「鳳の舞 音更」にたどり着く。ここもやっぱりホテルの温泉。立派な建物の中にこのずぶ濡れ姿で入っていくのも気が引けるけど、このまま走ってたら凍えてしまうので突入。濡れた服を籠に突っ込みとりあえず温泉へ。


「鳳の舞 音更」入り口。コキタナイ姿で失礼しました。

 ふう。バイク乗ってて何が幸せって、色々あるだろうけどこの冷え切った後の温泉はタマランですね(^^;。ホント至福。

 こちらの温泉、設備の綺麗さはもちろん、茶色の湯でなかなかナイス。「ナトリウム-炭酸水素塩泉」だそうです。浴槽もたくさんあり、露天風呂もあります。雨の降る空を眺めながら、ぼーっとする。ああ。。。無事に下ってこれてよかった(TOT)

 温泉を出ると、雨もなんとか治まってくれた。R241を下ると、なんか道に規制がかかっているよう・・・。よく見ると、歩行者天国になっているようだ。なんかやってるのかな?と思いつつ、かなり迷って帯広のライダーハウス「にしな」に到着。
 こんな日はライダーハウスに限る!!
 ライダーハウスの裏側にある家で受付をします。ちなみにこちら、一泊千円です。古い家をそのまま使っているようですね。看板には「素泊まり民宿」とも書いてありました。


ライダーハウス「にしな」 寒さのあまりカメラ曇ってますが・・・。

 今日は、まだ到着していないけどチャリダーのグループが泊まるそうで、ライダーハウスはがらんとしていた。
 このライダーハウス、帯広の駅まで歩いて行けるところにあって買い物なんかにはとても便利なのです。ということで徒歩でお買い物。

 駅のそばには六花亭の本店があるはずなのですが、もうそこまで行く気力もなかったので、駅に入っている六花亭で土産を物色し、自宅に送ってもらう。 総額3800円。

・・・「四泊は出来るな(|||_|||)。」と思ってしまいました。完全に金銭感覚がおかしくなってるような。。。

 ついでにこの日は帯広で「平原祭り」というお祭りがあるそう。それで規制かかってたのか〜。と思いつつちょっと寄ってみることに。道いっぱいに職場や学校などのグループで参加している踊り手さんたちいて、とても楽しそうでした。道の端からビール飲みつつ見物。なかなか面白かったです。その後、近くのレストランでお約束の「豚丼」を食べていつもの夜セットを購入して戻る。

帯広名物「豚丼」。いやもう何度も食べてますが・・・。

平原祭りの様子。楽しげです。

 ライダーハウスに帰るとに女の子チャリダーが到着していた。ちびちびとビールを飲みながら情報交換。彼女は元道民らしく色々教えてもらいました。登山もするようで、羅臼岳いいよ!と言っていた。
 ・・・登ってみたいのはヤマヤマですが、まぁまた今度ですね(^^; 
 そうそう。11日に止まった「国設オンネトー野営場」、彼女もそこでキャンプしたことがあるそう。「良かったですよ♪」というと、「あそこは
キツネが凶暴なんだよね〜。一緒にいた人がテントビリビリに破かれちゃってさ〜。」と言っていた。
 そういえば「キツネ注意」の張り紙があったなあ。何事もなくて良かった良かった。これから泊まられるみなさん、ご注意ください。

 その後バイクの女の子一人と車で回ってる人が到着。雨が降り始めてるのにすごいなあ。
 その後もうひとり、バイクの男の子が来たけれど、満員のため断られてしまったそう。もう10時過ぎなのに、まだ走ってる人もいるんだ。僕には無理だな〜。
 初日に教えてもらったホテルホリデーと大正カニの家を教える。どっちかには泊まれると思うけど大丈夫かな〜。

 心配だけれどどうしようもない。そのうちビールが切れ、11時頃就寝。

それにしても寒い一日だったな〜。

 

 

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